世界中の人間(現在65億12百万人余)が呼吸で吐き出している二酸化炭素年間排出量と、同時に消費している酸素量

 世界中で一体一年間にどれだけの量の二酸化炭素が排出されているのでしょうか(日本の排出量も下に出しておきます)。
 二酸化炭素が増えたということは、大気中の酸素がそれだけ消費されたということになります。
 二酸化炭素の海中投棄・地中埋蔵論者たちは、この失われた酸素のことを忘れてしまったように思いますが、さてどうでしょうか。
 例えどんなに費用が掛かろうとも、自分たちが生み出した二酸化炭素は、やはり炭素と酸素に分離する必要があるのではないでしょうか。

世界全体 大気中に放出される二酸化炭素(年間)
炭素(C) 酸素(O 二酸化炭素(CO
体積(億L) 132.36 132.36 132.36
mol(億mol) 5.91 5.91 5.91
質量関係(億d) 70.91 189.09 260.00 (注)
内 日本 炭素(C) 酸素(O 二酸化炭素(CO
体積(億L) 6.52 6.52 6.52
mol(億mol) 0.29 0.29 0.29
質量関係(億d) 3.49 9.31 12.80 (注)
(注)世界全体及び日本の二酸化炭素放出量→日本産業ガス協会資料(「炭酸ガスの使われ方」)

 この中に人間が呼吸で排出している二酸化炭素量は計算されているのでしょうか? 読み過ごしたのかも知れませんが、何も説明がなかったようです。おそらく計算はされていないと思いますがどうでしょう。だとすれば、これは加算する必要があります。ともかく計算だけはしておきましょう。
 1人の人間が一年間に吐き出す二酸化炭素の量はおおよそ168000gと考えます。1日に約480g(1時間なら20g)。
 下の表がその計算式を一覧表にしたものです。
 一覧表の右隅にある21.49億d(10.94億g)が世界中の人間が呼吸によって吐き出した、二酸化炭素の量です。
 仮に全排出量のなかに人間の呼吸によるものも加算されていると考えたなら、二酸化炭素全排出量の約8.3%を占めていることになります。
 すべての人類が一年間に食事によって取り入れた5.86億dの炭素を、大気中の酸素15.63億dを完全燃焼させて、21.49億dの二酸化炭素を吐き出しているのです。しかし億dといわれても検討もつきませんね。これについては次回にできるだけ分かりやすくお話しすることにしましょうね。

       世界中の人が吐き出す1年間の二酸化炭素量(現在人口65億12百万)

化学反応式 CO
分子数関係 1分子 1分子 1分子
物質量関係 1mol 1mol 1mol
(1×6.0×10^23) (1×6.0×10^23) (1×6.0×10^23)
質量関係 1mol×12g/mol mol×32g/mol mol×44g/mol
12g 32g 44g
体積関係 1mol×22.4/mol 1mol×22.4/mol 1mol×22.4/mol
1 1 1
体積関係(1人1年間)単位L(g) 168,000 168,000 168,000
物質量関係(mol)(体積÷分子質量) 7,500 7,500 7,500
質量関係(g)   (物質量×質量) 90,000 240,000 330,000
体積関係(億g) 10.94 10.94 10.94
物質量関係(億mol)(体積÷分子質量) 0.49 0.49 0.49
質量関係(億d)   (物質量×質量) 5.86 15.63 21.49
大気中に放出される二酸化炭素(人間1日)
化学反応式 CO
分子数関係 1分子 1分子 1分子
物質量関係 1mol 1mol 1mol
(1×6.0×10^23) (1×6.0×10^23) (1×6.0×10^23)
質量関係 1mol×12g/mol mol×32g/mol mol×44g/mol
12g 32g 44g
体積関係 1mol×22.4/mol 1mol×22.4/mol 1mol×22.4/mol
1 1 1
体積関係(人間1日) 480L 480L 480L
物質量関係(mol)     (体積÷分子質量) 21.4 21.4 21.4
質量関係(g)        (物質量×質量) 257 686 943


戻る