開発員の独り言
                                           2018.2

 

雪対策

 今年は、開発室に雪は降ったが積もらなかった。雪が積もると、近くの道は危険で動けない。正確にいつだったか忘れたが、数年前、70cmの雪が積もった冬があった。人生で初の70cm。東京で35cmを経験したこともあるが、さすがに70cmは深い。雪をどかすことは重労働だった。細い通行の道を確保するだけなのだが。それよりも、家が壊れるのではないかとものすごく心配し、下屋(母屋と実験室をつなぐ渡り廊下的な場所で、屋根部分をポリカーボネイトの材質で覆っているだけ)が、壊れるのではと、真夜中から、雪が降っている中、排雪を行った。それなりに計算すると、雪の比重は、雪質にもよるだろうが、0.1から0.3程度だろう。0.1だとしても、70cm深さだと、70kg/m^2、天井の面積は、50m^2くらいだから、全体で3.5トンが、数少ない柱で受けなければならない。木製柱なのだが。下手すると壊れるな。この判断から、夜中の作業となった次第。雪が降り続くと、天気予報がすごく気になる。今年はその季節を越えて、一安心。
(雪国にお住まいの方から見ると、笑い話のように聞こえるかもしれないが、ご容赦を)

 対策として最初は大量の水をかけようとしたが、雪のほうが上手で、すぐ凍ってしまう。雪を排除するのは、力仕事ではあるが、先が見える。しかし、氷になれば、トンカチが必要になる。これは始末に終えなくなるな、と思い断念。色々試行したが、「ある程度、雪が積もったほうが、排除しやすい」、ことに気づいた。ある程度の積雪になれば自重で、天井と接する部分の雪が硬くなり、その硬い雪だと、雪を下ろす際に使った”地ならしの道具”のつめが引っかかることで、排雪しやすいことを学んだ。あまり深いと、天井破壊の心配もあるので、30cm程度を目安にした。
 こんな方法は、愚かな方法なのだろうか。ぜひお教えを。

 まだ、雪だから良いけど。これが火山灰だと大変だろうな、鹿児島の人たちはどうしているのだろう。火山灰は比重0.6から0.8程度かな、火山灰10cmでも、70kg/m^2程度の圧力。だから3cm積もったら、対策が必要になる。摩擦抵抗が大きそうだから、苦労するだろうな。

 自然に対して、注意注意。それだけですね。

楽しんでいただけたでしょうか。


”本社作業員の独り言”へ戻る


     経営理念 光で物理量を高精度に計測