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第9回レッスン

先週風邪でお休みされた大井さんのレッスン中に到着、お邪魔する。丁度、ヘンデルの主題と変奏のレッスンが終った所で、鎌田先生から今日の演奏は良かったとのコメント。
今日は鎌田先生に星野さん製作の19世紀ギターを持って来て頂き、レッスンもモダンギターではなく大変美しい19世紀ギターで行われた。星野さんはいうまでもなくモダンギターの製作家で居られるが、鎌田先生が製作を依頼された特注の19世紀ギターである(シュタウファーモデル)。星野さんは以後19世紀ギターの製作はされないとおっしゃっておられるとか。そういう意味でも大変貴重な楽器といえる。
私も弾かせて頂いたが楽器が小ぶりなだけでなく弦が細いのが印象的。弦は高音が所謂釣り糸、シーガーとかいう奴で低音はリュート弦。音量は楽器の大きさの割に良く鳴る。表面板はスプルースで裏横は楓、ヘッド部が大変美しい形をしておりネックの部分も黒に着色されているのがとても魅力的。ロゼット部も単純だが全体の雰囲気によくマッチした美しいデザインである。自分はまだ爪がのばしてあるので指頭で弾いたわけではないが、音が出るまでのレスポンスがモダンより少し早く感じた。多分指頭で弾いても音は結構出ると言うのはその辺に原因があるのかもしれない。

ゴヤの美女〜E.グラナドス作曲

右手薬指の爪が半分はがれてしまった為、薬指を使わなくてもなんとか弾ける曲ということで一昨日会社を休んだ日に選曲し練習を始めた。昔ちょっとさわりだけ弾いてさっぱり音楽にならず、ギブアップした思い出が有るどちらかと言えば苦手な曲。そういえばこれまでグラナドスの曲は1曲としてまともに練習した事が無かった。
この曲は高校生の時セゴビアの演奏をレコードで聴き、いたく感動した思い出があるが余りにセゴビアの印象が強すぎて練習する気が起きなかった事もある。

この曲は前半〜Allegretto comodoと後半〜Andantino assai Allegrettoに分かれるが原曲はピアノ伴奏の歌曲。前半はピアノのソロで後半に歌が入るとの事。その辺をイメージして曲想を付けると判りやすくなる
全体を通して言える事だが私のテンポ感はこの曲が本来要求しているテンポよりかなり遅い。
8分の3拍子は1拍子で取る。
出だしのピチカートの音量変化(特に一拍目の低音)〜1小節から3小節にかけてクレッシェンド。4小節デクレッシェンド。
9小節の1拍目の装飾音が3連譜にならないように。スラーの後のラ♭の音をきちんと伸ばして次のメロディーへ。
14小節の2拍目の装飾音も同じ。
前半はメロディーとリズムの繰り返しを意識する。20小節〜メロディー、21小節〜リズム、22小節〜メロディー、23小節〜リズム・・・。
49小節でトップに戻って繰り返す。今回使用した全音版アルベニスグラナドス選集の楽譜には繰り返しの記号が記されていなかった。
50小節から55小節までのハーモニクス部はテンポが遅くならないように。原曲のイメージだとピアノでリズムを刻み続けるだけ。ギターはハーモニクスの為、遅くなりやすい。
56小節の低音メロディは57小節の1拍目のラ♭まで。57小節の2拍、3拍目は上の旋律。
先生の要求が60小節からaccelのように感じたが、その原因はその前のハーモニクス部でテンポがかなり落ちていた為、そう感じているだけだった。
後半Andantino assai Allegrettoに入って8小節目は2拍目までがメロディ。3拍目から9小節まで静かに弾く。
15小節目2拍目と3拍目を入れ替えて暗譜していた為、修正指摘される。
23小節目2拍目から30小節まで雰囲気を変えて、固めの音ではっきりと弾く。音量やや大きめ。
25小節2拍目のレ、シ♭の和音を4分音符分きちんと延ばす。(左手1、3指を固定)
31小節から33小節まで音量押さえて静かに弾く。
34小節からフォルテで歌う。グリッサンド部を歌うように。(文章で上手く表現出来ないが、ギターで歌を歌うと言ったら良いのか)

6月のタンゴ〜マキシモ・ディエゴ・プジョール作曲
プジョールの6月のタンゴ(二重奏)を合わせて頂く。今度アルペジオの串田さんとの二重奏でやってみようと思い譜面を購入しておいたもの。先生に1stを弾いて頂く。大体感じは掴めた。
テクニック面で和音(二声や三声)を早く弾く方法として右手のimで例えば続けて弾くような音形(im、im、im・・・)ならiとmを交互に複数の弦をラスゲアードのように弾く奏法を教えていただく。この方法だとプンテアードの連続奏法に比べて(和音が)重くならない。でも自分の今の爪の状態では絶対出来ない芸当。この間亡くなったバーデンパウエルもサンバや早いボサノバの演奏でこのテクを使っていたのかと思い当たるフレーズが有ったような気がする。

おまけ

鎌田先生から来週の弦楽器フェアのお誘い。一度も行ったことが無いので土曜日に行く予定。
試奏も出来るらしいが大勢で弾く為、うるさくて自分の音が聞こえないとの事。大井さんは土日共行かれるらしい。
鎌田先生の演奏も聴けるし、何はともあれ話の種に行ってみるか。