作品名
Title
監督
Director
出演者
Performer
マグノリアの花たち
STEEL MAGNOLIAS
ハーバート・ロス
Herbert Ross
サリー・フィールド、ドリー・パートン、シャーリー・マクレーン、ダリル・ハンナ、オリンピア・デュカキス、ジュリア・ロバーツ、トム・スケリット、サム・シェパード
Sally Field, Dolly Parton, Shirley MacLaine, Daryl Hannah, Olympia Dukakis, Julia Roberts, Tom Skerritt, Sam Shepard


オスカー受賞者や候補者のオンパレードで、何回見ても圧倒されます。初めは平凡そうな一家庭の娘の結婚式のばたばたした準備風景があり、美容院が近所の奥さん連中の井戸端ならぬ会議場になっているとか、これからたいした事故や事件が起こりそうにもないほんわかと南部らしい(私は実際には見たことがありませんが、それらしい雰囲気の)情景でした。

ところがやっぱり、それぞれ色々な不安や悩みを抱えていて、それらがジュリア・ロバーツ扮するシェルビーの、結婚から子供を産んで死に至るまでを中心に見え隠れするのが、とても普通そうなのに皆大変なんだぁと思わせてくれます。

シェルビーのお葬式が済んだあとの母親役のサリー・フィールドが“どうして!何故!”(英語では“フワ〜イ!フワ〜イ!”)と耐えられなくて叫ぶシーンは、きっとこの映画を見た人全員が涙ぼろぼろ状態になってるだろうと思います。私はこの場面、サリー・フィールドのピカイチの演技だと思ってます。

美容院をやってるドリー・パートンとその夫役のサム・シェパード、大好きです。上に書いてる出演者全員が好きですが、特にこのふたり、ちょっとした目の動かし方や話し方で色んな気持ちを感じさせてくれます。仕事が取れなくてくさり切ってる旦那を慰め、励まし、ちょっと寂しいけど人が良くて、いつも明るく前向きに生きてるドリー・パートンって当たり役ですね。シェルビーのお葬式に二人で向かう前の台詞が私は気に入ってます。“これ、何?”“きれいになるためのもの…”。台詞だけ書いても全然何がいいのかわかりませんね。見たことのない人はぜひ見てください。

あと音楽もいいです。大河が流れるようなゆったりとした感じが一場面一場面に非常に利いていて、でも自己主張してないんで、何回か見て、台詞といっしょにあとから思い出します。普通の人たちが、たいした事件はないけど、それぞれ大河ドラマ並みの人生を送ってるんだよねぇなんて、少し大げさに考えたりもします。

原題の「STEEL MAGNOLIA(鉄のマグノリア)」ですが、マグノリアって南部を象徴するような花だそうです。そこで、サリー・フィールドが“男って鉄のように強いと思ってたのに、シェルビーが息を引き取るときは私一人だった。”って言った意味がわかりました。映画の中の女性たちもたくましかったけど、演じている女優さんたちもホント、たくましそうです。

また見たくなってきました…。






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