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高田元太郎さんのワンレッスン(取り合えず1回目)


カルレバーロ教本に書いていただいたサイン

カルレバーロ教本を読んでみて、良く分からない点が沢山あったことから、翻訳者でありカルレバーロ本人から直接演奏法を学ばれた高田元太郎さんにワンレッスンをお願いすることにした。
GG学院でレッスンを受けるのは実は初めてで、5階の奥にレッスン室があった。予想していたより広くちょっと意外な感じ。
貸しギターも何台か用意されており次回は楽器は持参しなくても良さそう。
高田さんご本人とお話するのは、福田さんとのジョイントミニコンサート以来。でもメール(アルハンブラML)のお陰で久しぶりという感じがしない。
今高田さんご自身が凄く充実されているのが言葉の端々からも感じられ、1時間のレッスンもあっという間に15分超過してしまった。高田さんはギタリストというよりプロフェッサーという感じ。ホワイトボードに指や腕の絵を書いての説明は極めて論理的で大学で授業を聞いているようだった。今回曲はレッスンの終りにバッハのフーガを弾き、暗符のミスとフレージングについて指摘していただいたが、其の前の説明だけで十分満足。今回聞き忘れた点や他の質問は改めて次回ワンレッスン時に教えていただこうと思う。
追伸
たかださんのCD発売記念コンサートは8月2日。GGサマースクールの出発日の前日だそうです。ハードスケジュールで大変そう。

今回質問した点は次の3点

事前に高田さんにメールで質問したい点を送っておいた。
詳細を公開するのは先生に申し訳ないので、簡単にポイントだけ記すと

関節の固定化を利用した同一ポジションでの音色変化〜爪を立ててキーというあの嫌な音を出すフォームが全ての指を固定化した状態。固定した状態では固い、強い音になる。メロディーラインを浮かせて弾くタッチ(間接を固定しないタッチの一種)は禁じられた遊びのメロディー部を演奏するa指の状態を意識すると分かりやすい。
ピチカート奏法〜特に早いテンポで弾く場合〜今回聞き忘れ。
左手のポジション移動の練習方法〜ホセルイスの左手の柔軟性、拡張する方法とカルレバーロの技巧教本にある方法の一部を教えていただく。@浮かせてA移動しB押さえるの3段階をスムースに行うのに左手のひじを支点としてポジション移動するコツにはびっくり・・した。

上記に関連し以下の点を説明していただく。

右手腕を使ったタッチ〜右手指の中で一番運動神経や強さの点で劣るa指の力を補う為に腕を使って弾くという説明は、非常にわかりやすく合理的な考え方。
てこの原理〜ポジション移動に応用。
爪の形〜ヒ・ミ・ツ(^^ゞ
演奏姿勢〜私の場合は、従来のフォームより足台を高目にし、ギターの表面板をやや寝かせ気味に左足との密着性を高めることで左右の手の自由度が広がった。本当に世界が変わった。今回の予想外の収穫。
左手のフォーム〜親指を使わず押弦することでひじの正しい位置、使い方を学び、完全に脱力した左手フォームを覚える。

正直言って本当に理解したい方はやはり高田さんから直にレッスンを受けられるべき。其の人のレベルによってやらなければいけない課題は異なるからだ。今回高田さんの理論的な説明を聞いて非常に良く理解出来たしその合理的な演奏法は、今後の練習を進めるうえで極めて有益だった。
それと教本に書かれている内容は、意識せずに使っているテクニックが多い。ただそれを音楽表現の手段としてはっきりと意識して使うことによって演奏技術をさらに向上させることが出来るのだろう。
カルレバーロ奏法に限らずこうした元来、師から弟子へと脈々と伝えられる一種の技というものは、書籍だけでは伝えることは出来ないものだと思う。なぜなら師は全ての人を弟子にはしないし、持っているものを全て誰にでも与える訳ではない。相手を見て教える内容が変わってくるのが常である。高田門下生の結束力が固いと言われる理由の一端もそんな所にあるのかもしれない。
後日GGの高田さんの執筆コーナーを読んでみるとかなり分かりやすい説明がされているのに気づく。キチンと読むべきだと痛感した。

レッスン終了後、GGショップで偶然、Tajさん、Sasai大阪GGショップ店長、SugawaraGG編集長と鉢合わせ。旧アルモニコスメンバーが揃ってアンサンブル出来るねというノリ。懐かしい顔に会えてとても嬉しかった。Sugawaraさんにはついついフェルナンデスのコンサートのチケットを薦められ誘惑に負けて買ってしまった。スケジュールをなんとかして空けなくては・・。
でも最前列の左から3番目でフェルナンデスのプレーをかぶりつき出来るなんて。ああ幸せな気分。
えーい仕事なんぞ其の前に片付けてしまえ・・・ってホントに大丈夫かしらん?(-_-;)