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第4回レッスン

今回も大井さんのレッスン中にお邪魔した。(前回タンゴアンスカイを練習されていた)後藤さんもおられた。
大井さんのレッスンの合間に鎌田先生のディアンスのビラロボス賛歌?のさわりを聴くことが出来た。
あそこまでくるともはやクラシックというよりロックに近い。演奏中にチューニングを頻繁に変えたりギターをあちこち叩いたり弦をこすったりと滅茶苦茶に忙しい曲。聴いている(見ている)方は面白いが弾くのはかなり大変な難曲。
鎌田先生も言われていたが曲のタイトル(ビラロボス賛歌?)と全然結びつかない。

今回は、以前楽譜だけ買っておいたアルバートハリス作曲のヘンデルの主題による変奏とフーガを選んだ。
大井さんがジュリアーニの同名の曲を練習始められたことから楽譜が合ったことを思い出し練習を始めたのが本当の理由。
何とか暗譜を試みたがやはり練習時間が少ない上、曲が長いことから完全には覚えられなかった。
やはりある程度弾きこんでからレッスンを受けた方が先生のアドバイスにも集中出来る。
今後のレッスンの選曲はある程度計画性を持って決めようと思う。
ヘンデルの主題による変奏とフーガ〜アルバートハリス作曲
セゴビアのCDで聴いて好きになった曲だが、ハリスの曲自体他に知られているものが無く、鎌田先生も弾かれたことは無いとのこと。今回のレッスンでは譜面の演奏記号等の意味をテストされ答えるのに四苦八苦した。
楽典でも読み直してみるかと思う。私の後に来られた(名前を忘れてしまった)スペインギターコンクールに出られる彼の話ではアルバートハリスはジャズギタリストらしいとの大変興味深い情報を得る。

主題(アンダンティーノグラジオーソ)
・8分音符の和音を16分音符に切らないできちんと音を伸ばし演奏する。
変奏1
・1から6小節にかけてアルペジオに含まれる旋律を浮き上らせて弾く。
・16から18小節の低音はタイになっているが弾いても構わない。
・23小節の一拍目の和音の低音ド♯を4弦11フレットではなく6弦9フレットでも可。
・44小節からのpoco rit.は、あまり早くかけ過ぎない。
・この8分の3拍子の変奏はクーランテに相当する。
変奏2(シチリアーノ)
・シチリアーニのリズムを大切に弾く。
・特に低音が重くならないよう場合によっては右手をpだけでなくpi等で弾く。ポンセのイ短調組曲のジーグを例えに説明有り。但しこの曲の場合テンポがそれほど早くなのできちんと弾けさえすればpのみでも可。
・5小節目の低音のミの消音を忘れない。6弦で弾いて消音する方法も可。
・6小節目の2声の低音は右手を同じ指(pi,pi)で弾かずpi、pa等運指を変えシチリアーノのリズムをしっかり出す。
・23小節目と27小節目の最初の付点のリズムを正しく弾く。
変奏3(メヌエット)
メヌエットは第一拍目と第3拍目にアクセントがくる。但しエンディングの時は1拍目と2拍目にアクセント
・最初の変奏部分と中間部のトリオの対比をはっきり意識し弾く。トリオはpoco meno mosso、すこしテンポを落として弾いて構わない。(落とさないと弾けないが)
変奏4(Andante tranquillo con sentimento)
・演奏指定通り アンダンテ、静かに(感傷的ではなく)情感を込めて弾く。
・10小節目を強く。ここはそれまでと異質な和音。曲の構成を理解するためにあえて10小節目を飛ばして弾くよう鎌田さんから指示を出された。確かに飛ばしても曲としてはおかしくない。
・18小節目の和音を余りゆっくり過ぎないように。18小節目の2拍目の和音が5声の為、右手小指も使用している為どうしても早く弾けない旨説明した所、小指を使って弾くのは良いとのことだがやはり17からのラレンタンドが急にテンポダウンしないように練習するしかなさそう。
変奏5(アレグロスケルツアンド)
・40小節目のピアノの和音を小さくなり過ぎないように。すぐ後の41小節目のエンディングの和音を音量を押さえて弾く。
変奏6(バルカローレ)
・問いと答えという風に1と2、3と4、5と6・・・小節の対比を意識して(フォルテ、ピアノ等つけても良い)弾く。
変奏7(フーガ)
78、79小節の和音の低音の4分音符の長さをきちんと弾く。(切らずに)
この曲は関西のギタリスト、稲垣稔さんの演奏が有名とのこと。格調高い演奏をされる方とのことで機会があれば是非聴いてみたい。

おまけ

うっかり名前を忘れてしまったが、私の後にレッスンを受けられた方の演奏を聴かせていただく。
今月行われるスペインギターコンクールに参加されるとのことで課題曲のグラナドスのスペイン舞曲10番とトウリーナのファンダンギーリョ、同じくトウリーナのスペイン風幻想曲(曲名うろ覚え)を演奏された。
このコンクールの特徴は、演奏する曲は全てスペインの作曲家によるものでなければならない。一時審査がテープ選考だが2時予選出場者が約40人と多いことも特徴のようだ。
落ち着いて自分の実力を十分発揮されることを期待したい。彼の所有するハウザー1世もいつか機会があれば聴かせてもらいたい。
帰宅後、コンクール課題曲のグラナドス10番を弾いて見た。昨年の課題曲であるアルベニスのコルドバより難しいと思っていたが鎌田先生の話通り思っていたよりずっと易しい。特に左手は見た目ほど難しくは無い。セゴビアの演奏が凄すぎるのでどうもその印象からか難曲だと思い込んでいたようだ。