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東 隆幸
ギターリサイタル
2002.5.25(土曜日) 19:15 開演
上大岡港南区民センター
「ひまわりの郷」ホール
プログラム
第一部 |
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フーガBWV1003 |
J.S.BACH作曲 |
3つの小品 T.みつばり U.フリア・フロリダ V.パラグアイ舞曲 |
バリオス編曲 |
祈りと踊り |
ロドリーゴ作曲 |
第二部 |
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主題と変奏 |
L.バークリー作曲 |
3つの小品 T.ムーア舞曲 U.マリエッタ V.マリア(ガボット) アランブラの思い出 |
タレガ作曲 |
ソナチネ T.アレグレット U.アンダンテ V.アレグロ |
トロバ作曲 |
アンコール |
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禁じられた遊び ラグリマ | 作曲者不詳 タレガ作曲 |
上大岡というやや都心から離れたホールであったが、ギターにはとても良いホールで東さんの暖かく美しいラミレスの音がホール一杯に広がっていた。 出だしのバッハは途中音を見失う場面もあったが格調高いバッハの宇宙空間が拡がっていて素晴らしい演奏だったと思う。 バリオスはいずれも良く弾き込まれていて楽しめた。生では初めて聞いたみつばちとリズミカルなパラグアイ舞曲が印象的。 1部最後のロドリーゴは、中間部のアルペジオから頂点を目指すスケールまでの難しい部分を実に見事に弾ききっていた。6弦の旋律の歌わせ方は相変らず見事。今回全曲暗譜で望まれていたが、譜面台を置くことも決して悪い選択ではないと思う。今後検討されてはいかがだろう。 2部では今回のコンサートでは一番印象に残ったバークリーの作品。初めて聴く曲だがTAKAさんの演奏はとても分かりやすい解釈で現代作品を身近な曲に変えていたと思う。 後半はタレガのレパートリーにトロバとスペイン作品が続く。昨年の帰国コンサートでも演奏されていたがトロバの作品は彼の得意なレパートリーなのだろう。落ち着いた安定感ある演奏で締めくくられた。 アンコールでは、珍しく禁じられた遊びが演奏される。最近では余り聴かれることの無い曲だがやはり名曲だと思う。この日のコンサートの直前にBBSに東さんのラグリマを聴きたいと書いたら2曲目のアンコールで弾いてくれた。美しいラミレスの音がホールの音響の良さもあいまって、身体中に染み渡っていく。何度聞いても胸が熱くなる。TAKAさん、美しい時間をありがとう。 |