屯鶴峰は香芝市にある田尻峠から穴虫峠にいたる約1600mにわたってある。 きわめて特異な自然景観で昭和26年(1951年)に県の天然記念物に指定されたという。 ![]() この特異な景観は、二上山から流紋岩質の火砕流が爆発とともに噴出し、角レキや火山灰が沈降によって形成された湖に堆積し、白っぽい凝灰岩となりそれが地殻変動によって北側に傾いた地層が出現したという。 この凝灰岩層は硬いものと軟かいものが交互に層となっているために選択浸食され、深い谷や、奇峰、土柱などの奇異な地形が作り出されたとされる。 凝灰岩の白い色が木々の間に散在している様が、鶴がたむろしているように見えるので、屯鶴峰の名勝が生まれたといわれる。 また二上山の凝灰岩は良質で細工もしやすいことからふるくから石材として利用され、古墳の石室や石像物などに使われている。 ここは以前二上山を歩いたとき、途中の案内板に屯鶴峰と書いていたので、一度みたかった。 2013年6月30日に実現した。 池のある近くの駐車場に車を置き、案内板の通りに歩いた。 もっと山を登らなければいけないのかと思ったが、気抜けするような感じで着いてしまった。 周囲を見回すと同じような岩肌が続いて面白い景観を形作っていた。 親子連れがいろいろ調べながら登っていた。 岩はもろく手でも崩れるくらいで、登るときは足下に気をつける必要がある。 人気のない裏手の山肌で、コーヒーをわかして飲んだ。 昔の人々も、竹内街道を越えるときこうしてお茶を飲みながら休憩したのではなかろうか。 人気はなかったが道はずっと続いていて、じっくりと見ることもできるいい散策コースになっている。
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