VC++5.0入門19
チュートリアル読書会1 98/2/1

みなさん、こんにちは。1週とばしてしまい、すみませんでした。私は20代から30代前半まで、まず、医者には行かない人間でした。しかし、年のせいかなにか、去年はぼろぼろでした。今年こそはと思っていたら、まただったので、ちょっとショックでした。そこで、健康のため、早寝をすることを決意しました。、、、自分の話ばかりですみません。
前回に、感想を送ってくださいと書いたせいか、何人かの方からそのようなメールをいただきました。(ちょっと返事が遅れていますが、お許しください。)代表的なものに、「C++入門とVC++入門にはずいぶんギャップがある」という感想がありました。
その通りだと思います。ただ、MFCは必ずしも「基礎」から入ることができないと思うのです。つまり、MFCの「基礎」クラスはCObjectというクラスですが、このクラスを説明し、その派生クラスを説明し、さらにその派生クラスを、、、という順に進んでいくことはできないと思うのです。
それで、まず、MFCの1部分を使ってみて、徐々に理解を深めていくという方針にしたかったのです。ただ、それにしても、説明が十分でなかったと思っています。
もうひとつ多かったのは、「AppWizardを使わない方が良いのでは?」というものです。これは、なんとも言えないのですが、まあ、この講座はAppWizardを使う方針ですので、ご了承ください。

もちろん、わかりやすかった。良かったという感想もいただきました。

感想を書いてくださったみなさん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
さて、今回から、チュートリアルを読んで、私なりの感想を書きます。かなり、手抜きですが、許してください。みなさんはどうやっても良いと思いますが、チュートリアルを読んだり、このHPを読んだりしながら、チュートリアルのサンプルScribbleを完成させていくのが良いと思います。

なお、私のチュートリアルはバージョン4について来たもので、バージョン5へのバージョンアップの時には、もらっていません。そのため、バージョン5でどのように変更されているかどうかわからないのです。(あきらかにDeveloperStudioのインターフェースなどは変わっているので、変更はあると思うのですが、そういうところは適当に読みとばすことにします。)もし、知っている人がいたら教えてください。私はほとんど同じ物だろうと予測して、読んでいきます。もし、私の言っていることと、チュートリアルの内容が違っているようならご連絡ください。

それから、ここから書くことは、私の良心に基づいて、本音を書きますが、間違うこともあるかもしれません。不審なことがあれば遠慮無く言ってきてください。また、みなさんも、最後の判断はご自分でお願いします。

そろそろはじめましょう。第1回目では、第1章から3章までです。たくさんあるようですが、初心者が読むべきところは、実はそれほど無いと思います。(この講座はあくまで初心者向きです。)チュートリアルは初心者には本当に読みづらいと思うのですが、ポイントは、読まなくて良いところをいかに読まないか、だと思います。

第1章
初心者に必要な情報はプロジェクトの選択に1.SDI 2.MDI 3.ダイアログベースがあるということくらいでしょうか。あとClassView、WizardBarという便利なものがあるよ、と言っています。この辺の説明を真剣に読んで、悩む必要はまったく無いと思います。ななめ読みだけしておきましょうか。

第2章
この章でも読んでわからないところはほっておいて、ななめ読みしましょう。後で少しづつわかるようになると思います。「長いファイル名について」というところでちょっとつまるかもしれませんが、これはCDにあるサンプルは昔(DOS時代)のファイル名の規約に基づいて短くなっているから注意してねという意味です。みなさん(普通の初心者)は、自分でコードを打ち込むべきだと思います。その場合、みんな長いファイル名になるので、ここは気にしなくて良いのです。
あとは、AppWizardでファイルがたくさんできるけれど、私たちが編集するのはScribbleDoc.h、ScribbleDoc.cpp、ScribbleView.h、ScribbleView.cpp、Scribble.rcくらいのもんだから安心せいと書いてあります。まあ、安心しておきましょう。

第3章
まず、大事な4つのクラスについてコメントがありますが、私のVC入門8あたりを読んだ人には、まあ、わかるのではないでしょうか。
次に、AppWizardを使って初期ファイルをつくるやり方が細かく書いてあります。ぜひ、これに従って、自分で初期ファイルを作ることをお勧めします。AppWizardではたくさんのオプションがあって最初は嫌になりますが、嫌なら見なければ良い(つまりデフォルトに従う)でしょう。ただ、もし、元気があれば、意味がわからなくても、目を通すことをお勧めします。最初はわからなくても、じっとがまんしているとだんだんわかって来るものです。
途中、ちょっとわからないのは、「詳細設定」(バージョン4では「高度な設定」)でしょうか。これは、私たちが作るプロジェクトScribbleが完成した後に、Scribbleで作るファイルの拡張子を「scb」と指定しているのです。もちろん、こんな指定はしたくなければしなくて良いのですが、まあ、しておいた方が良いでしょう。
こうしてできあがったファイルを実行する方法が後半に書かれています。もちろん、実行してみてください。何も問題無いと思いますがどうでしょう。

これで、終わりですが、第3章にはClassViewの使い方が比較的詳しく出ていますね。私は、最初にチュートリアルを読んだ時には、この辺はとばしていたのですが、VC入門を読んで来た人なら、手を動かしながら読めると思います。はじめのAppWizardのところと、この全部で2ページくらいのClassViewの解説をちゃんと読めば、今回はとても良く勉強したことになると思います。その他のところでわからないところがあっても、気にする必要はないと思います。

ちょっと試しにClassViewを使ってみましょうか?プロジェクトScribbleの初期ファイルを生成した後で、DeveloperStudioの左の方のタブで、ClassViewを選択してみてください。すると、タブの上の窓にエクスプローラーみたいなツリーが現れます。(フォルダを展開しないとツリーにはなりません。適当にクリックして展開してください。やり方はウインドウズを使える人なら簡単にわかると思います。)そこで、例えば、CScribbleDocなどというクラスがあることがわかりますね。このクラスの定義が知りたければ、CScribbleDocを右クリックして「定義の表示」を選択すれば良いのです。そうすると右のウインドウにその定義部分が表示されます。
また、ツリーを展開してよく見ると、関数やメンバ変数の名もあります。これらの定義も同様に、見ることができるはずです。

実は、初心者のうちはこれが嫌でした。まず、何が書いてあるかわからない。それに、このコードはどこにあったの?どっからきたの?勝手に書き換えていいの?と、とても不安になったものでした。
実際、何も不安はいりません。書いてある内容は、徐々に理解していきましょう。あわてないでください。
それから、これらのコードは、数は多いですが、AppWizardに生成されたファイルの中にあります。これらをファイルとして見たい場合は、ClassViewではなくFileViewのタブを押して、見てください。左のウインドウに表示されたファイルが全てです。これらを適当にダブルクリックすればファイルとして開くこともできます。
AppWizard様が生成したコードを自分で書き換えることには、意味がよくわからない分余計に抵抗がありますが、これはチュートリアルをやりながら、慣れていきましょう。

VC入門をまじめに読んできた人には単なる復習でしたが、改めてわからないコードを見てどきどきしている人も多いかもしれません。とにかく、はじめからすべて理解しようとしないでください。そして、少しづつ慣れて行きましょう。

次回は第4章ですね。
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