光回路用小形ステージ


光回路を小さく組む際のアライメント用ステージです。


<< 構成 >>
光学系を構成する際には、わずかな角度ずれが大きな影響を与えます。干渉系などを用いた光学系では光波干渉強度が出力データを大きく変えてしまいます。従って、光ビームのずれは光学系を構成する際には十分注意しなくてはなりません。通常、XYステージとアオリ(角度調整)ステージを組み合わせて使用します。これらを組み合わせると支持ステージは大きくなり、光学系全体では予想以上に大きくなることがあります。光学系全体に安定した基盤を必要としますので、このような場合、系全体が大きく重くなります。
この弊害を防ぐ為には、ステージを小さくすることが必要となります。ここでは、小型のステージを紹介します。XYステージとアオリステージです。
5mm角のミラーやPBS(偏光ビームスプリッター)、NPBS(無偏光ビームスプリッター)、各種プリズム、ファイバーコリメータ、大口径ファイバ受光系などを固定し、その光軸のアライメントを容易にしました。  
X軸、XY軸の移動ステージとも組み合わせることでより微調の操作が出来ます。
                      
              XZ2軸の移動ステージと2軸のアオリ調整ホルダの組み合わせ

                      
                         アオリ調整ホルダ

<< 仕様 >>

アオリ調整ホルダ 移動ステージ
外形 16W×16H×15D 18H×12H×21D(最長)
調整量 アオリ角度  ±2度 ストローク ±2.5mm
調整分解能 0.57 度/rev  (*) 0.35 mm/rev  (**)
支持試料 5mm角プリズム類、ファイバコリメータ アオリ調整ホルダ、XY2軸移動ステージ

(*),(**)
本ステージは調整方法にネジ回転方式を採用していることにより、調整用ネジを1回転した場合の調整量として、度/rev、mm/revで表しています。従って、360度の調整ネジの1回転に比し5度程度で調整を行う場合、実質的な分解能として、0.01度、0.005mmを実現しています。

<< 図面 >>
小型ステージの図面は、図面のページをご覧下さい。
アオリステージはRIGHT型とLEFT型があります。反射させる方向でお選びください。
移動ステージはX軸移動(ベース面と平行方向に移動)のステージと、Y軸又はZ軸(ベース面に垂直方向)移動のステージがあります。この2つを組み合わせて2軸移動できます。またこれらの上にアオリステージを取り付けることで、4軸の調整(2軸の平行移動調整、2軸のアオリ調整)が出来ます。
アオリ調整ホルダ(RIGHT型) 小型ステージ − R型アオリステージ
アオリ調整ホルダ(LEFT型) 小型ステージ − L型アオリステージ
移動ステージ(X軸移動) 小型ステージ − X軸移動ステージ
移動ステージ(Y,Z軸移動) 小型ステージ − Z(Y)軸移動ステージ
大口径コリメータ調整ステージ 小型ステージ − 大口径ファイバコリメータアオリステージ

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