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2003年6月21日 | ||||||||||
犬山城は豊臣秀吉が生まれた天文6年(1537年)、織田信長の叔父である織田信康によって創建された、現存する日本最古の木造天守閣という。 尾張(愛知県)と美濃(岐阜県)の国境に位置するため、国盗りの要所となり、城主はめまぐるしく変わった。 小牧・長久手の合戦(1584年)では、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が12万人の大軍を率いてこの城に入城し、小牧山城に陣取る徳川家康と生涯唯一の直接対決をした。 江戸時代に入ると、尾張藩付家老の成瀬正成が城主となり、幕末まで続いた。 明治維新による廃藩置県のため、この城は愛知県所有となった。 しかし、明治24年の濃尾地震で半壊し、その修復を条件に城は再び成瀬家の所有となり、平成16年に財団法人に移管するまで日本で唯一、個人所有の城であった。 城門をくぐると犬山城の雄姿が見える。 犬山城は北方に木曽川が流れている。入場は南方からになり、南方からは天守閣が見えづらい構造になっている。 城門をくぐり、天守閣が見えた瞬間、犬山城が戦国時代からここに構えているしたたかさみたいなものを感じる。
神木「大杉様」 天守閣の東方に櫓に囲まれた杉の木があるが、この杉は元々、犬山城よりやや背が高く(24.5m)、伊勢湾台風の際、落雷があり枯れてしまったが、杉の木が犬山城の身代わりになってくれたとして、住民がしめ縄をして祀っているという。 犬山城は、築城当時の木材が多く残されている。「さすが国宝」と思わせる木材の温もりを体感できる。 床の隙間など、いかにも木造という感じがし楽しい。 天守最上階は望楼型で木曽川がよく見える。 この日はかすんでいたので見えなかったが、天気のいい日には、御嶽山、岐阜城、名古屋駅ビルなどが遠望できると言うことである。こうしてみると敵の動きがよく分かり、木曽川があるので攻めにくい城であったことがうかがい知れる。 外では、なぜか鶏がたくさん遊んでいた。鶏への餌を狙ってはともたくさん遊びに来ていた。
名 称:国宝 犬山城 通 称:白帝城 立 地:平山城天守 構 造:望楼型・三層四階地下二階・複合式天守 天守の高さ:約19m 築城年:天文6年(1537) 築城者:織田信康(織田信長の叔父) 廃城年:明治4年(1871) 指定文化財:国宝(天守) 主な城主:織田氏・池田氏・石川氏・成瀬氏 所在地:愛知県犬山市犬山北古券65-2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2003年6月21日) |
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