第二回レッスンは、夕方からアンダンテで坪川真理子さんのコンサートがあるため、鎌田先生に無理を言って 11時半からレッスンをしていただきました。1時からのレッスンの方が急にこれなくなったお陰で2時間以上じっくりレッスンとお話しが出来、今回も極めて有意義な時間を過ごすことが出来ました。 今回もまたバッハの作品を選曲しました。 同じ作曲者の作品を続けて練習するのは大変勉強になります。 ![]() まず一回通して弾いた後、鎌田先生から以下のアドバイスを頂きました。 プレリュード ![]() ![]() ![]() 自分の演奏は、アポジャトゥーラの処理が、逆になっていた(クレッシェンドしていた)個所が何箇所があった。 旋律が徐々に高音に上っていく音形でに山のピーク時がフォルテとは限らない。(アポジャトゥーラの処理の為) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() フーガ ![]() ![]() (39小節から40小節目、47小節から48小節目、どちらもフレーズの終わりはアポジャトゥーラを忘れない) その際バス音を鎌田先生に弾いてもらいながら自分が弾いた時の浮揚感が忘れられない。二重奏とも合奏とも違う音楽が自然に流れていた瞬間を体験出来た。独りであんな演奏が出来たら良いのだが。 上声部は、淡々と低音をアポジャトゥーラを意識して演奏する。バルエコみたいに(なったつもりで)演奏出来れば理想的。 ![]() ![]() アレグロ ![]() ![]() 今回は曲はこれだけ、後は雑談。 鎌田先生の使用楽器とフランス留学時代の思い出についてお話を伺った。 使用楽器の内、ブーシェは、それまで弾いておられたフレタとフレドリッシュにさらにお金を+αして手に入れられたというルイゼワルカーが使用していた楽器。また良く演奏会で使用されている星野さんの楽器は、高音の響きが特に素晴らしいとの事。低音が弱いという指摘も一部で聞かれるが、高音が良すぎるから相対的に低音が物足りなく聞こえるのではないかとのことであった。 私も大学時代、自分の河野30号を買ったばかりの時、先輩が持っていた星野の15号の方が良い楽器に思えて仕方が無かった事を思い出した。 鎌田先生がフランスに留学されたのは、27から30歳まで、ロベルトアウセル氏にレッスンを受けることが最大の目的であった由。ギターの勉強の為、海外留学する等、私にとっては夢のまた夢、大変羨ましい話だが、鎌田先生にとっては必ずしも楽しい思い出ばかりではなかったようだ。渡仏した最初の一年間はギターのレッスンどころでは無く大変な苦労もされたようで、給料貰って海外駐在するサラリーマンの方が羨ましいと言われてしまった。確かにお金の不自由なく海外生活が出来るというのは有る意味で贅沢なことなのかもしれない。 19世紀ギターについてまたまた雑談。西垣さんの話題から高価な楽器の購入について色々話をした。 今度の弦楽器フェアで鎌田先生が演奏されることになっているが、弦楽器フェアでの演奏について、段段年を取ると弦高が高い楽器で演奏するのはシンドくなってきたと少々弱気の発言。確かに普段使っていない自分の楽器以外の、しかもそれが弦高が高いギターとなるといくらプロといえども演奏に集中出来ないだろうと思う。主催者の工夫・改善を期待したいところ。 |