マッキントッシュウィンドウズ・・・今やパソコンユーザーなら知っているアップルコンピューター、あるいはマイクロソフトのOSをインストールしたパソコンの名称ですねっ。
この2つのコンピューターにはいろいろな因縁と言うか対立が過去にた〜くさんあってパソコン業界ではかなり有名なお話。

両社の開発発展は面白いことに全くの正反対の道を歩んできていました。
アップルコンピューターは昔から日本の鎖国時代みたいに自社生産・自社開発を中心としていましたし、マイクロソフトはオープンな感覚で自社技術の一部を公開したり、プログラマー達の開発にも積極的にバックアップを行ってきました。
その違いによって今やウィンドウズを搭載したパソコンは「標準パソコン」と呼ばれる程社会の中に浸透し、逆にマッキントッシュは「グラフィック用パソコン」としてCGやDTPといったごく限られた分野にしか受け入れられませんでした。

その後の両社間、両ユーザー間のいざこざは読んでいる人それぞれに調べてもらう事にして、2種類のOSを搭載したパソコンがあるという事は当然パソコンを使うユーザーも2種類存在しているわけですよね?
もう知っている通り「マックユーザー」「ウィンドウズユーザー」
先にも述べたように、ビジネス上で使われているパソコンはウィンドウズが圧倒的なシェアを持っているために当たり前のように職場には両ユーザーが一緒に働いてます。
「うちの会社はマックユーザーだけが集まっています」とか「ウィンドウズユーザーだけが集まった会社です」といった事は特殊な場合を除いてほとんどありませーん。
ゆえに、会社の中ではとっても面白い出来事が発生するんですよ。
そう、まさしく私の働いている現場でも・・・。


私の働く横浜国際総合競技場・防災センターの中で働いている人間のパソコン所有率は計算によると約30%ぐらい。
その中でのユーザー比率は、Win:Mac=7人:1人。このホームページの隅々まで見てもらった人はすぐに分かる事ですけどMacユーザー1人というのは私自信の事です。
寂しいったらありゃしない・・・・・。(泣)

私自信は使用歴3年程のMacユーザーで(1999年11月19日現在)高校の頃はMS−DOSを使ったコンピューターの授業を受けていましたし、大学時代はウィンドウズパソコンを使って論文の作成もしました。
つまり、マッキントッシュは当然なんですけど、ウィンドウズパソコンも書類作成などのようなごく普通の使い方だったら問題なく扱うことができちゃいます。

で、同じ会社の人間でWinユーザーは4人、内2人が購入後半年たっていない「初心者」
当然詳しい設定の仕方も分からなかったし、専門用語さえ分からないモノが多かったんです。
その2人を目の前にして私が会社のパソコンをカスタマイズしたり、いろんな設定をいじくってみんなを笑わせて遊んだり、またインターネットでの出来事やメール交換の事を話していたものだから、その2人が私の事を「パソコンに詳しいヤツ」と感じるのは当たり前といえば当たり前かも知れないですね。


人間って他の人から頼りにされていると分るとほとんどの人が嬉しいって感じますよね?
まあ、中には逆に感じる人もいますけど・・・。
でも、大部分の人は頼りにされれば相手の事を助けようと考えたり、分からないことがあれば親切に教えて、その人から感謝されます。

私にもそういった感情があります。
また、調子にのって会社のパソコンをいじくりまわしているので初心者の2人から様々な質問を受けるし、私は相手がちゃんと理解できるように詳しく説明いたします。

そう、ここで最初に述べた「面白い出来事」が発生するんです・・・つまり、Macユーザーの私がウィンドウズの操作方法を教えるって事です。

いっけん、不可能と思えてしまうこの面白い出来事は両パソコンの操作方法や設定の仕方が似通っているので、さほど問題なく進行してしまいます。
細かい様々な設定ならば「コントロールパネル」からできゃうし、ソフトの設定だったらMacなら「初期設定」、Winならば「プロパティ」からOK。

そういったものならば逆の立場でもできるんですが、何事も上手くいかないことが。
つまり、一方のパソコンでのみできる操作方法の事。
例えればこんな事がありました。


「KAMIUさん、DVDとかのお気に入りのシーンを壁紙に設定したいんですけど、そんな事ってできるんですか?」
後輩のI君がある日こんな事を問いかけてきました。
はじめは何の事か分からなかったんですけど、よくよく説明を聞くとI君の買ったパソコンはDVD−ROM内臓のパソコンだったんです。
つまり、パソコンでDVDを見ていて気に入った場面があったらそこを画像データとして保存して壁紙にしたいってことだったんです。

「んなの簡単だよ」 ( ̄ー ̄)ふふっ
私は職場で使っていたノートパソコンをとってくると実演してみせた。

「まず、何でもいいから映像データを見れるソフトを立ち上げて・・・・・そうだね、いまはこのマイクロソフト純正のソフトを使おう。これを立ち上げて、見たい映像データを開く・・・と。で、再生ボタンを押して映像を見て、気に入った所にきたら一時停止で止める。そして、表示されているこの場面をドラッグ&ドロップでデスクトップに移動させれば・・・・・・・・・・」

表示されている場面にカーソルをあわせてドラッグ&ドロップさせたんですけど・・・・何も起きなかった。
「あれ??」
「・・・・・・・・」
「この画像の時に、こうやってドラッグ&・・・・・・」
またしても何も起きない。
Macならカーソルとともに点線の四角があらわれるんですけどねぇ。

「KAMIUさん、どうしたんっすか?」
せっつく冷たい表情のI君。
焦らせるんじゃありません。
私は別の方法をとる事にしました。
「わかった、別のソフトを使おう」(^^;)
ちょうどインストールされていた頼もしい味方、アップル社のQuickTime。
この強い味方がいれば鬼に金棒なのだっ。
それを立ち上げて再度同じ説明をしながら操作するけど・・・・何も起きない。
「あれ〜〜???????」

アップルの製品なのに私は裏切られちゃいました・・・。(泣)
「じー・・・」と見つめるI君を見ながら私は「Macだったらこれで保存できるんだよ」と説明を付け足しました。
結局その日なにもできなかった私は、自宅に保存しているQuickTime Proのキーコードを後日入力してみたんですが、Mac版とWin版の違いでしょうか? キーコードは拒絶されて、I君の希望はかなう事がありませんでした。




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