2007年8月


2007年8月10日(火) ECO07年8月号「WHO、電磁波対策で初の勧告、経産省が国内の基準作りに着手」

 世界保健機構は送電線や家電製品から発生する超低周波の電磁波が小児白血病と関連性のあることを認め、各国に電磁波の私信作りを勧告した。
 6月18日、送電線から出る超低周波(50〜60Hz)の電磁波と小児白血病の発症率に疫学調査の結果を認めた。0.3〜0.4μT以上の次回を浴びている子供の白血病の発病率はそうでない子供の2倍以上に上るという疫学調査の結果を認めた。0.4μT以上を浴びる国内の家庭は1%未満である。
 これまで超低周波の電磁波の国際的な指針には「国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が定めた「50Hzで100μT、60Hzで83μT」があった。この値は神経や筋肉の急性症状から定めた基準であり、微弱な電磁波を長期的に浴びたことによる発ガン性には基準値が無かった。
 送電線や家電製品から発生する磁界(超低周波の強さ)は、送電線の下地表1mでは20μT、ドライヤーは2.5〜53μT、テレビは0.1〜2μT、掃除機は2〜20μT、IHヒーターでは2μT。なお、家電製品は局所的に強い磁界を発生するが、慢性的な暴露ではない。中周波の指針は6.25μT。WHOは携帯電話から発生する高周波についても聴神経腫瘍との関連性を分析中だ。

 この話題は二度目だと思うが、電磁波が無害という報告という報告を紹介したものだったと思う。電力会社や通産省にとって都合悪い話だからこそ、有害という前提でとことん調査すべきであった。携帯もポケットに入れるのはよそう。

2002年8月24日 電磁波健康に影響


END