ストーリーは文句無しに原作のほうがいいです。カオス理論とか出てきて難しいですけど。というよりこの場合、同じ題名でも全く原作と映画とは違うものと考えるべきですね。

でも、私は小さいときから恐竜が好きで好きで、この映画も大好きです。恐竜が本当にリアルで、冒頭のブラキオサウルスの登場場面では涙が出そうになってしまいました。どれだけ恐竜に遭いたかったか…って感じです。たぶんアラン・グラント博士と同じ気持ちでした。最後のティラノサウルスが勝利の雄叫びをあげた時も「カッコイイ…！」とつぶやいていました。

さて…

ディロフォサウルスがえりまきとかげになってしまっていて、あれはがっかりです。ストーリーは気にしないけど、恐竜だけはお手軽な味付けをしないで欲しかったなぁ。それに確か６mぐらいの大きさだったと思うんですけど。映画では人間より小さかったですもんね。

ティラノサウルスは動いているものしか見えないという設定でしたが、嗅覚はすごいとされているし、聴覚もいいでしょうから、顔面接近までされたアランとレックスがじっとしていて助かったというのはちょっと…。だって動いてない車を攻撃したのに…。

原作ではティラノサウルスの泳ぐ場面があるのですが、映画では無かったですね。ちょっと残念です。見たかったなぁ。

とはいえ、この映画、やっぱり大好きです。恐竜の動く姿を見るだけでもう大満足！

最後に、トイレに逃げ込んで恐竜に食べられてしまうジェナーロ役のマーティン・フェレーロですが、この人確か、TVシリーズの“マイアミ・バイス”でたれ込み屋をやってた人ですよね、たぶん。あの頃からおもしろそうな役者さんだなぁと思ってましたが、最近ではどんな映画に出てるんでしょう？

もちろん、これも動く恐竜だけを見る目的のみにしました。“ジュラシック・パーク”よりも多くの恐竜が出て、充分楽しめます。

原作者のマイケル・クライトンは小説はおもしろいんですけど、それを映画にするとストーリーがくずれる傾向があるみたいですね。受け狙いというか、利益追求第一というか…。TVシリーズの“ER”はいいのに…。ティラノサウルスがサンディエゴに上陸したのには、B級映画を見てるのかと錯覚しました。

とはいえ、そのティラノサウルスがプールの水を飲むために家のフェンスを壊す前、あの短い右手で右あごをかきながら歩いている姿がとてもかわいくて、あの場面はお気に入りです。

また、サラ・ハーディングの強さもお気に入り。最後、ティラノサウルスを麻酔銃で撃つのが女性の彼女だったことが「うん、いい。」って思いました。お父さんをヴェロキラプトルから助けるケリーも良かったし。

それから、ニック役のヴィンス・ヴォーン。めっけもんです。ジェフ・ゴールドブラムに負けないぐらい背が高い！口ではいい加減な事を言いながら、実は環境保護に関して行動実践派。おいしい役でしたね。それに乗っちゃって、ファンになってしまいました。

<ロング・バージョン>をこの前見ました。どうしてジョン・ハモンドが解任されたか、ハンターのローランドがどういう人なのかがわかって、こっちの方がいいかも知れません。

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