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金 庸太ギターリサイタル in 新潟

 2001.9.24   

新潟上越文化会館



mtblueさんのご承諾を頂きましたので
コンサートレポートを転載させて頂きます。
どうもmtblueさん有難うございました。m(__)m

2001. 09. 24 金庸太ギターコンサート(小林古径邸〜高田公園内)

 
  <PROGRAM>
A.ムダーラ : ファンタジア
作者不祥 : 愛のロマンス
F.タレガ : アラビア風奇想曲
F.タレガ : アルハンブラの想い出  
A.バリオス : 大聖堂(全3楽章)
フランスのシャンソンより
 ・ラフール.
 ・愛の賛歌 
 ・僕の部屋に雨が降る
A.ピアソラ : 天使の死
S.マイヤーズ : カヴァティーナ

 

今回のコンサートは東京のYASUさんや新潟のメンヒさんの情報のおかげで知ることが出来た(YASUさん、メンヒさん、どうもありがとう御座います!)。しかも入場料無料!!こんなチャンスは又とないということで、村上から2時間半車を走らせて上越市の小林古径邸へ向かった。高田公園という大きい公園内にあるこの建物は、木造の数寄屋造りの住宅で、日本画家・小林古径のアトリエ、本邸を建築家・吉田五十八により設計されたもの。その本邸の脇にあるアトリエにて今回のコンサートは行われた。30畳程の畳部屋での演奏で、しかも金さんの対面の窓は開放。幸い天気は快晴で良かったのだが、さすがにこの状況での演奏は結構異質な感があった。

開演の1時間程前に行ったのだが既にこのアトリエで金さんが練習していた。かなり難解な曲々をスラスラ弾いている。開演前にこんなに間近でいろんな曲を聴かせて頂き、これだけでもかなり得をした気分になった。開演前に他のお客さんからアルハンブラのリクエストにも快く応じて、とても気さくで良い感じ!私も思わずバリオスのワルツNo.3をリクエスト!さわりを一部弾いて頂いた。時間があればもっとリクエストしたかった・・・超後悔(笑)。

いよいよ開演、お客さんは金さんの周りを取り囲むようにして総勢70名程いたであろうか。最前列の人なんか、金さんから1mくらい前(笑)。窓を開放していたため、外で見るお客さんも数人いた。今回はプログラムが用意されてなかったため、金さん自ら曲名を紹介しながらの演奏。1曲目はムダーラのファンタジア。カポタストを2Fに付けての演奏。リュート用の曲のため、キーを上げてリュートの雰囲気を出したかったとのこと。カポを付けての演奏もとても自然な感じで素晴らしかった。次は愛のロマンス。とても柔らかい演奏に魅せられる。続いてタレガよりアラビア風奇想曲、アルハンブラの想い出。特にアラビア〜はスラー、スケールとも明瞭でさすが(金さんのレベルになると当たり前か?)!バリオスの大聖堂は高度な技術が要求される第3楽章もとても安定しており、流れもとても流麗。ところで、曲間の金さんが話している最中に携帯電話が鳴り、ここで金さん一言、「もし私の親から電話が来たら、今自分は仕事中ですって言って下さい!」場内爆笑!金さん上手い!!大聖堂に続いて、フランスのシャンソンより3曲。私はシャンソンには馴染みがないのだが、とてもお洒落な感じの曲でまたカッコイイ!テクニック的には相当難しそうだったが・・・。ピアソラのタンゴ、天使の死は以前に庄村清志氏の演奏を聴いたことがあるが(曲の感じは全く忘れていた・・・・)ピチカートでの単旋律、ラスゲアード、すごくディープでかっこいいタンゴを披露して頂いた。最後は、マイヤーズのカヴァティーナ。この曲も前々からプロの演奏を生で聴いて見たかったのだが、金さんの甘いメロディーの歌い回しに酔いしれた。

今回は昼、夜のダブルヘッダーということで(かなりキツイはず!)少し早めに終了したのだが(夜は上越文化会館)、終了後は30分程度お客さんとの交流の場を設けて頂いた。お客さんからいろいろ質問もあり、修行時代の話、調弦に関する事、多忙なスケジュールの話等。ちなみに弦は1、2弦がプロアルテのエクストラハード、3〜6弦がアリアンスのカーボンを使用とのこと。今回の状況での演奏についても話していたが、やはり畳の上、しかも窓開放での演奏は音響的、弦のテンション面でもキビシイものがあったみたいだが、こんな機会もなかなかないと思うのである意味良かったのではないだろうか(!?)。私的にはこんなに近くでプロの演奏を堪能出来たことは凄く感動的だった。最後には金さんと少しお話させて頂き、写真も撮らせてもらった。もう至れり尽せり状態・・・(笑)。ちゃっかり私のHPの宣伝までして、演奏の余韻に浸りながら会場を後にした(余韻に浸り過ぎて、上越I.Cの入り口を思いっ切り通り過ぎてしまった(笑))。

☆☆会場の写真はこちらです☆☆