H゛、feelH゛、PHSや携帯電話の話題の中でよく耳に(目に?)する代表的な用語を解る範囲でピックアップしてみました、ご存じの物ばかりだと思いますが。
略古語
用語
意味、説明
EDGE
Air EDGE
経営がDDIポケットより外資系のWILLCOMに移った時にそれまでのAirH゛H゛では海外に意味が通じないとしてEDGEと標準?的なネーミングになりました。
今後発売されていく端末はより機能の充実したものになっていくと思われますが通話、通信の基本的な所は変わり有りません。
AirH"Phone
パケット方式通信機能を内蔵した音声通話用端末、ブラウザを搭載したタイプもありパソコン無しでパソコン用Webサイトの閲覧も可能に。
パソコンで使用しているプロバイダ経由の閲覧、メールも可能でアドレスもpdxドメインの物とプロバイダの物と複数設定可能。
ただ今までのPHSに有った機能が無くなってしまったのが残念なところです

AirH"Phoneの初代機でJRCのAH-J3001Vや3002Vはエァエッジフォンの言葉を詰めて”アジポン→味ポン”・・と呼ばれて親しまれていました、後に発売された京セラのAH-K3001Vはその流れのためか”京ポン”と呼ばれ”私が京ポンを使う50の理由”等と言う非売品ながら小冊子が出て来たりしました、今後発売される端末にはどの様な愛称が付くのでしょう。
AirH゛
パケット方式を活用した新たなデータ通信サービス。
今までのカードH゛64による64kbpsPIAFSでのデータ通信に加えて、パケット方式を利用することにより信頼性の高いデータ通信環境が可能となりました。
32kbpsながら接続時間を気にせず使える繋ぎ放題から始まり、現在では32kbpsパケットは繋ぎ放題1X、128kbpsパケットは繋ぎ放題4X、新たに始められたサービスの256kbpsパケット通信は8Xと呼ばれています。
その後64kbpsの2×と共に基地局の改良で更に通信速度は上がっていますが数字だけで比較されてしまうと現在では他社のサービスより見劣りしてしまいます。
端末はPCM−CIAタイプやコンパクトフラッシュタイプ、USB端子に直接差し込めるタイプ、ついにはSDカード型のデータ通信用端末も登場、パソコン等にに差し込んで使うタイプが多いですが通常の音声通話用端末にもAirH゛機能を搭載したタイプも有りAirH"Phoneと呼ばれています。
H゛
feelH゛
通話品質が良く、データ通信の速いPHSの特徴を生かし、PHSの欠点と言われた移動中の不安定状態を改良した電話機とシステム。
移動中はシンセサイザ(同期回路)を2系統搭載した端末により電波条件のよい基地局を繋ぎ変えて安定した移動中の通話を実現。
加えてデータ通信も回線交換32kppsから64kbpsになり、より高速の通信が可能。
feelH゛ではその高速通信を生かしカラー画像の転送、MP3音楽データを端末単体でダウンロードする事によりCD並みの音質で端末に専用イヤーフォンを繋ぎ楽しめる機能も。
着信音の音質、バリエーションも飛躍的に向上しMidiデータを変換して着メロとして利用可能に。
ただ残念な事にAirH"Phoneの発売と共に音楽配信コンテンツも終了してしまいました。
H゛LINK
H゛やfeelH゛端末を用いたインターネットサービス、画像や音楽データのダウンロードを始め各種コンテンツが端末単体で利用可能になるサービスでした、現在ではコンテンツの内容は変わりましたがClub-Air-EDEGとしてサービスされています。
パソコンとのEメールも通話料金のみで利用でき、追加の料金無しでメールアドレスも所得出来ます。
現在では対応端末が無くなってしまいサービスその物も減少しました。
H゛in
まだ一部のメーカーのみですが小型のノート型パソコンにH゛のデータ通信用の端末機能を入れて有ります。
契約しなければ通常のパソコンですがオンライン等で契約手配、契約をする事により64kbpsでの通信サービスが受けられます。
もちろん他の端末やカード型端末は必要なく、パソコン本体のみで手軽で快適なデータ通信が出来ます。
リリースされているのは今現在2機種程度か。
CS
(BS)
セルステーション、屋外に設置されているPHSの親局(基地局)の事を指します、携帯電話ではBS、ベースステーションと呼ばれていますが、専門的にはPHSの基地局もBSと呼ばれている模様ですがどちらでも間違いではないでしよう。
種類は多数有りますが1局で3回線の物が大半の様です。
PS
パーソナルステーション、私たちが使っている電話機の事、端末・・等とも呼ばれています。
PDC
パーソナル・デジタル・セルラー、NTT等の携帯電話をまとめてこの様に呼んでいます、NTTが開発した方式だとか。
この方式は日本独自のため海外で使えないと言うデメリットが・・。
800MHzと1.5GHzの周波数が有ります1.5GHzはシティーフォンとして使われましたが現在はサービス終了。
CDMAに移行されPDCのサービスも間もなく終了予定。
キャリア
この場合はPHS、携帯電話を運営している会社を指している様です。
無線の方では”キャリア”は”搬送波”(音声、画像等を乗せる基準の電波)と呼ばれています、確かに音声を運んでくれている会社ですね。
ハンドオーバー
移動しながらの通話で、今繋がっているCSのエリアから移動方向の隣のCSのエリアへと切り替えながら通話を続けさせる機能。
サービス開始当初はCSの収容されているNTTの交換局の違うエリアにはハンドオーバーは不可能でした、また同じエリア内でもその切り替えに1〜2秒かかりその間は無音状態になりました。
現在ではその制限も無くなり、改良により切り替えもスムーズになり従来のPHS端末でも0.5秒程度とストレス無く切り替わり、H゛に至っては切り替わったのが解らない程度になりました。
アダプティブ
アレイ機能
DDIポケットのCSに採用された新機能、出力は500mWと従来と同じ(アンテナの効率が良い場合は300mW程度に抑えてあるとの事)です、従来の基地局はダイバシティータイプですが無指向性で電波がどの方向にも同じ様に飛ぶのに対し、新型基地局は通話中の端末の位置を察知してそちらに電波を強く飛ばすと言う動作をします。
つまり出力は同じですが電波に指向性を持たせ、安定した電波を飛ばして来ます。(無線の方では”ビームを絞る”と表現します。)
大体は通常のアンテナより大型の物と組み合わされ、G3タイプ基地局と呼ばれています。
(CSコーナーに画像が有ります。)
高感度型
指向性型
コーリニア
アンテナ
パネル型
アンテナ
DDIポケットのCSに採用された新型高感度アンテナです、無指向性の物と指向性を持たせたタイプが有り、指向性タイプは今まで弱いとされていた高層ビル、団地などの上層階に向けて絞った電波を飛ばす事が出来ます。
その為指向性アンテナは仰角(上向き角)を付けられる構造になっていて必要に応じて上に向ける事が出来ます。

WILLCOM・・旧Dポの基地局アンテナは元々コーリニア構造のアンテナですが後に登場した高利得タイプ(高感度)は外観上はアンテナの素子(エレメント)が長いので見分けは付きやすいでしょう。

パネル型はその名の通り四角い板型のアンテナで鋭い指向性を持ちピンポイントのエリア拡大に効果があります。
(CSコーナーに画像が有ります。)
エントランス
システム
DDIポケットの基地局はISDN回線に接続されて運用していました、しかし民家を離れた高速道路沿いなどにはこのISDN回線が引きづらいため、無線を用いた中継装置で離れた所の基地局と信号のやり取りをします。
この時に使われるのがエントランスシステムです、親局側(ISDN回線側)は小型のパネルアンテナを用い、子局側は専用の送受信機を装備します、外観はお弁当箱の様な形をしていて基地局の支柱に取り付けられています。
実用通信距離は9Km程まで・・案外距離が取れますね。
現在ではISDN回線も残りますが独自のネットワーク回線を用いて通信が行われています、でもこのエントランス方式は受け継がれている様です。
白ロム端末
新品でまだ登録、電話番号の入っていない電話機。
機種変更で番号を移し、同じく番号の入っていない(公衆で使えない)古い電話機もその様に呼ばれています、現在はなかなか手に入りませんが家庭用の親機に登録すれば子機とトランシーバーして利用することが出来ます。(一部機種を除く)
黒ロム端末
契約、登録がされて”070・・”の番号が入り実際に野外でも使える電話機、もちろん家庭の親機に登録すれば子機としても使え、待ち受けを”自動”にしておけば家庭、公衆を切り替え無しに使えます。(一部機種を除く)
灰ロム端末
(白黒ロム)
機種変更の時に端末から公衆通話用の電話番号を消去しなかったり、書類の郵送などで解約手続きをした為、端末に公衆の電話番号が残っている物がこう呼ばれています、アンテナのレベルは表示されますがもちろん通話は出来ません。(一部機種を除き家庭の子機としては使えます。)
*機種変更などで番号を抜かなかった灰ロム端末を公衆状態で放置すると同じ番号の端末への着信時に不具合を発生させる事が有りますので注意が必要です。
ROMライタ
正式にはIRM(Initial Registration Machine)と呼ばれています、端末に非接触で電話番号などのデータを書き込んだり消去する装置です。
小型のレジスターの様な形で、端末は特定のボタンを押しながら電源を入れた後にこの装置に入れられ各データを書き込まれる様です。
今では必要なデータを電波で端末に飛ばしてくるAir発番という方法にて書き込むため販売店からIRMの撤去が進んでいて見られなくなりました。
WILLCOMカウンター、プラザではまだ見ることが出来端末持ち込みの機種変更、古い端末から番号の抜き取りに対応してもらえます。
bps
Bits Per Second、通信速度の単位、1秒間に送れるデータのビット数、記号の前の数字が多い程沢山のデータが速く送れます。
例としてPDCの殆どは9.6kbpsですがPHSの場合従来型でも32kbps、H゛になると64kbpsの通信速度を持ちます。
現在では下記のパケット方式ですが256kbps、W-OAMが利用可能なら最大408kbpsでの通信も可能になりました。
現在の3G携帯電話では数値的にもっと高速度通信が可能な物も出てきました、この世界もSPEED競争ですね。
パケット通信
データ通信の種類の一つ、データを一定の量(大抵128バイトが1パケット)に分割し、アドレスを付けて転送する時のデータの単位。
ちょうどバケツにデータを一杯分運んでいくら・・の様な単位で通信料金が決まる方法。
Eメール程度なら良いのですが、ブラウジングをするには繋ぎ放題など無制限のコースに加入した方が安心でしょう?。
フルレート・
ハーフレート
PDC音声のデジタル圧縮の方法、ハーフレートとは音声の圧縮率を上げて同じ電波に2倍の通話を可能にした方法、電波の割り当てが足らなくなって来た為の技術ですが圧縮率を上げた為音質は悪化。
フルレートを採用したキャリアが”繋がる、しかもいい音で”をキャッチフレーズにした事も有りますね。
実は最近のWILLCOMも回線がコンできた場合このハーフレートになることが有ります、確かにちょっと音質は落ちますがまだまだ有線電話並みの音質で通話が出来ます。
Pzネーム
ピーズネーム
カシオの端末に有ったテレネームと同じ機能で電話番号に最大18文字までのカナ、英数文字を添付出来る機能、KセラのPS−901に有った機能です。
本来は相手に誰からの通話か知らせる為の機能なのですが、通話相手がその機能の対応端末の場合、着信履歴に送った文字が残る為相手が受信する前に切断すれば通話料金が発生せずに簡単な文章が送れてしまいます、つまりタダで通信が出来てしまう・・通称”タダベル機能”。
これではキャリアの方はたまりません、1999年6月末をもってこの機能は使用出来なくなりました。
ファームウェア
H゛、PHS、PDC端末を働かせる為に内部に書き込まれているプログラム、ソフトウェアです。
このソフトウェアに誤りが有ると”バグ(誤動作)”の原因にもなります。
最近の端末ではこのファームウェアもユーザーがアップデート出来るようになり改良されたプログラムが簡単に入手できます、ただ電波が安定して届くところが条件ですが。
MP3
音声データ圧縮方法の一つ、通常のウェーブデータの容量を1/10程度に圧縮し大体1分が1Mバイト程度になります。
(大体1分が1M”ビット”・・と表現していましたが”バイト”の誤りでした訂正いたします、ご指摘有り難うございました。m(__)m)
また思い出しましたら順次増やして行きます。
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