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GGサロンコンサート

ギター室内楽の夕べ

 
2002.12. 25(水曜日)19:00 開演  




プログラム
       

ギター三重奏曲
G+Vn+Vla

クロイツェル作曲

ギターソロ
組曲「スペインの城」より6つの小品

トローバ作曲

ギター三重奏曲
G+Vn+Vc

ジュリアーニ作曲

ギター五重奏曲
G+Vn+Vla+Vc

テデスコ作曲


アンコール

クリスマスメドレー(新井BANTEN君編)
テデスコギター五重奏曲より第一楽章



本当に久しぶりのGGサロンコンサート。仕事が忙しくてなかなか要町まで足を運べず、随分長く来ていなかった気がする。今夜はちょうどクリスマス。新井君のギターでクリスマス気分を味わうべく期待を胸に膨らませやってきた。事前にプログラムを確認してこなかったのだが、ソロではなく室内楽だった。コンチェルトならいいのだが、ギターの入った弦楽アンサンブルというのがどうも好きになれない。とにかくギターパートが地味か、退屈な作品が余りにも多過ぎる気がするのだがいかがだろう。プログラムを見てトロバとテデスコの作品に一番期待していたが、予想通り、テデスコのギター五重奏曲では素晴らしいアンサンブルを聴くことが出来た。
トロバは新井君にしては珍しくミスも散見されたが、相変らず美しい音でギターをうたわせていた。新井君の音はとても美しいのだが、右手の指で特に中指の使い方が印象に残った。ジュリアーニの作品からギターにPAが使用され、生のギターの音は聴けなくなってしまったが、ギターの音がバイオリンやチェロの大音量の前に埋没してしまうよりはマシということなのだろう。ところで今夜のバックを努めた弦楽器奏者のレベルは正直いっていただけないものだった。ギャラの問題等もあるから、著名な演奏家を呼ぶわけにはいかないのだろうけど、有料のコンサートなのだからせめてもう少しレベルの高いメンバーをそろえられなかったのか、残念でならない。エンディングのテデスコでは、バックの演奏者達の演奏も良くなっていったのがせめてもの救いだった。テデスコの五重奏曲はセゴビアのCDでしか聴いたことがなかったが、新井君の演奏を聴き、CDでは聞き逃していた音が幾つか確認出来た。彼が弾くと簡単に聴こえてしまうが、実際に弾いてみたら多分難しいんだろうな。でも名曲である。こうした作品が新井君みたいな優れたギタリストの手でどんどん演奏されるようになると弦楽器奏者達もギターのレパートリーを見直してくれる良いキッカケになるんだろうけどね。来年も頑張って。BANTEN君!