作品名
Title
監督
Director
出演者(声)
Performer(Voice)
ルパン三世
LUPIN V
吉川 惣司
Soji Yoshikawa
山田 康雄、増山 江威子、小林 清志、井上 真樹夫、納谷 悟朗、西村 晃
Yasuo Yamada, Eiko Masuyama, Kiyoshi Kobayashi, Makio Inoue, Goro Naya, Akira Nishimura


これは第一作目の映画のことです。私の友人は私が「ルパン三世」と言えば、第一作目の映画か、テレビの第一シリーズしか指さない事を良く知っています。それ以外の「ルパン三世」は私にとってはただのアニメで全く興味がありません。第二シリーズ以降のファンの方、ごめんなさい。

テレビの第一シリーズがその時代のPTA関係の方々に猛反発をされて、いきなり中止になった事をご存知の方は、私と同じ年代かそれ以上という事になります。まず泥棒が主人公で、酒と女と殺しが出てきて、こんなの子供に見せられないと…。あの頃は漫画は子供だけのものだったからですね。第一シリーズはハードボイルドで、大人の見るものだったと私は思います。

この第一作目は今話題のクローン人間との対決が主題で、科学の力や物量と、ルパンの身上であるアイデアの勝負が見所です。どこまでも何としてでも生き延びようとするマモーと、生き延びるだけでは生きる価値なんか無いと思っているルパンの対決といえます。テレビの第一シリーズと共通するのですが、ルパンは基本的には一人で仕事をするんです。そこがかっこいい。次元や五ェ門、不二子はルパンがその都度要請するか、承知するかして加わるんですよね。彼らはルパンに付いているんであって、ルパンが居ないとバラバラなんです。世界中にあるアジトを一つ一つ先回りされて破壊されてしまって、疲れとあせりで、次元と五ェ門はとうとう殺しあおうとまでしますし…。つまり、いつもいっしょにいる仲間ではなく、必要な時に信頼できる仕事仲間であって、個々が皆、別々の信念と興味を持っている…っていうのが、すごくかっこいい!(不二子の場合は、必要な時に信頼できない仕事仲間だけど、いっしょに生きるのがおもしろいぎりぎりの関係のパートナーってところでしょうか。)

クローン人間マモー役に西村晃さんはぴったりだと思います。無気味でしたよねぇ、あの声。そのマモーが、不二子にどれだけルパンが愚劣な男か見せようと、ルパンの頭の中をスクリーンに映し出す場面があります。この場面、テレビではよくカットされます。放送禁止用語の連発だからでしょう。でもこの場面こそ、「ルパン三世」の真骨頂だと私は思うのですが…。とにかく、ここでルパンが世間に全く左右されない精神構造の持ち主だということがよく判ります。

これもよく私の友人が知っている事ですが、私は次元大介の大ファンです。大ファンというより、理想の男性です。ルパンのために文句を言いながらも、いつもいいパートナーだし、やせ我慢を美徳にしているクラッシックぶりだし。次元は絶対、目を見せてはいけません!マモーが不二子を狙って撃とうとした時、次元は肩にその銃弾を受けながらマモーの額のど真ん中に命中させる場面があります。この場面、やっぱり次元も不二子の事が本当は好きなのかなぁと思ってしまいます。これって昔からの疑問なんですよねぇ。

願わくは、もう一度第一シリーズのような「ルパン三世」の新作が見たい……。でも山田康雄さんは亡くなったしなぁ…。






アクション/アドベンチャー
Action / Adventure
SF/ファンタジー
SciFi / Fantasy
コメディ
Comedy
スパイ/スリラー
Spy / Thriller
ドラマ
Drama
ミュージカル
Musical
ミステリー
Mystery
ロマンス
Romance
アニメ メインページ
Main Page of "Animated"
表紙へto Home表紙へ