沈黙の世界・・・「宇宙」。 冷たく暗い世界の中に無事に打ち上げられたミール。 その時はまだ、基幹モジュールとドッキングポートだけと言うとてもシンプルな姿をしていました。 広げた巾は約３０ｍ。 太陽電池と言う名の大きな翼を広げたミールは、その翼いっぱいに太陽からの恵みを受け、命のエネルギーに換えながら故郷・地球の周りを飛び続けます。 その名前が示すように・・・「世界」の「平和」を願いながら。

１９８６年３月１３日 バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた乗員往還船「ソユーズＴＭ１５」。 ２日後の１５日・・・ミール宇宙船とドッキング。 ミールの本格的な活動が始まって、同時に宇宙飛行士の滞在記録もここから伸びていくのです。 けれど・・・・・・。 そのスタートはスムーズには行かず、危険と隣り合わせでした。

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