作品名
Title
監督
Director
出演者
Performer
リトル・ダンサー
BILLY ELLIOT
スティーヴン・ダルドリー
Stephen Daldry
ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ、ゲアリー・ルイス、ジェイミー・ドラヴェン、ステュアート・ウェルズ、アダム・クーパー
Jamie Bell, Julie Walters, Gary Lewis, Jamie Draven, Stuart Wells, Adam Cooper


最近、スペイン映画やイギリス映画、ドイツ映画でいいなぁと思うものに出会います。このリトル・ダンサーに関しては、主人公のビリーが大人になった姿として、ほんの一瞬だけ出ているアダム・クーパー見たさにDVDを買ったのですが…。

ところが!!!

ビリーがいい!そのお父さん、お兄さん、おばあさんが素敵!バレエの先生もいい!親友もいい!ダンスがすばらしい!音楽もいい!ストーリーも最高!

イングランド北東部のそろそろ閉鎖も近い炭鉱町で、ストのせいで家計の苦しい家庭で、母親を亡くしたばかりの、バレエをするなんて考えられない環境で、ただひたすら身体が踊りたがっている男の子のお話です。もう彼のダンスは、上手いというより、感動的です。その時々のビリーの気持ちが手に取るようにわかるようなダンスです。

また、親友に「好きだ」と告白され、つまり彼がゲイであることがわかったにもかかわらず、「内緒にしてほしい」と頼まれた後の、「もちろん」と言って微笑んだ時のあの笑顔!ビリーを演じたジェイミー・ベルは、本当に素晴らしいです。

でも、それを上回るお父さんの素晴らしさ!見終わってよくよく考えてみると、このお父さん、男らしい人の典型のようだったけど、実は全編を通じて泣いてるシーンが多かった。でも、それでも男らしくて、私も毎回いっしょに涙があふれ出ました。

お兄さんも良かった!ビリー役の子と同じジェイミーという名前の役者さんで、(きっとイングランドでは多い名前なんでしょう。)反骨精神がすごく旺盛で、弟と喧嘩ばっかりしてるけど、やっぱりとても愛しているという感じがとてもよく出ていました。ちゃんとかいがいしく食器洗いもしてたし。

まだあります。最初にビリーの才能を見つけ、ダンスを教える先生。中流階級だけど夫は自宅待機の身で、細々と女の子たちにバレエを教えていたのに、ビリーの登場で、毎日が充実していたはず。でも、そのビリーがロイヤル・バレエに入学できた途端、うれしい反面、寂しいという複雑な気持ち。

この映画で唯一見たことのある女優さんでした。彼女が踊るシーンもありますが、あんなに踊れるなんて想像もしなかったです。非常にうまい役者さんだと思います。

お父さんやお兄さんがストで戦っていたり、お母さんを亡くして悲しかったり、ボケ始めたおばあさんの世話が大変だったり、男の子という理由だけでバレエを拒否される…など、ビリーは毎日押しつぶされそうな気持ちだったと思います。それをダンスで表現していて、本当に素晴らしい作品だと思いました。

最後に一瞬だけ出てくるアダム・クーパー。今や知る人ぞ知るダンサーですね。一瞬でもすごい存在感です。

バレエに興味が無くても、もしかするときらいでも、この映画は楽しめると思います。






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