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ロサンゼルス・ギター・カルテット
ジョン・ディアマン
ウィリアム・カネンガイザー
スコット・テナント
アンドリュー・ヨーク
2002.9.28(土曜日)18:00 開演
東京オペラシティコンサートホール・タケミツ メモリアル
プログラム
アフリカ組曲より 「ンビラ」 「ジンベ」 |
ウィリアム・カネンガイザー作曲 アンドリュー・ヨーク作曲 |
プルチネッラ |
ストラビンスキー作曲 |
フーガと神秘 |
アストルピアソラ作曲 |
3つのラテン・アメリカのスケッチより メキシコの風景 ハリスコの踊り |
コープランド作曲 |
アスタ・アリシア・バイラ |
エドゥアルド・マルティン作曲 |
クイッカン |
アンドリュー・ヨーク作曲 |
恋のアランフェス |
ロドリーゴ作曲 アンドリューヨーク編 |
カルメン組曲 |
ビゼー作曲 |
LAGQを聴くのは実は初めて。ずっと以前からこの日を楽しみにしていた。会場は初台にあるオペラシティのタケミツ・メモリアル。天井が高く会場のキャパシティはかなりありそう。両壁に配置されたバルコニー席が3階まであり終了後、ネットで調べてみたら1632名もの収容が可能とのことだった。ギターのコンサートとしてはかなり大規模なホール。音響的に最もよいとされているシューボックスタイプのこのホールにPAを使用し音量的には全く不満の無いレベルにコントロールされていた。ただ、残響がありすぎて僕の席ではこまかなパッセージの響きがやや固まって聞こえてしまったのも事実。正直言うともう少し小さい会場でやって欲しかった。ギターの繊細な響き、余韻、立体感などが、殆ど感じ取れず、大ホールという止むを得ない事情はあるもののどの演奏者もエコーが掛かった同じような音質に聞こえてしまったのが残念だった。 演奏は、いずれも素晴らしくプログラム前半は、ホールの音響に馴染めず余り演奏に集中出来なかったが終わってみれば流石の一言。ピアソラのフーガと神秘からカネンガイザーやスコットテナントの芸術的なパーカッション奏法に思わず目が奪われ、気が付いたら彼らの音楽世界に完全に引き摺り込まれていた。圧巻はカルメン組曲。彼らの個人の技量の素晴らしさにアンサンブルの妙が加わって原曲を凌ぐのではないかと思える程素晴らしい音楽を聴かせてくれた。正に至福の時間。 アンコールで演奏されたファリャも素晴らしく、客席に居た渡辺香津美氏がカネンガイザーに紹介されステージへと上る。無論予定されていた演出なのだろうがアンコール2曲を5人で演奏し、香津美氏のファンも喜んでいたことだろう。 この日の聴衆は、大学生ぐらいの年代層が多く、おそらく大学のギターサークル等のメンバーが数多く聴衆に含まれていたと思う。 個人的にはカネンガイザーやスコットテナントのパーカッションの上手さ、ヨークのフレージングの妙等が印象に残った。 また地味ながらアンサンブルの低音部を8弦ギターで支えるディアマンもかなりなテクニシャンだった。 GGショップでチケットを購入したせいか、同じ列にギタ菌さんとositaさんが座っておられたので、終演後3人で食事をした。この様子はウェブステーションにアップしてあるので既に聴いて頂いた方も大勢いらっしゃるかもしれない。素晴らしいコンサートの後で気の合う仲間と食事する楽しみは格別である。また次回のコンサートを楽しみに仕事頑張らなくちゃ・・・(^_^;) |