国際映像機器展、Inter BEEから。(1)

ビデオの撮影や編集などを趣味として楽しんでいる関係でプロ用の映像機材を見に行く事を時々やっていいます、で今年も国際映像機器展のInter BEEと言う展示会に足を運んでみました。
前回と同じくこのコーナーでは今年の展示会で見てきたプロ用、業務用の機材を少しですが紹介、まあ自分で持つことは夢ですが・・最近の業務用機材はHDTV、ハイビジョンやノンリニア編集システムばかりになってしまった傾向があります。
ノンリニア・・デジタル信号としてパソコンの中に取り込み、パソコンの操作でカット、ショットの編集を行ったりタイトル入れや特殊効果なども同時に行ってしまうと言う編集方法、編集はハードディスクの中で再生するショットの順番を決めるだけで行われる為短時間で出来ます・・時間がリニアではない・・つまり出来上がった作品長さよりも短い時間で編集が完了します。
今までのテープによるリニア編集はテープを再生、録画する時間が同じで短縮する事は出来ません、10分のショットは必ず編集コピーに同じ時間が必要ですから・・。





会場の一部を上から、幕張メッセの8つのホールの内6つのホールを使っての展示会です。
とても全ては見ていられません、画像は立ち寄った中の極一部ですがUPしてみました。


まずは私も愛用しているビクターのブースへ。
今回のビクターブースでは家庭用に似たミニDV一体型カメラをメインに展示していた。
良くは見なかったが何でもカメラ単体でWeb上に画像を発信出来るらしい。
インターネット放送のデモをメインにブースの客席にノート型パソコンを置いてステージからの生画像を表示させていました。

ブースの説明員に長回し(長時間録画)の出来るカメラは出ないのか聞いた所、その様な要望が非常に多いとか・・どうも企画が有る模様でもう少しお待ち下さいとの事でした。
ラージDVのカメラでもリリースするのかなぁ・・。
画像のカメラはミニDVカセットを用いた業務用ビデオカメラ、昨年も出展されていた機種の上位に当たる物。
カメラヘッド単体で85万円程度(レンズとファインダーは別)ミニDVなので記録時間は60分程度か・・。

パナソニックのスタジオ用カメラです、私が見たことがないだけかも知れませんが局用として使われているかは解りません。

どちらかと言うとポータブルカメラの方が印象に残っています。
デモブースはニューススタジオのイメージ、ステージの方は何か話しているのですが全く聞こえませんでした。(口パク?)

こちらはカメラメーカーの池上のブース、相変わらずこれでもか・・と言う位にカラフルなデモンストレーション、細かい物も多数並べられてカメラの解像度を見てくれと言わんばかりです。
ステージの周りには各種カメラを並べて有り自由に操作する事が出来ます。
時間が来るとライブ演奏を実演していました。


スタジオ用のズームレンズを付けたカメラですがカメラヘッド本体はポータプルタイプのカメラが収められています。
流石池上・・と言う画質でしょうか・・実際には各メーカの差は肉眼で見分けるのは難しいでしょう。



真ん中にはポータブルカメラがセットされています。

これは去年も池上ブースに展示してありましたが映像記録媒体にHDD(ハード・ディスク・ドライブ)を使用したカメラ、細かいところが改良されより煮詰められているとか。

撮影終了後HDDを取り出しそのまま編集用パソコンに接続、すぐにノンリニア編集が始められると言う物。
内部は2.5インチのHDDで対衝撃のため緩衝剤でフローティング構造にしてあると言うお話でした。



ケースにノンリニア・・の文字が・・。

上の画像が録画用のHDDです、ロングサイズのタバコ程度の大きさ、16Gの表示が見えますね、20Gの物も用意されているとか。
圧縮方法は解りませんが90分程度の撮影が可能。


これはキャノンの新型TV用ズームレンズ、なんとズーム倍率は86倍。
リリースされて間もないためブースの一部の方も初めて現物を見たと言う話しでした。


前玉(一番前のレンズ)は200mm以上の大きさがあります、重さはレンズ単体で24Kg・・。
で、実際にカメラをいじらせてもらいました。

カメラヘッドはソニー製、ファインダーは6インチ程度のカラーモニタ、とても見やすいファインダーです、ブースのデモステージにレンズを向けて見ます。

こちらも”解像度を見てくれ・・”という作りですね、テーブルの上、右端に四角いメニューらしき物が置いて有ります文字の大きさは3〜4mm程度か・・距離にして10m程カメラからは離れています。


寄れるところまで寄って(3m程度)デジカメのズーム目一杯でこの程度。


レンズをそれに向けて”ズームイン・・”テレ側(拡大側)に目一杯にしてみました、このレンズには×2倍のエクステンダーレンズも内蔵していますのでそれも利用して・・。
フォーカスを取るとメニューの文字が6インチのモニター上で
”この位の大きさ”に読めます、これは驚きました、しかもこのレンズは防震機能も備えていて機能をONにするとこのズームの状態でカメラ本体を軽く叩いても画は揺れません、OFFにするとかなりしっかりした三脚に乗ってはいますが僅かにボヨヨ〜ンと揺れます。
この辺りの技術は民生機器から来た物ではないでしょうか。
ちなみにこのレンズのお値段、オプション無しの単体で1550万円なり・・、一般の方には考えられない値段ですね。

他にも色々有りますが半分程度は歩いたでしょうか?、冷たい飲み物でちょっと休憩・・。


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