イルクーツク旅行記 2001.8.17---8.27 その5
8月21日(火)
朝起きて隣にあるバーブシュカ(おばあさんという意味)という入り江に行く。今度は船も揺れず一安心。天気は今日も雲一つない青空と穏やかな波で安心した。もし昨日のように船が揺れて帰りの5時間船酔いだったら地獄だろうなと思っていたが、その心配は杞憂に終わったようだ。バーブシュカについてジーマと小高い山の上に登り、そこから写真を撮ったり、美しい眺めを堪能していた。山の頂上付近は大きな石でできていて、そこをジーマがすいすいと登っていく。足を踏み外して落ちたら大変なことになるとハラハラして見ていた。私は岩場の途中まで行ってやめたが、ジーマは頂上まで登り浜辺で日光浴をしているリーナとイーラを呼んでいた。
今回のクルーズの船 大きな岩の間で
その後、砂浜で日光浴をしたが、日に焼けている部分が赤くなっていたのでやめた。イーラなんか色が白いのに全然赤くなっていなかったし、リーナはすでに焼けて茶色くなっていたのでやはり赤くなっていなかった。やはり日本人には日光浴は向いていないのだろうか。船に戻って着替えて林の中で本を読んでいると、風が吹いてきて寒くなってきたので、林の中を散歩した。自然のキノコがたくさん生えていて、キノコ狩りをしたくなったくらいだ。12時頃に私たちは歩いてペシャンカまで林の中の道を行き、船は岬を回って来た。ペシャンカには根っこが砂から出ている大きな松の木があり、そこで写真を撮り、ペシャンカから船に乗って帰路についた。
松の根っこがむき出しになった木 ペシャンカの松
途中で魚釣りをしようということになり、砂浜のあるところを探した。リーナとイーラは日光浴をしたいと言っていたので。魚釣りの場所に着くまでに牛肉の缶詰、ジャガイモ、人参を入れてスープを作った。久しぶりに温かいものを食べて美味しかった。食べ終わった頃に魚釣りの場所に着いた。リーナとイーラは日光浴をし、私とジーマは魚釣りをした。船のエンジンをかけてスクリューを回しているとそこに魚が寄ってきて、1時間で5匹釣れた。一番大きいのは30センチくらいあり、もつれた糸をミーシャがほどいている時に釣れたものだ。
一番大きなオームリ
魚釣りを終え、一路リストビャンカに向かい、6時半に着いた。ビクトルが港まで迎えに来てくれていた。一度イーラの家に戻り、おみやげを持ってナターシャの家に行った。ナターシャの家の家族は5人。ナターシャ(21歳)、内縁の夫サーシャ、3歳になる男の子マクシム、ナターシャのお母さん、ナターシャの弟アンドレイ。昨年吠えていた大きな犬は死んでしまったそうで、代わりに小さな犬がいた。私のために家の前でオームリの薫製を作ってくれていた。できたてのオームリの薫製は温かく、とても美味しかった。5匹くらい焼いたので持っていって、ホテルで食べろと言って、全部くれた。他にもマトリョーシカに入ったウォッカやホマロフ塗りの器や、スプーン、カップなどもくれた。こちらから持っていった、マクシムのおもちゃの自動車は大変気に入って、よく遊んでくれていた。ほとんどおもちゃはないようだし、外に持っていくと取られたり、壊されたりするようだ。ワインとビールですっかりいい気分になり、バイカル湖へ散歩に行き、写真を撮った。
サーシャと彼の息子マクシム(3歳) サーシャ、ナターシャ、マクシムの家族
ナターシャ(21歳) 弟のアンドレイ、ナターシャ、マクシム、私
9時半をすぎると暗くなってきたので戻ってきて、お茶を飲みながらいろんな話をしていたらあっという間に時間が過ぎ、11時にビクトルが車で迎えに来た。イーラの家に戻ってまた食事が出され、少しだけ食べた。ペシャンカに持っていったウォッカがまだ4分のしか減っていなかったので、リーナとビクトルと3人で飲んだが、まだ4分の1くらい残っていた。イーラは12時くらいに寝たが、私たちは1時まで話していたが、さすがに眠たくなって明日10時にイルクーツクまで送ってくれるように頼んで寝た。