基地局本体の色々・・。(500mW局)

基地局本体全種類・・とは行きませんが目にした基地局本体を並べて見ました、結構種類がある物です。

 

こちらはDDIポケットとしてサービス開始当初に多数設置された基地局(G1、GENERATION-1)、セパレート型(R型)と呼ばれているタイプです。
画像左上は端末とのやり取りや通信機能を司る本体、画像右上の放熱用フィンが目立つこちらの箱はRF(Radio-Frequency)アンプと見られます、本体からの音声やデータを1.9GHzの電波に乗せて発信、また電話端末からの電波を受信し本体へ送る働きをします。
本体よりRFアンプの方が大きく、当初は1.9GHzの無線部分を小さくするのは大変だったのでしょうか?・・。
同じ仕様で京セラを始めエヌテクス、九州松下の3社が製造しているため外観では解らず製造銘板を見ないとメーカーを特定するのは難しいですね。
500mW基地局は3社製の物と三洋電気製の物とに大別する事が出来ます。

 

画像左、この箱はアンテナの直下に付いている物でRFスイッチと呼ばれている箱です、送信受信を決められたタイミングで切り換える動作をしている物と推測します。
放熱フィンが付いたダイキャスト製の物と平板を加工して箱にしたような物の2種類が有る様です。
基地局の種類によってはこの機能が本体に内蔵されているためアンテナ直下にこの箱が付いていない物も見られます。
右画像、取付方は違いますがこの様に並んで設置されています、駅構内の設置ではRFアンプからアンテナまでの線はかなり余っていてグルグル巻きにされている場合が多く見られます、このタイプではケーブルの先にRFスイッチボックスが付き、その先にアンテナと接続されます。
ケーブルは長さが自立局用(電信柱型)に決められているのかも知れません、何とかならない物でしょうか・・。
ビル屋上設置型も自立柱型も同じ機器が設置されているのを目にすることが出来ます。


このタイプは三洋電気製の基地局(B型)、本体とRFアンプが一体型となりコンパクトにまとまった三洋の第1世代の機種です。
アンテナ直下のRFスイッチボックスが付いていないのも特徴ですがこの基地局では回線交換によるデータ通信時32kbpsに制限されてしまうとのことです。

この基地局も三洋製(K型)、他の機種に比べかなりコンパクトに仕上げられています。
小さくても500mWで64kbps通信にも対応している物と見られます。
このタイプもアンテナ直下のRFスイッチボックスが有りません、ケースが斜めに分割出来る構造もこの局の特徴です。
この基地局も第2世代の機種ですが割と最近見られるようになった局です。

G2、第2世代の基地局で一番目にすることが多いと思われる基地局(D型)、本体とRFアンプが一体になったタイプで出力は500mW、64kbps通信にも対応している物、このタイプにはアンテナ直下のRFスイッチボックスが取り付けられています。
設置例によっては自立中の先端に水平に取り付けられている物も多く見られます。
やはり3社で作られており外観での見分けは無理でしょう。

こちらはG3(GENERATION-3)と呼ばれる第3世代の局(L型)でアダプティブアレー動作が可能、アンテナの組み合わせにより通話通信中の端末に向けて指向性のある電波を送ってきます、通話中の端末が移動してもそれに合わせて電波を送ってくれるため安定した通話が可能という優れもの。
この局も3社で製作されていて、同一形状で単独動作が可能なタイプと、他の局に繋いで使用する接続型(X型)も有ります。
接続型はエントランスシステムに使用される例も見受けられます。

左上の基地局によく似ていますがこの局は京セラ製のG3接続型(F型)と見られます、接続型は単独でISDN回線(I’ライン)を繋ぐ事はできず、他の基地局に繋ぐ事で回線を増やす事が出来る基地局です。
右上のG3基地局とペアで設置されたり、現在設置されている基地局の回線数を増やす為に後から追加されたりします、その為G2タイプの局に追加設置される例もよく見られます。
また、無線によるエントランスシステムで設置される局にもこの接続型が用いられているのをよく目にすることが出来ます。。

エントランスシステム中継器受信部 →


三洋製GENERATION-3
電子機器の展示会にて
静かに展示されていた本体。


このH゛(PHS)の基地局本体(Q型)は三洋電気ブースの片隅にひっそりと展示してありました。
GENERATION-3(G3)、アダプティブアレー動作が可能な基地局です、実際に設置されている物には下の方に小さくDDIpocketの銘板が取り付けられます。



型式看板のUP、やはり”CS”で良いみたいですね、呼び方は。
この局は多回線型で10数チャネルをまかなえる物です。

親亀の上に小亀・・では無いですが比較のために私が愛用している電話端末(PS-C2)を乗せて見ました、基地局本体としては大きい方になりますね。


アンテナへ接続される同軸ケーブル用コネクタが4つ・・それぞれのエレメントに配線されます、このタイプの基地局にはアンテナ直下のRFスイッチボックスは有りません。
手前の大きなコネクターはバックアップバッテリーの接続用、AC電源停電時に給電出来るようになっています。


基地局本体色々・・。(20mW局)

20mWの基地局(E型)でよく目にするタイプです、単独型で小さいながらも7回線収容している多回線型、やはり同一仕様で3社が製造。
大抵は小型のアンテナを直接2本取り付けて設置されています、設置する場所に応じてアンテナの向きを90度変える事も。
大抵は駅構内、ホームの屋根の下辺りに設置されていますが中には電柱に設置されていたり特種な例としては自立柱型として2本の長いアンテナと共に設置される事も有ります。

20mW局の従属(接続)型基地局(T型)で東芝製と見られます、500mW局に接続され回線を増やしたりエリアを拡大、延長させるのに使用されている模様。
この画像の基地局は地下鉄駅構内で500mW局から少し離れた改札口天井に設置されていました、500mW局の死角をカバーしているのではないでしょうか。
アンテナは円い火災報知器の様なタイプが1ヶ付いていました。

こちらのタイプの20mW局は松下製の従属(接続)型基地局(M型)としてよく目にするタイプ、500mW局と共に設置され回線数を増やす働きをしています、ただこのタイプの局は2回線しかまかなえない模様です、アンテナは4本タイプと同じ物を2本付けている事が多いですが中にはリフレクター(反射器)を付けた物も見られます。

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