競技場の5階には特別室と呼ばれる部屋があって、ここは競技場関係者と皇族の人、VIPだけが入れる場所になってます。 ひょっとしたら、一般の人達は存在さえ知らないのではないでしょうか? 中央ホールから専用のエレベーターがあって、備え付けられているトイレもどことなく高級感があふれます。 ちなみにウォシュレット装備で男女共に「ジャバジャバジャバ・・・・」と水の流れている音を出す装置もくっついてます。 何も知らず「なにこれ?」とその装置を作動させ大慌ていたしました。(恥) オープン当時はなかったけれど、国体の聖火台として立てられた「炬火台」にもお金がかかってます。 建築費用はかる〜く100,000,000円。 ちなみにこんな事を自慢してもしょうがないと思うのですが、点火した時のガスの消費量が世界一だとか・・・。 お金をかけて作ったわりには国体以後は特に使う予定もなく、サッカーの国際試合の時や競技場の宣伝をしたい時に点火されてます・・・が、近所の人達でもその事には気がついていないと思うのですが・・・。 こんだけでっかい競技場の施設管理を民間企業に依託しているんですけど、ここにも1つの約束があります。 「一社には独占させないよ。数社で仲良く管理してね♪」(過大表現) つまり、A社という会社に独占はさせず、B社+C社+D社+E社の「JV (Joint Venture:合弁事業)」に任せるというのです。 現在の競技場は次の4つの会社で結成された管理JVで運営されてます。 調整、設備、警備、清掃。 「調整」というのはいわば部長や課長といったまとめ役で、設備、警備、清掃とオーナーとの窓口。 その他は読んで字のごとくなのですが、清掃だけは「清掃JV」として3社合同で仕事をしてます。 ちょっと複雑ですねぇ。 でも・・・大規模な競技場の中で大規模な組織づくり。 いろいろと問題が出てくるのは必然な出来事。 何しろ上下の連絡がめちゃくちゃなのです。 一番よくある例は、オーナーさんから「×××の書類を作成して提出してちょうだい」と言われ作る。 「了解ですっ」と急ぎ作り、調整にわたす。 まぁ、直接出そうとしても調整に取られてしまうんですが・・・。 で、さあ提出したぞぉ・・・と安心して数日後、「××日に頼んだ書類はいつ出来るの?」とオーナーさんから皮肉混じりで言われてしまう。 そう、提出した書類は調整の所でストップしていてオーナーさんの所へ行っていないのです。 最近はもう慣れちゃっいましたが・・・。 簡単な説明ですが、こんな競技場が私の勤務場所。 記者風邪ひき事件や、スプリンクラー事件、コンサート対応の問題や有名人との出合い、サポータ騒ぎ(抗議・喧嘩)・・・・。 その舞台裏には様々なドラマがあって、とっても貴重な体験があります。 もし、新横浜に足を運んだ時には、ふらっと立ち寄ってみて下さい。 横浜ラーメン博物館や横浜アリーナのついでに・・・。 その大きさとでかさに驚くでしょう。 だからこそ、私はこう呼んでいます。 「日本一無駄に広い競技場」。 |
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