<<< BEST ALBUM - 2001 >>>


SECTION 1 - REISSUE

[NO.1]   ORIGINS OF GUITAR MUSIC IN SOUTHERN CONGO & NORTHERN ZAMBIA 1950 '51 '52 '57 '58
              (SWP 015/HT 09, NETHERLAND, 2001//AHORA BNSCD 554, JAPAN, 2001)
[NO.2]   OTHER MUSICS FROM ZIMBABWE 1948 '49 '51 '57 '58 '63 : SOUTHERN RHODESIA
              (SWP 012/HT 06, NETHERLAND, 2000//AHORA BNSCD 557, JAPAN, 2001)
[NO.3]   ROFOROFO FIGHT, FELA SINGLES / FELA KUTI
              (BARCLAY/UNIVERSAL 549380-2, FRANCE, 2001)
[NO.4]   KOOLA LOBITOS 64-68 , THE 1969 L.A. SESSIONS
              (BARCLAY/UNIVERSAL 549461-2, FRANCE, 2001)
[NO.5]   DAKARSOUND VOL.8: AN ANTHOLOGY OF THE MODERN SENEGALESE MUSIC : NO2 DE NO1
              (DAKAR SOUND 019/CNR 2004803, EU, 2000)
[NO.6]   TRIBAL, FOLK AND CAFE MUSIC OF WEST AFRICA
                           (PAVILION RECORDS GEMS 0130, GERMANY, 2001)
[NO.7]   PIRATES CHOICE / ORCHESTRA BAOBAB
              (WORLD CIRCUIT WCD 063, FRANCE, 2001)
[NO.8]   AFRICAN RENAISSANCE VOLUME.1 - 10
              (EAGLE RECORDS SABC 001-010, UK, 2000/2001)
[NO.9]   NIGERIA 70 : THE DEFINITIVE STORY OF 1970'S FUNNKY LAGOS
                           (AFROSTRUT/P-VINE PCD-3241/2/3, JAPAN, 2001)
[NO.10]  AFRO-ROCK VOLUME ONE : A COLLECTION OF RARE AND UNRELEASED
             AFRO-BEAT QUARRIED FROM ACROSS THE CONTINENT
               (KONA RECORDS/DMI KONACD 001,  -  , 2001)
[NO.1]
[NO.2]
[NO.3]
[NO.4]
[NO.5]
[NO.6]
[NO.7]
[NO.8]
[NO.9]
[NO.10]


SECTION 2 - NEW RECORDING

[NO.1]   L'AIR DE RIEN / TETE
              (SONY/ATV MUSIC EPC 501290-2, FRANCE, 2001)
[NO.2]   FIGHT TO WIN / FEMI KUTI
              (BARCLEY 589264-2, USA, 2001)
[NO.3]   ALATOUMI / MAMAR KASSEY 
                            (WORLD VILLAGE 470003, GERMANY, 2001)
[NO.4]   SOUL MAKASSAR / TARIKA
              (TILOKA TR70000-2, USA, 2001)
[NO.5]   SEBAI BAI / MAHOTELLA QUEENS
              (GALLO/INDIGO/LABEL BLUE LBLC 2571, FRANCE, 2000)
[NO.6]   GIGI / GIGI
               (PALMPICTURES PALMCD 2068-2, USA, 2001)
[NO.7]   SA LII SA LEE / COUMBA GAWLO
              (AFRICA PRODUCTIONS/BMG LSABO1037-2, FRANCE,2001)
[NO.8]   WEBEFOREME / LAGBAJA!
               (INDIGE DISC ID495003, USA, 2001)
[NO.9]   RUMBA CONGO / KEKELE
               (STERN'S AFRICA STCD 1093, GERMANY, 2001)
[NO.10]   NAKAN / MAMOU SIDIBE
               (MALI K7/COBALT/MELODIE 09299-2, FRANCE, 2000)

[NO.1]
[NO.2]
[NO.3]
[NO.4]
[NO.5]
[NO.6]
[NO.7]
[NO.8]
[NO.9]
[NO.10]


SECTION 3 - MY FAVORITES OF 2001

PLEASE WAIT.....



一昨年、昨年と同様に、今年もアフリカ音楽のベスト10を選んでみた。選定基準は、純粋に音楽内容を、あるいは時代的な意味合いを評価するというのではなく、個人的によく聴いた盤や印象に残っている盤こそ優れたアルバムである、とも考えながら、ほどほど適当に選んだ。ダイアリーなどにも時折書いていた通り、今年は例年に比べてアフリカ音楽を余り聴かない年だったので、十分に聴き込んでいない盤は多いし、ひょっとすると見落としている盤もあるかも知れない。その点は、どうかお含み置きを、、、。

何年も前から言い続けて(書き続けて)いる通り、アフリカ音楽の復刻は見逃せない状況が続いており、復刻盤については、今年もかなり充実していたと思う。特に、単なる旧譜の復刻ではなく、本当にレアな音源の発掘が相次いだ凄い一年だった。そしてその中でも、ヒュー・トレイシーとアフロ・ビートの諸作が目立っていたと言えるだろう。

ヒュー・トレイシーの2枚(1)(2)は、他と比べてかなり古い音源であることから、そして解説を書いたこともあって個人的にはインパクトが強すぎることから、他の作品との比較は正直難しい。だが、音楽各誌やレコード店でも大きく取り扱われたので、今年を代表するアルバムには違いないだろう。もちろん、ヒュー・トレイシーの諸作品の中で、この2枚だけが突出しているという訳ではなく、『コンゴ編』も良かった。

英仏合わせて20種ほど出たフェラ・クティのCDは、一見どれも珍しくなさそうでありながら、ボーナス・トラックの多くが激レア・シングルの曲だったり、純粋な発掘録音と考えられる音源だったりして、見逃せないCDが多く、どうして今頃になってフェラのレア音源が一気に見つかったのか不思議なくらいだった。そしてそれ以上に衝撃的だったのが、クーラ・ロビトスの音源の初復刻盤(4)。初めはこれを1位にしようかとも考えたが、6曲のみという中途半端な復刻であり、また来年発売予定のクーラ・ロビトスの3枚組CDが2002年の1位の席を既に予約済みなので、思い止まった。フェラの傑作のひとつの(3)にしても、アフリカ音楽ファンなら十分に聴き親しんでいる一枚なのだが、曲単位でいくと、これに追加収録されたシングル曲2つが文句なしの年間ベストだったので、この順位にしてしまった。

(5)(7)とセネガルものが上位なのは、多分私の好みのせいだろう。だが、ナンバー・ワンのLPはどれもかなりな入手困難盤であるし、バオバブにしても82年のカセットなど今となっては見つけられるようなものではないので、内容の良さと相まってこの順位には見合っているだろう。

(6)は民俗音楽も多いので、最初はリストから外した。かなり面白い音楽集ながら、ヒュー・トレイシー録音ほどには聴いて楽しめるものではないからだ。それでも、やはりベスト10に入れなきゃまずいかと思い直した(代わりにブンドゥー・ボーイズの2枚組が圏外へ)。他の方が順位つけすると、もっと上位になるかも知れない一枚だ。玉石混淆の(8)は10セットまとめてのベスト10入りである。録音年等のデータが見つかり、しっかりした解説がつけられていれば、ますます貴重な資料となり得たので、中途半端な復刻で終わってしまった点は惜しい。

対して新譜の方は、例年以上に物足りない結果だった。正確には、今年のベスト10に相応しいと言えるのは(1)〜(3)のみかも知れない。なので、4位以下の順位はほとんど考えずに並べた。もし新譜と復刻盤を分けずに10枚選ぶと、(1)(2)だけが残ることになるだろう。後半グイグイ盛り上がる(2)が1位でも良かったのだが、このアルバム個人的には世評ほどには評価していないので、代わりに今年聴きまくったTETEが1位となった。

『ミュージック・マガジン』のワールド・ミュージックの年間ベストに選ばれていた、ネバ・ソロ(6位)とエチオピーク・シリーズのアレマイユ・エシエテ(9位)が入っていないのを訝しく思う方もいらっしゃるかと思うが(そんな方はいないか・・・?)、これらは2000年リリースなので、今年の盤として評価する気が起こらなかった(アレマイユ・エシエテは、昨年選出済み)。それにしても、アビブ・コワテやバーバ・マールが新作を出しながら、ベスト10に入ってこないというのは寂しい。

とまあ、自分の趣味丸出しのベスト10なので、RCのリッシュー・ベスト5などとは、全くかぶらないことだろう。

そんなことはさておき、来年は、復刻作業がさらに盛り上がることと、斬新な新譜が登場することを期待したい。特に、相変わらず復刻が遅れている、ガーナとセネガルに期待したいところだ。


(2001/12/22)
(2001/12/24 Edited)
(2001/12/25 Edited)

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