TRAVELL DIARY / AFRICA 1 KALAHARI DESERT

アフリカへの初めての旅はボツワナ共和国のカラハリ砂漠だった。危うく命を落としそうになったこともあったが、これだけ思い出深い旅もない。

カラハリ砂漠とオカバンゴ・デルタの大自然に圧倒され、星空の美しさに時を忘れ、ついでに日中の気温の高さに意識まで薄れていく、、。

そして心優しいブッシュマンたち。高い身体能力と優れた音楽能力にはとにかく驚いた。たくさんの思い出も与えてくれたし、教えられることも多かった。

ある夜、リンゴを食べ終え残った芯を捨てようとすると、ブッシュマンの一人がそれをくれと言うので、手渡した。するとそれを居合わせた3人できれいに三等分して食べ始めたではないか。そんな話をすると「何て貧しいんだ」と思うかもしれないが、私に伝わってきたことの第一は、どんなものでも対等に分け与える彼らの素晴らしい「文化」だった。彼らと過ごした日々はこんな出来事の連続だった。

今、私の手元には、大量の文献資料、千枚ほどの写真、録音テープの山、それに持ち帰った楽器類がある。これらをもう少しきちんと整理したいと考えている。


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