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いよいよレッスン開始!

今週は伊豆下田の家族旅行の後、大阪出張し、東京に帰って昨夜は残業、帰宅後も深夜まで練習不足を補う為、ギターの練習をしたせいで睡眠不足。そんなこんなで夏バテ気味でしたが、頑張ってギター担いで表参道はカワイ楽器まで行きました。
前回同様大井さんがピアソラをレッスン中でしたが、お邪魔し見学させていただきました。
ピアソラって聞くのはいいのですが弾くのはちょっと。
ギター一本で表現するにはかなり難しそうな曲が多いような気がします。
でもいつかは弾いて見たいけど。

第一回目は、バッハのリュート組曲からプレリュードとアルベニスのコルドバを選びました。

プレリュード〜バッハ作曲リュート組曲第4番より (使用楽譜〜阿部保夫編 バッハ名曲選集)

この曲を選んだ理由は昔弾こうとしても弾けなかったのが、なぜか今なら弾けるような気がして(あんまし理由になってないか(~_~;))前回のレッスン見学後練習を始めました。
何はともあれ今回も非常に中身の濃い、収穫の多い内容でした。
まず一回通して弾いた後、鎌田先生から以下のアドバイスを頂きました。

出だしのフレーズの終了の位置は、2小節目の終わりではなく3小節目の最初の16分音符であることを
フルート等管楽器で演奏した場合のブレス位置を例えにしてわかりやすく説明して頂く。
冒頭の1弦ミレミの最後のミ8分音符をスタッカートにしない。
7〜8小節目で走らない。
9小節目の最初のミが前のフレーズの切れ目になる為、次のシの音へスラーでつなげない。
9小節から10小節のフレーズでメロディーが低音側(2、3弦)から高音側(1,2弦)に入れ替わる時、
右手P指でひく音が旋律から伴奏に切り替わったら音を抑え旋律を浮き立たせる。
伴奏音の時はp指を使わないのが望ましいが私の場合右手の爪の制約がある為音量を抑えて弾くことにした。
スラーの使用について、16部音符4つの固まりの内、1、2拍目と3、4拍目にはスラーを付けても良いが
2、3拍目には付けない。
p〜f の対比を明確につける。
53小節目の第一拍目のラのシャープ(5弦)は強く弾く。
この54小節の一拍目から55小節の一拍目に繋がる低音の処理の仕方に関連してアプジャトゥーラ(椅音)の説明をして頂いた。また和音の処理(X→T)時にデクレッシェンドになる事等も説明があったが、音楽の基本的な
知識が不足している自分としては和声学や楽典等も勉強しなければと痛感させられた。
アブジャトゥーラについて他の曲を例にあげ実際に演奏しながら説明して頂いた。鎌田先生がロベルトアウセルにレッスンを受けられた時も、アプジャトゥーラの事を何度も注意された由。
技術面ではアルアイレで大きな音を出す方法として、右手のタッチが弦に対して垂直に当たるとノイズが
増えるが斜めに弾けばノイズが減り大きな音を出すことが出来るという説明があり大いに参考になった。

いずれにせよ注意された事をその場ですぐに実行に移せない自分の技量不足が歯がゆい。だが一回通して弾いただけで実に的確なアドバイスを頂き、プロの凄さをまたしても痛感。

コルドバ〜アルベニス作曲 (使用楽譜〜阿部保夫・阿部恭士編 アルベニスグラナドス名曲選集)

この曲は実は私にとっては新しいレパートリーで、先月銀座の山野楽器で楽譜を手に入れ練習開始した。
出だしのandantinoの部分が、うろ覚えで弾いた為、案の定、音の長さ、テンポを間違えて弾いてしまった。
おまけに二回目の繰り返しの和音についても音符の読み違いを指摘して頂く。
主題が始まる前の伴奏部分について、低音(レ→♯ド→ド→シ→♭シ→ラ)と低音の上に流れるアルペジオと和音の音色を変えて演奏する。アルペジオと和音を固めの音色で弾くとメリハリが出しやすい。
同じパターンが2回続くが1回目は音色の変化はつけず2回目の時に上記の音色変化をつけると良い。
メロディー(ファ、ソ、ラ、ミー、レ、ド、レ、ラ・・・)の下の伴奏部の和音を固めの音で弾く。
C→E7→Aのラスゲアードは、余り強く弾かない。右手の爪の裏側で弾く意識を持つ。
中盤のLegato部から3連符の連続するラスゲアードの弾き方についてフラメンコギターのテクニックを教えていただく。pのアップ→aのダウン→iのダウンを繰り返す。(自分には難しくかなり練習が必要)
取り合えずmの爪の負担にならない弾き方(iのアップダウン)で3連符になるよう早く弾くことにした。
 (かなり疲れる)
左手の難所の克服方法として、ゆっくり問題の個所だけ繰り返す(5分間)と確実に決まるようになるとの
アドバイスを頂いた。自分は今まで余りそうした練習法はやってこなかったが、鎌田さんの時計の振り子のような
左手のポジション移動には感心。
いくつかの和音とハーモニックス部の譜面に疑問符のつく個所が散見したが、元譜(ピアノ符)を参考にすればよいという至極当たり前だが、自分ではやってこなかったアドバイスを頂く。鎌田さんはピアノ譜を持っておられるとの事で確認して頂ける由。

また前回同様かなり時間をオーバーしたが、雑談を含めあっという間のレッスンであった。
ギタリスト渡辺範彦氏のエピソードとして、弟子のギターの弦高を大きな音を出す為に少々のことではびりつかないようわざわざ高くしてから練習させたという興味深い話を聞いた。桜井さんの工房で弦高を調整したらしい。

GGサマースクールの様子も伺ったが、鎌田さんと稲垣さんは早く寝たが(それでも夜1時2時まで飲んでたらしい)
その他の講師(福田さんやら高田さん達)は、エンドレスだったような。鎌田さん曰く、サマースクールに参加すると
自分が身体の弱い人間なのではと錯覚する程、他の講師のタフさが目立つとの事。
来年サマースクール参加する時には、ギターの練習もさることながら体力、スタミナをつけておかなくては。