森は間もなく冬を迎えようとしていました。
妖精の森の女神は妖精たちを集めて言いました。


「間もなくこの森は冬に閉ざされるでしょう。森の全ての物が凍てつき、動くものも無くとても静かな世界になるのです。私たちの役割は再生です。この森の木の枝1本1本にその木にあった実をつけなくてはなりません。冬が全てを飲み込んでしまう前にこれを終らせないと森は息絶え春の妖精達も眠りから覚めることが出来ません。大変ですがお願いしますね。皆で力を合わせれば必ず再生の春はやって来ることでしょう。」


「はーい」


「もちろんです」


「まかして下さい、女神様」・・口々に妖精達は答えました。


妖精達にお話をしている女神様


妖精フレアもその1人。
やっと羽が生え揃ったばかりの妖精の女の子です。
今回初めての女神様からの命令にドキドキ、ワクワク。


「初めてのお仕事上手くやらなくちゃ・・。ステキな実をつけてみせるわ、そして女神様に認めてもらうのよ」






第二章
妖精達の仕事