ボーイング747大型模型の操縦体験とダグラスDC-8のシミュレーター体験の整理券に示された時間まで野外展示の機体を見ていたのですが冷たい風で寒くなりまた建物に戻りました、戻るときには入場券の半券を入り口で見せればOK・・。
野外展示の機体では一部擬似的に操作を楽しめる物があり、丁度ゲームコーナーの自動木馬(コインを入れると一定時間動揺する乗り物)の用にコインを入れるとコクピットの操作でプロペラが回り雰囲気を楽しめる・・その機体は地上ではなくしっかりとしたやぐらの上に乗せてあり低空ですが飛んでいる様な形になっている・・プロペラはエンジンではなく電動モーターで回るため強い風が吹くと風車の用に回ってしまうのがご愛敬?。

B747-400、ハイテクジャンボと呼ばれる機体の1/8模型、胴体は約9m、主翼の幅は10m程あり後ろに見えるコクピット(Cock-Pit・・直訳すると闘鶏場・・囲われた狭い空間でパイロットが四肢を駆使して操作する姿から来た語源だとか)で操作する事で実機とほぼ同じ様に各部が動作し飛行機の仕組みが解る用になっています。 そのコクピット部分、大型模型の操縦体験は受付で”搭乗整理券”をもらうことで参加出来ます、整理券には時間が示されていて各回先着順に機長、副操縦士の券が有り一回に3組・・計6人が体験できます、時間は一組10分程度です。
コクピット内部です、モデルがハイテクジャンボなので計器類は少なくカラーディスプレイに集約してありモードの切り替えで色々な情報を表示出来る物になっています、体験用に作られているため一部の計器やスイッチ類は実機に比べ省略されている様ですが実際の乗務員、整備スタッフの協力で作られていて機器配置はほぼ実機と同じで十分雰囲気は楽しめる様になっています。
こちらはコクピット内部同じフロアに展示してあった初代B747ジャンボジェットのコクピット・・カバーで覆われちょっと見にくいですがその計器類の多さ、スイッチの多さはハイテクジャンボに比べかなりの物です。
  
操縦体験風景、コクピットに入る前にはブリーフィング・・搭乗前の打ち合わせをします、模型の下に説明パネルがありそこで航空機各部の名称や働き、原理が解りやすく説明されます、ブリーフィングは実際の乗務員も搭乗前に行われる大事な打ち合わせ・・ここでも整理券をもっていてもこのブリーフィングを受けないと体験をすることが出来無い事になっています。
左の画像・・左が機長、右が副操縦士となりこれはどの機体でも同じだとか・・真ん中に座っているスタッフからそれぞれの仕事の分担・・役割の説明を受けて、まずは実際に操作の練習・・副操縦士はランディングギァ・・車輪の上げ下げやフラップの操作が有り、スラストレバーは主に機長が操作、操縦桿の操作と機体の動き方等を説明してくれます、一通り説明を受けると離陸、姿勢制御、着陸の流れを体験・・副操縦士は先ずフラップを離陸時の角度にセット、機長がスラストレバーをフルパワーにすると速度計が上がりそれを副操縦士が読み上げ離陸速度を伝えます、離陸速度に達し操縦桿を引き上げると模型も機首をあげ離陸上昇の姿勢に、副操縦士はランディングギァを収納する操作をすると模型も車輪がメカニカルな動きで胴体に収納されます、その動作は実機そのもので下から見ている人が”飛行機の車輪はあんな風に引っ込むんだ・・”と感心していました、乗ってしまうと見えないし離陸時に空路の真下にでも居ないと見えませんからねぇ。
操縦桿を操作すると目の前の模型も操作に合わせて姿勢を変えるのですが実機の様な遅延も再現されていて実際に旋回操作をしても少し遅れて動き出します、姿勢を戻す時にも動きを予測して当て舵をしないと慣性で動き続ける様な動作をします、そこまで再現しているとは・・。^_^;
実機の場合車輪を出す時は成田空港に下りる便の場合全て海上で車輪を出す事に決められているとか、これは上空飛行中に機体に付着した氷が車輪を出すことにより剥がれ落ち民家に被害を与えないためだそうな・・なるほど。

左の画像は着陸態勢に入った時の機体翼部です、丁度フラップを下げ車輪が出てきた所・・。
模型のためちょっと実機とは違う構造の部分も有りますが良く作られています、画像には写っていませんがエンジン内部ではちゃんとブレードも回っています。
また操縦体験中は模型に仕組まれているスピーカーからエンジン音も流れ着陸のための操作が終わって少し経つと”ドシュ!”と言う車輪が滑走路に接地した音も出ます、そうしたら機長さんはスラストレバーをリバース・・逆噴射への操作をします、すると模型の方もエンジンナセルのカバーが動き逆噴射の状態になります(右の画像)良く作られていますよね。
余談として聞きましたが模型の制御はWindowsのパソコンを用いているそうです。


次の体験コーナーはDC-8のシミュレーター体験・・既に実機は日本の空からは引退していますがこのシミュレーターは実際にパイロットの訓練用に仕様されていた物を譲り受けて設置した物だとか、2軸の油圧動揺装置に乗っていて擬似的な振動も伝わってきます。
画像はそのシミュレターを後ろから見たところ・・輪切りにした胴体・・かな?。
パイロットの席以外にも客席として12名分座席が有り疑似フライトを楽しめる様になっています、右の画像でシートの背にちょっと見えているのは客席用の液晶モニターでパイロットが見ている画像と同じ風景が流れます。
客席横の窓にも液晶モニターが仕込まれて有り左右別に横の風景が流れている様です、残念ながらパイロット席からは見えません。

ダグラスDC-8のコクピット、案外狭い物でした、前方にはスクリーンではなく液晶モニターが左右に設置されています。

メーターパネルのアップ、中心に4個ずつ並ぶのはエンジン関係の計器・・メーター大好きな私にはたまらない空間です。(^^ゞ
シミュレーターと言っても家族向けに沢山の方に楽しんでもらえる様になっていて飛行はほぼフルオートになっていました、風景はCG・・コンピューターグラフィクスでは無く実写によるもの、コースは2種類有るようで一つは成田を飛び立ち羽田空港に着陸するコース、もう一つは成田の第2滑走路から飛び立ち銚子の上を旋回して成田の第1滑走路に着陸するコース、今回は銚子旋回のコースでした。
ここでも私は機長席の整理券をGetしていたので左側の席に収まる事が出来ました、大型模型操縦体験と同じように後ろからスタッフが機器の扱いを機長、副操縦士に分けて説明してくれます、やはりフラップとランディングギァの操作は副操縦士が担当、スラストレバーは機長役の人が扱います、飛行はフルオートですが滑走、離陸のきっかけはパイロット役の二人が行うため雰囲気は楽しめます、一通り説明を受けたらいよいよタキシングで滑走路に向かいます、ちょっとスラストレバーを前に押し出すとそれをきっかけとして走り出しますが動揺装置のお陰でちゃんと振動が伝わってきます、本当にタキシング・・地上走行している感じに・・後ろのお客さんからも歓声が・・。
タキシング中に副操縦士役の方がフラップを離陸時の角度に設定、レバーを動かすと動作音が響き雰囲気を出します、さていよいよ離陸・・離陸速度の説明を受けてスラストレバーをフルパワー位置へ、レバーはずっしりと重くしかし滑らかに動きます、4つのエンジンそれぞれに1本有るので4本同時に動かすのですが私は手が大きくて良かった・・手が小さいと全部掴むのが辛いかも・・エンジン関係の計器類は全て動作し轟音と共に指針が跳ね上がります。
実機よりはかなり弱いですが動揺装置の動作で擬似的な加速感も・・前方と一緒に速度計を見て離陸速度に達した所でじわり操縦桿を引く・・視界から滑走路が消えて上昇、ここで副操縦士役の方がランディングギァの格納とフラップを巡航飛行に合わせ収納・・これまたちゃんと動作音が響きます、水平飛行に移ったらスラストレバーを半分ほど戻し後は何もしなくてもオートで飛んでくれますが風景は所々ワープをしたようにカットされていました、流石に時間がかかりすぎてしまうためでしょう、旋回すると機体も傾いた様な感じに・・しかし風景が傾き過ぎで旅客機の旋回では無いですね・・撮影は単発機で行ったのでしょう、計器類は主要の物は飛行に合わせて動きますが中には動作を止めてある物もありました。

一番難しい着陸も自動ですがフラップの操作とランディングギァを出す操作は行います、着地後はスラストレバーを一旦絞りリバースレバーを操作し逆噴射・・このレバーもずっしり重くリバースの表示が着くまで押し込むのにちょっと力が必要、リバースに入るとスラストレバーの前に有る黄色いランプが点灯しエンジン関係の計器がまた一気に動きます、レバーを戻すとまたしばらくタキシングして何と航空科学博物館が見える位置の駐機場に止まりました・・その駐機場は博物館の展望室から見えるとか・・上手く出来ています。

  
体験も終わりそろそろ帰る方向に・・お土産コーナーももちろん航空機グッズ一色、各航空会社のマークが入ったキーホルダーやダイキャストモデルの機体・・高い物では数万円ほどする物まで有りました、海外旅行・・ハワイやグアムからのお土産でよく見られるマカダミヤナッツのチョコレートまで揃っています、一番右のカップ麺はJALが販売している物でちゃんとJALのマークも付いています、その名も”そばでスカイ”、”うどんでスカイ”、”ラーメンでスカイ”・・小さな”なると”には飛行機が描かれていたりして芸が細かいです、画像では大きさの比較が出来ませんが一口サイズ的な小さな物です。

 
大分日も西に傾き夕日で赤く染まった博物館の建物、成田空港も発着数が増えていて次々と機体が進入してきます、右は展示されているYS-11の向こうを飛ぶボーイング747-400・・ジャンボジェットも初代機が飛んでからかなりの年数が経っていると思われます。
博物館は新年明けて元日の朝5時から開館し”展望室から初日の出と新年一番機の離陸を見よう”というイベントをやっているそうです。
帰りは路線バスを利用・・タクシーの1/8の料金で空港まで戻れます、空港での検問は路線バスもしっかり調べられ乗客の手荷物や身分証明になる物を求められます。
 
空港に着いて列車の時刻を調べると・・ガ〜ン、快速エアポートは出たばかり・・次の列車まで55分の待ち合わせ・・普通列車のグリーン席でゆったり帰ろうと思っていたのだが1時間に1本のスジ・・あとは特急の時間が並び特急のスジの方が多い。
まあ東京から分かれて各方面に向かうので東京まではかなりの本数になります、18時まで待つのは辛いのでまた奮発して特急利用、丁度大宮行きのN-EXがありその指定券を購入、ホリデーパスは特急にも有効なのが有り難い、青春18切符では特急券を買っても乗れないので・・。
考えてみればまともにN-EX・・成田エクスプレスに乗るのは初めて、まともにと言うのは以前仕事で立ち席で乗った事がある・・立ち席と言えども何号車のデッキに乗るかまで指定される立ち席特急券だったっけなぁ、奮発しただけのことは有り快速で90分ほどかかる所を60分程度で走ります、しかし速いのは東京まででその先はのんびり流す程度に走ることになりますが。
特急は新宿まで利用しあとは地元へ向かう中央線に乗り換えて本日のぶらり散歩も無事終了・・今度は所沢の航空公園も行ってみようかな?。

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