2001年度第12回レッスン
突然だが今日で、しばらくレッスンをお休みすることになった。もともと7月7日の七夕ライブが終わったらギターアンサンブルアルペジオの練習に参加する為、アルペジオのコンサートが終わる11月一杯迄、鎌田さんのレッスンの方をお休みさせていただく予定だった。5月の鎌田先生のスケジュールがコンサート等で日曜日しか空かず、私がレッスンを受けられない為、残念ながらお休み開始時期を2ヶ月繰り上げることにした。 たまたまレッスンに使用されている鎌田さん所有の今井さんのギターについて話が弾む。今井さんのギターはラミレス同様にギターの側板に特徴がある。側板は内側にメープル、表面にハカランダを張り合わせて使った手間のかかる贅沢な合板素材を使用している。鎌田さんは中古の今井ギターをレッスンで使用されているがこの楽器は手に入れたときはほとんど弾かれていなかった為に背板の裏側に張られていた補強板が剥がれていた由。それを今井さんに持ち込み接着剤で修理してもらった由。どんな銘器でも弾かないでいるとこのような剥がれが起きてしまうらしい。 ネックも黒檀に打ち込まれたフレットのせいで湿度が高いと水分を吸ってそり気味になるが乾燥すると逆に隙間が埋まって逆方向に反ってしまう。弾いていると指先から湿気が指板にしみ込み乾燥しにくくなる為、反りにくくなるという訳だ。 |
フリアフロリダ〜アグスティン・バリオス作曲 冒頭にこの曲を弾く時に何を気をつけて弾くか質問された。何も考えていなかったことからすぐには答えられずにいると先生から以下の点説明があった。 この曲はバルカローレ(舟歌)。 舟歌は8分の6拍子で2拍子。 1小節ごとに強弱が繰り返される。 アポジャトゥーラに気をつける。(特に中声部) 旋律をレガートに歌わせるよう運指に気をつける。 このようなゆっくりしたテンポの曲では和音がにごらないよう消音を気をつける。(運指上も消音を配慮) 具体的には 1小節目強く&クレッシェンド 2小節目弱く&デクレッシェンド 3小節目ソは5弦で、メロディは4弦で。 5小節目2拍目ラ#からアポジャトゥーラ 8小節目2拍目メロディー部シドレのドレをアポヤンド 25小節目2拍目メロディー部レファレのファの後のレを弾く時にファをキチンと消音 26小節2拍目同じ音形ドミドのミも消音 27小節2拍目シシソもソを弾く時にシを消音 43小節2拍目ファ、ファ#、ソ#のファ#の消音 56小節目ミドソシラのソシは開放弦、ド#は3弦、ラは4弦19フレットarm エンディング終りから3小節目最後のラのハーモニクスは2弦の10フレット。終りから2小節目のレは1弦10フレットオクターブハーモニクスで。 5つのバガテルよりV〜ウィリアム・ウォルトン作曲 今回はVだけピックアップしレッスン。 この曲はイギリスの作曲家ウォルトンがジュリアンブリームの為に書いたもので同じくイギリス作曲家アーノルドに捧げられている。ウォルトンの奥さんはアルゼンチン人らしい。 1小節目中声部のラ#→ド#→レをグリッサンドで 2小節目、3小節目の中声部も同じ。 6、7小節の装飾音は早く弾く。 7小節最後のドは#ではなくナチュラル。 9小節の32分音符の入るタイミングを間違えない。早く入り過ぎない。 12小節最初ソ#レラ#、後半シレソは6弦、4弦、3弦で弾く。 13小節1、3拍目も同様。 15小節目2拍目ファ→レ(ハーモニクス)はグリッサンド 16小節2拍目最後のレド#はグリッサンドで 25、26小節の装飾音も早く 44小節からのリズム注意。和音を切ってリズムをはっきりと弾く 最後の和音はラスゲアードff |