@英語を国際語として認めるか | A英語第二公用語化の目的 | B英語の第二公用語化 | C英語第二公用語化の程度 | D英語以外の第二公用語は必要か | |
A説 英語の公用語化・二言語国家に賛成。 | 肯定。英語はあらゆる国際的な分野で使われている事実上の国際語であり、その事実を否定することはできない。また、異言語話者間でのコミュニケーションの機会がますます増えている現在、なんらかの国際共通語が必要だ。英語はその機能を果たしている。さらに、言語はあくまで手段であり、英米文化追従という批判は当たらない。 | ア.日本人全体の英語力向上。 イ.在日外国人の利便。 ウ.海外へ向けての情報発信。 | 肯定。英語は国際語であるのだから、日本国内においても一つの公用語として日本人も在日外国人も使える環境をつくるべき。 | 日本語と同等の地位。行政・教育だけではなく道路標識・食品成分表示など、あらゆる分野で二言語が使われる。(ただ、コストの問題がある) | ア.英語以外には必要ない。 イ.英語とさらに他の言語が必要。 |
B説 英語の補助的公用語化に賛成。 | あくまで英語は補助語。英語は補助的な存在であり、社会生活上の重要な分野に限って使われる。 | ||||
C説 英語の補助的公用語化に賛成。ただし、日本人のためではない。 | イ.在日外国人の利便。 ウ.海外へ向けての情報発信。 | 肯定。日本人のためではなく、在日外国人のため、また海外への情報発信のため英語公用語化を認める。 | |||
D説 英語の公用語化に反対。すべての日本人が英語を学ぶ必要はない。 | ア.日本人全体の英語力向上。 | 否定。英語が国際語であることは認めるにしても、日本国内において公用語にする必要性はない。なぜなら、すべての日本人が英語ができるようになる必要はないからだ。国際的な活動をする・したい人のみが勉強すればよい。 | ウ.英語以外の言語が必要。 エ.第二公用語は必要ない。 英語以外の言語は在日外国人の言語や他の大国の言語などが考えられる。 | ||
E説 英語の公用語化に反対。その他の手段により英語力の向上を目指したほうがいい。 | 否定。日本人にとって英語力の向上が必要不可欠だとしても、公用語化では英語力の向上につながらない。英語教育や日本人のコミュニケーション技術などを変えていくべき。 | ||||
F説 国際語としての英語および英語公用語化に反対。 | 否定。英語が国際的な多くの場面で使われていることは事実だとしても、それをそのまま肯定することは英語話者に特権を与えることになり、不平等である。また、言語と文化を切り離して考えことは不可能で、英語を話すことは英語的思考になることを意味する。さらに、日本語・日本文化の衰退につながるおそれもある。したがって、コミュニケーション上の平等を実現するため、いまの英語支配の状態を変える必要がある。中立言語・エスペラントや機械翻訳などの可能性をさぐるべきだ。 | ア.日本人全体の英語力向上。 イ.在日外国人の利便。 ウ.海外へ向けての情報発信。 | 否定。英語は国際語として認めることはできないから、当然、第二公用語にする必要性もない。 | ||
G説 そもそも日本国の第一公用語が定められていない以上、第二公用語の議論は意味がない。まず、日本語を含めて第一公用語をどうするか、議論すべき。 |