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ギターとともにゆく長い旅路2
出 演
エルマンノ・ボッティリエーリ
2002.3.28(木曜日) 19:00 開演
糀ホール(溝の口)
プログラム
ピエモンンテ風舞曲 アレマンド Bransle Haulbaroys Bransle de Champaigne 1 Bransle de Champaigne 2 |
A.レ・ルア作曲 |
5分休憩 |
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ニ短調組曲 プレリュード・アレマンド・クーラント・サラバンド・ジーグ ガボット・ブーレ・メヌエット1・メヌエット2・パッサカリア |
R ド・ヴィゼー作曲 |
うつろな心による変奏曲 |
メッソニエ作曲 |
ワルツ |
ベルリオーズ作曲 |
10分休憩 |
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グノシェヌ第一番 |
E.サティ作曲 |
クロデールの為の音楽 |
H.ゾーゲ作曲 |
セゴビアーナ |
ミヨー作曲 |
タンゴ・アン・スカイ |
R.ディアンス作曲 |
演奏者のエルマンノさんとは、新井伴典君のコンサートの打ち上げで金さんに紹介して頂いたご縁で知り合い、今回初めてコンサートに伺った。それにしても溝の口に行けば分かるだろうと鷹をくくっていたのが大きな失敗・・糀ホールの場所がさっぱりわからない。地図を見たり交番で聞いても分からず電話すること3回にしてどうにか辿り着いた。糀ホールは名前の通り酒屋さんの会社にあるホールだからでちょっと見た感じではこんなところにコンサートホールなんてあるの?ってな場所である。 結局開演1分前ぐらい・・間に合ったもののギリギリでトイレに行く暇も無かったが、最前列席に座ることが出来た。 客席数はそれほど多くなくGGサロンといい勝負か・・天井が高く客席も傾斜がついているので悪くは無い。ビルの6階・・だったか・・なのでホールの扉を開けると窓越しに溝の口の夜景を見渡すことが出来る。 客層は年配の男女が殆どでエルマンノ氏の生徒さんと思しき女性が数名、いつも見かけるギター関係者らしき姿は見当たらなかった。やはり溝の口という場所が悪いのかもしれない。たまたま溝の口に移転したばかりの取引先がありそこに寄って会社に戻らずホールに向かった次第。別にサボってた訳ではないので誤解無きよう・・念の為。(^^ゞ 実はこの日六本木SBTで高田さんのタンゴライブがあり最初はそっちに行くつもりだったが、エルマンノさんにお会いした時にうっかりそのことを忘れてしまいご本人を前に必ずコンサート聞きに行きますと言ってしまった経緯がある。でもそのお陰で彼の素晴らしい演奏にめぐり合えたのだから結果オーライだった。 特に後半の現代曲はいずれも素晴らしい出来で、前半と比べると全く別のギタリストが弾いているようだった。テクニック、音楽の内容いずれも後半の演奏は際立っていた。サティの小品も美しい音でよく歌っていたし、セゴビアーナは切れ味の良いテクニックが光った。フィナーレのタンゴ・アン・スカイなどは今まで聴いた他の演奏者のどの演奏も色褪せてしまう程、絶妙なリズム感で聴かせてくれた。 テクニックで、参考になったのは消音の上手さ。決して大きな音ではないし、音色もどちらかといえば全体に固めな音が多く使われていたが、消音が的確でハーモニーに濁りが無い。珍しいゾーゲの作品でも消音の上手さが演奏効果を増していたと思う。 アンコールではエルマンノさんのシチリア生まれにちなんで映画ゴッドファーザーから愛のテーマが演奏された。後半のプルグラムだけでも来た甲斐があった。数々の内外コンクール入賞歴はやはり伊達ではない。 |