イルクーツク2000 その5

イルクーツク、バイカル湖、ハバロフスクの旅----2000.8.11-8.18

8月15日(火)

 朝起きて外を見ると、雨はやんでいるが風がかなり強く、今日はペシャンカ
ヘは行けそうもない。雲が低くたれ込めていていつ雨が降り出してもおかしく
ない天気だ。8時にレストランの朝食が始まると聞いていたので地下へ降りて
いく。朝食はバイキング形式で、料理の数はあまりなかったが、お腹がすいて
いないので取ったのはハム、キュウリ、トマト、丸くてパンみたいなもので、
中にスメタナが入ったものを1個、米のカーシャ(おかゆ)、紅茶、ジャム。
カーシャは一昨日のルーシホテルのより甘くなくて食べやすかった。ジャムも
手作り風で美味しかったが、甘くて、紅茶をお代わりして飲んだ。朝食の後部
屋に戻って、リーナから何か言ってくるかと思って待っていたが、何の連絡も
ない。やはりペシャンカ行きはダメなようだ。

 お昼ご飯は3時半頃に、ホテルのレストランで食べた。野菜サラダ2つ、ペ
リメニ(ロシア風水餃子)、オームリの焼き魚、パン、コーヒー、紅茶、そし
て水。全部で200ルーブル(800円)。チップを30ルーブル足して払っ
た。レストランで食事をしているとリーナがやってきて、6時から船でバイカ
ル湖遊覧をしよう。1時間25ドルだけど良いかと聞きに来たので、頼んだ。

 6時にリーナが迎えに来て、1台の車に6人も乗ってリストビャンカの船着
場まで行った。船は以前に乗ったものより大きくて、下に部屋が3つもあった。
もしお天気だったらこの船でペシャンカへ行く予定だったそうだ。風はまだ強
く、船も少し揺れたが、外のデッキのベンチに座り写真を撮ったり、船室を見
て回ったりした。

 

 

 45分で対岸にあるログハウス風ホテルのあるところに着いた。少し離れた
ところに付属のサウナもあり、中を見せてもらった。日本のサウナほど温度は
高くなく、湿度が高いシベリア風のサウナだった。日本人なら夏場はいつもこ
のサウナに入っているようなものだ。以前鉄道が走っていた廃線跡を歩いてホ
テルへ行く。ホテルは建てられてからまだ2年くらいしか経っていないので、
木の匂いが気持ち良かった。ホテルの中も客室やペチカのある休憩室みたいな
所を見せてもらった。ペチカには火がつけられ、赤々と燃えていたが、暖かさ
が気持ちよいくらい外は冷え込んでいた。こんな所に数日泊まってのんびりと
過ごすことができたら最高だろう。

   

 

 ホテルを見た後、船に戻り船室で薫製の鮭をつまみにビールを飲んだ。ロシ
アのビールはアルコール分が15%もあり日本のものよりもずっと強い。3人
で4本のビールを飲み、リストビャンカに戻り、リーナの家で夕食をご馳走に
なる。食事の支度はイーラが家にいるときは(いつもはイルクーツクの大学に
通っているので、イルクーツクのおばあさんの家に住んでいる)、いつもイー
ラがやっているそうだ。この日もイーラがトマトとジャガイモと何かの野菜を
一緒に炒めたものを作ってくれた。他にサラミやソーセージ、チーズという定
番のものもあり美味しかった。ジーマとイーラはもう眠たいので「おやすみ」
を言って自分たちの部屋に入っていった。私たち大人4人はコーヒーを飲みな
がら11時過ぎまで話をしていて、11時半頃全く明かりのない真っ暗な道を
リーナとビクトルにホテルまで送ってもらった。


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