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Guitar Ensemble ARMONICOS
第32回アルモニコス定期演奏会
2000.10.1(日曜)14:00 GGサロン
プログラム
T |
ソロ及び重奏 |
春の海 (宮城道夫〜横尾幸弘・編) |
笹井慎二、中澤厚志、村井真治 |
対話風ニ重奏曲第6番op34-6 (F.カルリ) |
加藤晴子、笹井慎二 |
タンゴ・ミロンガ・終曲 (M.D.プホール) |
笹野美智子、村井真治 |
舞踏礼賛 (L.ブローウェル) |
中澤厚志 |
「内なる思い」より 心静かに 宝物 (V.アセンシオ) |
山村 剛 |
U |
全メンバーによる合奏 |
カノン |
J.パッフェルベル |
4つのスケッチ イベリア風〜ブルース〜ベネチア風〜ツィガーヌ |
J.ゴフリオ |
ルンバ |
S.ラック |
ボヘミアの歌 |
S.ラック |
久しぶりのGGサロン。現代ギター社の1階入り口をリニューアルの工事をやっていた。大分これで入りやすい雰囲気になる。今までの怪しいビルのイメージが一掃されるといいんだけど。 1階駐車場で菅原編集長にお会いした。開演まで時間があるのでGGショップで楽譜を漁る。欲しかったヨークの作品を4曲手に入れた。たまには寄ってみるもんだ。ここで村井さんに出会う。 4階のサロンに上がると受け付けに甲斐さんが、また会場後方に田嶋さんがおられ久しぶりに話が出来た。村井さん以外は皆アルモニコスの元メンバー。 相変わらず客の入りは悪い。コンサートの質は高いのに残念な話だ。 前半は、重奏とソロ。後半がメンバー全員による合奏。時間的には重奏ソロが6割、合奏4割ぐらいの時間配分だった。やはり社会人のアンサンブルで合奏のレパートリーを増やすのは練習時間の制約もあり厳しいのかもしれない。 オープニングの笹井さんの挨拶が振るっていた。「今日は、オリンピックの最終日で上野文化会館では木村大がアランフェスをやる日とかち合ってしまったりと誘惑の多い中で、アルモニコスのコンサートにお出でいただき有難うございました」との弁。今日の笹井さんは司会に、演奏、そして弾きながら指揮と大活躍。 春の海は、最初やや硬くなっていたように見えたが笹井さんのリードにより落ち着いて演奏を終えた。笹井さんの美音が目立つ。ナカピーこと中澤さんのフレタも良い音(特に高音部)がしていたことは言うまでも無い。村井さんはアルモニコスの常連だけあって終始落ち着いた演奏。3rdを担当されアンサンブルを支えていた。 続く演奏は、笹井さんと加藤さんのデュオ。加藤さんの女性らしい繊細な音を笹井さんが、どっしりとした美しい音で包んでいた。初めて聞いたがなかなか良い曲。 村井さん、笹野さんの二重奏によるプホールのタンゴは前回の演奏会でも弾かれていた曲。弾き込んであるせいか安心して聞いていられた。中間部の和声進行がなかなか素敵。コンサート終了後早速GGショップで楽譜を購入。 今度は独奏。中澤さんのソロはブローウェルの舞踏礼賛。これまた終始落ち着いた演奏で、音色の変化もしっかりつけられ、ご自身の音楽世界を作っておられた。 前半のトリを勤めたのは学生ギターコンクールでも上位入賞を果たしている山村君。アセンシオの難曲をしっかりと弾きこなしていた。ただちょっと気になったのが演奏姿勢。椅子が低かったのかもしれないが、左肩が随分と落ちており見ていて苦しそうな印象。もっとゆったり構えた方がギターの鳴りも違ってくるような気がする。 二部は合奏。狭いステージの上に8名乗ると一杯という感じ。礼をする時山村君のギターと笹野さんのギターが接触。思わずひやりとさせられた。 第一曲目のカノンは、編曲が良いのか演奏者が上手いのか、ギターというすぐ音が減衰する楽器を使用したアンサンブルの割には、ロングトーンの続くこの曲を上手く処理し、且つ重厚な雰囲気を醸し出していた。ギター合奏で聞くのは初めてではないがいつも失望させられていたので今回も正直言って余り期待していなかったが。どうしてどうして、予想以上に良い響き。ホールのせいかもあるのだろうか。 続くゴフリオは趣がグット変わって楽しめた。アンコールでも弾かれた終曲のツィガーヌがなかなか良い。 個人的には合奏プログラムではこのラックのルンバが一番良かった。こうしたリズミカルな曲はギターアンサンブルに良く合う。メンバーも全員のって弾いているように感じられた。 エンディングは同じくラック作曲のボヘミアの歌。前曲のルンバが良かっただけに今一との印象。 最後にツィガーヌをアンコールに今日の演奏会は終了した。 メンバーの要である笹井さんが10月下旬からオープンするGGショップ大阪店長として転勤される為、アルモニコスの今後の運営が心配されるが若い新メンバー諸氏の頑張りに期待し、なんとか活動を続けて欲しいものだ。 |