個別改善編その二 |
個別改善の展開-2 |
[個別改善の展開手順] 個別改善を展開する手順は以下のように成る。 1)個別改善推進マスタープランの作成(個別改善分科会) TPMマスタープランにそった個別改善の詳細な推進マスタープランを作成する。内容は個別改善の展開準備から、改善方策の整理とマニュアルの作成、事前教育、プロジェクトチーム編成、取組みアイテム集約、個別改善の実施、成果発表会の開催などである。 2)個別改善推進帳票の作成 個別改善取組み登録表、個別改善実施計画書、個別改善成果報告書、PM分析表などの帳票を作成する。 3)個別改善方策の研究と事前教育の実施 個別改善方策を研究しそのマニュアルを作成する。さらに管理者・スタッフ・監督者・サークルリーダーに座学教育を実施する。特にPM分析については慢性的な故障チョコ停、不良現象の解析方策として有効であり、事前の教育を確実に実施すること。 主な改善方策 ・故障解析 ・チョコ停対策7ステップ ・段取り短縮7ステップ ・サイクル短縮7ステップ ・工具寿命延長7ステップ ・立上りロス7ス テップ ・品質保全7ステップ 4)個別改善の取組み対象と取組みメンバーの設定 個別改善の取組みメンバーは、取組む内容のレベル(困難度)によって、次ぎのメンバーでそれぞれ取組むようにする。 @プロジェクトチームの取組み(関係技術スタッフ) 工場のなかで長年の問題アイテムや、過去いろいろ対策したが良くならない問題また同様の問題が共通してあり、問題解決後の水平展開効果の大きい問題について関係技術スタッフ(生産技術、保全技術)を中心にプロジェクトチーム作りこれに取組む。 A管理者・監督者の取組み 自職場の中で困難度の高く、一番発生頻度が多く改善ニーズの高いアイテムを選定して、管理者・監督者がそれぞれ自ら取組む。 Bサークルの取組み 比較的困難度の低いアイテムをサークルで取組む。 5)個別改善の実施 個別改善の実施ステップは以下のステップとなる。 ・ライン総合効率の測定、7大ロスの顕在化 ・取組みアイテムと目標の設定 ・現状把握と設備の機能構造と加工組立運搬生成の原理原則の研究 ・要因分析と要因の調査 ・改善案の作成 ・対策の実施 ・効果確認 ・維持管理化 6)個別改善成果のまとめと発表会の実施 個別改善成果をまとめる同時に、成果を課、部、工場のそれぞれで改善事例発表会を開催し、成果発表を行う。また、レベルの高い改善事例は外部の発表会に発表参加する。 7)類似内容の水平展開とMP情報のまとめ 類似問題の改善水平展開を行う。さらにMP情報に整理し登録する。 |
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