開発員の独り言                                       2019.1

 

冬は寒い

  当然ですが、冬は寒い。北国の人から見ると、何を言っているのかと、叱られそうですが。
寒い時、人は何をしているのだろう。当然地域差はありますが、暖をとっていますよね。大企業なら、ビル全体を空調して、働く人に寒さを感じさせないようにしていますよね。でも、弊社のような小企業では、そんなシステムは取れません。人の集まる一角だけ、暖房しています。では、実験室はどうしているか、疑問に思うでしょう。
実験室はデータを取るところです。温度を含めたデータを取るところです。弊社装置が、低温環境でも正常動作するか否か、調べるのに最も良い季節が”冬”なのです。なにせ、大自然が空調してくれるのですから。正常動作だけではなく、様々な部品がどのように働くかなどもあわせて評価できるのです。つまり、弊社では、実験室を暖房しません。ただ空調はします。埃を削減するためにです。大企業とは逆の発想です。20℃前後の快適環境で動作するのは当たり前です。そんな快適環境下で繰り返しデータを取っていても仕方がありません。金がないなりに、温度特性を取っているのです。なんだか強がりに聞こえますか。その通りです。強がりを言っているのです。でも、さすがに、4℃、3℃、となると、厳しいですね。人間のほうが。長時間、実験室にとどまることが難しくなります。冬は寒いです。
  人間贅沢で、冬の寒さに攻められると、夏の暑さを恋しがり、夏の暑さに叩かれると、冬の寒さを望みます。要するに、暑いのもいやだし、寒いのもいやだという贅沢な生き物なんですね。人間は。
  今は冬。低温での動作実験を費用をかけずに出来るとなれば、冬もそれなりの価値があると思いませんか。そして当然、夏も。
  でもやっぱり、冬は寒くて、コタツで丸くなる時間が長いです。

楽しんでいただけたでしょうか。


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