便秘の分類
器質性便秘・・・・・・・・消化管の器質的疾患。通過障害(腸管内腔の狭窄など)。
機能性便秘・・・・・・・・消化管運動機能障害。・・・・・・・・・ 一過性便秘
                            ・      
                            ・・・・・・・・・・ 常習便秘・・・・・・・弛緩性便秘
                                              ・・・・・・・けいれん性便秘
                                              ・・・・・・直腸性便秘
症候性便秘・・・・・・・・内分泌、代謝性疾患、膠原病など全身性疾患の一部。
薬剤性便秘・・・・・・・・薬剤の副作用。

通常の健常者が特に問題とする便秘は一過性便秘と、常習性便秘でしょう。弛緩性便秘は、胃腸運動の低下や、加齢に伴って増加してきます。普通の下剤を使用してもかまいませんが、繊維質の多い食事をするなり、食事時間を規則的にして、便意を我慢しないことなどにより、あまり下剤の量を多くしないことが必要でしょう。けいれん性便秘はゴロゴロおなかが鳴ったり、ガスばかり出たり、ころころしたウサギの糞のような便が出て、出てもなかなかすっきりしないような場合で、若い人に多いです。この場合は、ビサコジルや、センナ、ダイオウは使ってはいけないのです。その場合には塩類下剤がいいでしょう。必要に応じて浣腸や、胃腸管運動を整える薬(医療用)を使用します。また、お年寄りで、腸管内の水分が少なくなりころころした便が出る場合は、漢方薬の麻子仁丸が向いているといえそうです。一過性便秘は、食生活や生活環境の変化などで起こり、旅行で便が出なくなったなど経験した人は多いでしょう。直腸性便秘は便意を抑制したり、いきみ時に肛門痛がある人、腹圧をかけられないような状態にある人に起こりやすいです。
下剤は、繰り返し使っていると、だんだん効果が少なくなって、薬の量が増えがちになりますので、くれぐれも日常生活や食生活に注意しつつ、量を増やさない様に工夫をしましょう。


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