おまけ 本社作業員の独り言


                                   2017年11月

地震の計測は?

2016年4月14日発生した熊本地震。あれから1年半経過しました。東日本大震災は、2011年3月11日発生。6年半経過しました。どちら最大震度7です。震度7とは、”計測震度6.5以上”、と定義している。この計測震度、振動計のある地点での、速度及び加速度を計測し、その値を計算したものだが、その計算式に、振動周期に依存するフィルターがかかっている。実際に計算したわけではないが、高周波カット、低周波カットのフィルターがある。東日本大震災の場合、かなりゆっくりした動きがあった。そして被害も大きかった。にもかかわらず、震度7を観測した領域は狭い。一方、熊本城は壊れたが、熊本地震は、範囲も狭く、東日本震災に規模に比べればかなり小さい。同じ震度7を観測したことが腑に落ちない。震度に関する解説表では、震度6強と7では記述がほとんど同じ、”更に”などの言葉で濁しているだけ。説明しようがないといえばそれまでだが。
計測震度の計算式自体も不明な点が多い上に、実感としての揺れと震度との関係があいまい。震度3だ、震度4だ、と発表されるが、その値がどの程度の害を及ぼすのか非常にあやふやである。
明確にするためには、過去の写真を見せて、計算する前の地震計の波形とを、公表して国民に比較をさせ、わからせることが必要なのではないか。
数値だけを示して、”気象庁を信用しなさい”、とする役人根性では、災害に対する心構えを国民に植えつけることは無理だろう。

今後も、日本にいる限り、地震を経験することは間違いない。その際の心構えや、対策を採らせるためには、一部の人の勝手な解釈の数式でごまかす手段では達成できないだろう。

ご意見・反論は、弊社メールアドレスで、黒川まで。(戯言にむきにならないでください)


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    経営理念 光で物理量を高精度に計測