開発員の独り言
                                           2016.10

 

田舎暮らしとは

前回に続いて、田舎暮らしの考察です。
最近、都会でリタイアをした人を中心に、田舎暮らしを希望する人が増えているようです。
開発室があるこの地より、更に山奥(2.5km程奥)で古家を探している不動産業者のポスターを見かけます。

本当に、田舎暮らしをしたいのでしょうか?
妄想に駆られて、不便な点を見ないようにしているだけじゃないでしょうか?
確かに、田舎は土地が安いので、広い面積を確保できます。開発室も約800平方メートルあります。
都会では土地が高いので、広い庭を持つ家を建てることは難しいのが現状です。
では、庭が広いと何がいいのでしょうか?
リタイアして田舎に住みたいと希望する人の多くが、農業だ、家庭菜園だ、などと都会で出来ないことの反発のような発言が多いようです。
確かに、田舎のスーパーやDIYの店には、都会では見ることのない商品が並んでいます。個人で耕運機を所有することは、不思議ではないようにも思えます。こちらに来た当初、ホームセンターの品物群に驚かされました。
確かに道具は見事に揃っています。
恐らく、希望と現実は違うことを認識させてくれるものは、雑草です。土地が広くて、日当りが良いと、一層目に入ります。一言で雑草と言っても、500平方メートル以上の庭に雑草が生えていると、奇妙なものに見えてきます。夏場、毎日、2時間雑草取りだけすれば、庭は綺麗さを保てるでしょう。そして、2ヶ月、毎日毎日、繰り返していると、”無農薬の庭にするのだ”、などと甘いことを言ってられなくなります。除草剤散布用の機械を肩に、半日の間、”消えてなくなれ”、と思いつつ、汗びっしょりで農薬散布です。当然、野菜を育てようともくろんでいる場所には、散布しないので、その場所だけは、手作業になります。このような雑草取りを繰り返して、いい手を考えました。”芝生を植える”ことです。”目には目を”の発想です。こうすることで、目立たない、芝刈り機で取り除けるなど利点が生まれ、農薬散布を必要としなくなりました。見栄えもいいですし。この芝生対策の効果を実感しながら、田舎の家を眺めていると、多くの家で、芝生があります。”なんだ昔の人も苦労してたのか”、と勝手読みしています。
多少横道にずれました。
でも、秋の紅葉がきれいだし、静かだし、リタイアして生活したくなる気持ちは十分理解できます。

土地が広いと、雑草対策だけ考慮すれば、家庭菜園、バーベキュー、ミニゴルフ場、ログハウス風の小屋、はたまたピザ釜など夢は広がります。
開発室も、打ちっぱなしのゴルフ場の真似事の設備やバーベキューの土台(土台だけですが)を持っています。

要は、色々な不便な面に対して目をつぶり、いい面だけみれば、田舎暮らしは、仙人のような暮らしができると言えるのではないでしょうか。
逆に、強制的に不便な面を見ないようにして、生活することが田舎暮らしの醍醐味なのではないでしょうか。
田舎暮らしを、検討されてはいかがですか。ただし、十分な覚悟を持って。




楽しんでいただけたでしょうか。


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