埋もれた轍、PHS版 消えていった電波達。

サービス開始時はDDIポケット、NTTパーソナル、アステルと3社有りましたPHSの通信会社もアステルが鷹山に譲渡され運用されていましたが2006年夏にサービス終了し停波、NTTパーソナルもDoCoMo-PHSとして再スタートしましたが2008年1月に同じくサービス終了し、現在PHS通信会社として残っているのはDDIポケットから変わったWILLCOMの1社に・・。
このページでは運用を停止し電波を出す事を止めてしまった元NTTパーソナルとアステルの基地局を”埋もれた轍”・・過去の記録としてまとめてみました・・。

運用は終了しましたが基地局の撤去にも費用がかかるためかまだ駅構内や町中でその基地局を目にすることが出来ます、元アステル局は電源ケーブルのみ切断されそのまま残っている所が多く見られます。
元NTTパーソナルの自立柱局は一部がFOMA用の小型基地局が併設されていていずれはPHSの局本体とアンテナを撤去しリユースされる物と見られます。

NTTパーソナルから引き継いだDoCoMo PHSの基地局とアンテナのバリエーションです。

 
電信柱の中間位置に設置されているN社小出力型CSの例で一番多く見る事が出来たタイプです。
CS本体ケースの上に2本アンテナが付いた物も有りましたがCS本体は同じ物と見られます、送信出力は20mW程度だったと推測していました。


東京多摩地区でかなりの勢いで設置されていたハイマウントのアンテナ、自社の電話線用の電信柱に取り付けて有りました。
中には弓なりに撓って(曲がって?)付いている物も見られ曲がらないかと変な心配をしたこともあります。
←の画像は設置されたCS本体、シールに懐かしいれたマークが・・。
送信出力はどの程度だったのか・・。

電話BOXに設置されたアンテナ、CS本体は電話BOXの中と思われます。
駅前等の電話BOXでよく見られました、この辺がN社の強い所でしょうか。
場所によりアンテナが1本の物も見られました。


なんと一般家庭のベランダに設置されたCS、
ほとんどマイCS状態だった感じに。

ビルの屋上に設置されていたN社の高出力型と思われるCS。
DDIの物と比べアンテナエレメントの間隔が狭く、エレメント自体も長く、色も黒色。

(当時のDDIのCSと並んで設置されている所も多く見られました。)


同じくビル設置型のエレメントが短いタイプ、
200mWのタイプと見られます。
東京多摩地区の一部で見られたN社のビル屋上のCS。
4エレメント用のブームに何故か2本しかアンテナが付いていませんでした。
北海道で見つけたN社の親局アンテナ、上下にエレメントが付いています、後に地元付近も発見しましたが収容回線数や出力は解りませんでした。

↑の画像は地下鉄のコンコースで見られたN社のCSと2本タイプアンテナ、改札口付近に設置されていました。

左の2枚は鉄道駅ホームに設置されているN社の物と見られるCS。
シール等識別出来る物が確認出来ませんがすぐ側にA社とDDIのCSが有るので残りはN社と思われました。
左上画像のアンテナ2本タイプは後に左画像のアンテナ4本タイプに更新されていました。

地下鉄のホームで見つけた4エレメントアンテナのCS、左は基地局本体が天井裏に設置されていた模様。
右は左の物と同じタイプだと思われますがホームの天井に直接取り付けて有ります、シールに小さくN社の文字が確認出来ました。


N社の自立型500mWCS、DDIの自立型と並んで設置されている所もよく見られました、アンテナはビルに設置されている物と同タイプと見られました。

←はCS本体のアップ、DDIの物に比べてコンパクトですがこのタイプは64Kのデータ通信に対応していたのではないかと思われます。

画像では比較がしにくいですが、このアンテナは上のタイプより4本のエレメントの間隔が広いタイプ。
初期に設置された物に多く見られ、当初はDDIのCSと勘違いした事も。
(その話を、ある会議室に投稿したのがきっかけでこの道にハマってしまった?。)

北海道でよく見かけたN社の自立型親局、見慣れた4本アンテナがブームの下側にも取り付けられた構造です、真ん中の1本はやはり避雷針か?。

関東地区にもあちこちの地域でこの姿を見ることが出来ました。
ドコモさんのPHS基地局アンテナ(カラス添え(^_^;))です・・画像からはちょっと解りづらいですが何故かアンテナを支えるマストからオフセット(中心よりずらして)してアンテナが設置されていました。
マストから斜め上にもう一本支柱らしき物が延びそこにアンテナを支えるブームが付いています、何故この様な取付方をしたのかは不明ですが他には見たことが有りません。

アステルより鷹山に引き継がれて運用されていた基地局。
2004年の1月に友人皆様と高尾山へお蕎麦を食べに行こうと言う事になり小学校の遠足以来かなり久しぶりに山頂まで登ってみました、その山頂の休憩所食堂の屋根に何やら見慣れたアンテナが生えている・・。
その当時WILLCOMの基地局は無く圏外・・このアンテナは元アステルPHS(鷹山)の物です、この様な所もしっかり押さえていたのですね。
基地局本体はどうも建物の中の模様でケーブルが休憩スペースの方に引き込まれていました。

お蕎麦を途中の食堂で食べたばかりでしたが基地局本体見たさに入店し甘酒を注文、有りました基地局本体・・手の届きそうな所に設置されていてここまで近くで見られる所も珍しいと思います。
推測ですがアステルとしてはハイパワー(200〜300mW)の局と思われます。
4人で甘酒やお茶をすすりながらしばらく基地局談義・・上ばかり見ながら喋ったりカメラに収めたり・・他のお客さんにはどの様に見られていたやら・・(^_^;)。

真下から見ると3つの発光ダイオードが光っていました、それぞれP・A・Lと表示が・・パワー、アクセス、ラインの動作モニターでしょうか?。
銘板もよく見ることが出来、富士通製で1997年6月の製造、重さは7Kgも有るのですね。


現在はどうなっているか興味が有るところです、撤去にもお金がかかるのでそのまま放置の局が多いので。
多摩モノレール乗車中に見つけたビル屋上設置元アステルの4本エレメントCSです、出力は500mW位かと推測していました。
NTT社の200mWCSと良く似ていますがエレメントが細いです。

建物の屋上に設置されている元アステルのアンテナ、こちらはエレメントが2本。
CS本体は見えませんが下の電信柱に付いている物と同タイプではないかと推測していました。

町中で一番よく見られた電信柱の中間に設置された元アステルの代表的な小出力型CS、設置時期により本体ケースに違いが見られましたが基本はこの形だと思われました。

電信柱の先端に取り付けられていたハイマウントタイプのアンテナ、CS本体は電柱の中間に設置されていました、形的には小出力型と同じ様ですが送信出力は解りませんでした。

鉄道駅で良く見られた元アステルの代表的な小出力CS、ケースの形状、デザインやもアンテナに少し違いが見られました。
JRや私鉄のホーム屋根にこの様な形で設置されていました、今でも多くは撤去されずに残されています。


下の画像は私の自宅最寄り駅ホームに設置されていた元アステルの基地局ですが鷹山に経営が移ってからアステルのロゴが消されている局を駅ではよく見られました。
駅のホームに有る設置場所の低い物は順次消されていった模様です。

新幹線東京駅ホームに設置されていた元アステルのCS、各ホームに2ヶ所設置されていました。
外観は見慣れたタイプですが出力は20mW程度だったのか?。

地下鉄のホーム天井に設置されていた元アステルのCS、本体ケースは同じ様な形ですがアンテナが火災報知器タイプ、通常ならアンテナが付くところからケーブルが出ていました。
ちょっと形状が違うA社のCS、アンテナの間隔が狭い。
これは地元を走る多摩都市モノレールのホームで見られた物、上りか下りどちらかのホームに1カ所設置して有りました。
これもちょっと形状が違うA社のCS、これは小田急のホームで見つけた物ですが銘板に1996年の文字が見られました。
アンテナの間隔から見て上の画像の物と同じタイプのカバー無しにも見えます。
地下鉄駅構内で見つけた物、元アステルの火災報知器型アンテナと思われます。
左の蓋はCSの点検用と見られ基地局本体は天井裏に設置されていたのでしょう。
これはJR駅のコンコースで見つけた物。
アンテナ形状か元アステルの物に似ているのですが・・。
残念ながら詳細は解りませんでした。

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