スバル360 ヤングSS
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思い出の車
スバル360ヤングSS
 
スバル360 ヤングSS

自分がスバルに乗っていたのは もう40年ほど前になるだろうか。
勤務地が40km以上離れたところで、ホンダCB72と電車とかで通っていたが、雨の日などは風の強い紀南のこと苦労していた。

そこで本格的に車を探し出した。選ぶ車は、軽4輪、できればスポーツタイプで足回りがしっかりしている車、を条件に探した。当時はなかなかいいのがなかった。キャロルは遅く、ミニカはスタイルがいまいちだった。
ある日スバルのディーラーにいくと、スバル360ヤングSSが中古で出ていた。8万qほど走った車で、10万円であった。
当時の私の給料は5万円ほどだったから2ヶ月分でありいろいろ考えたが、えいままよ、と買ってしまった。

軽乗用車のトップを走っていたスバル360は、1967年(昭和42年)3月にホンダN360によって軽乗用車トップから滑り落ちてしまったていた。
ホンダN360が軽乗用車の馬力競争を引き起こした。
巻き返しのため、スバル360も1968年(昭和43年)8月に25馬力にパワーアップしたが、同年11月にさらに高性能バージョンの「ヤングSS」を出したのである。

ヤングSSはソレックスSUタイプのツイン・キャブレター、アルミシリンダー等でホンダN360並の36馬力までチューンされ外装もノーマルとは味付けが違う、スポーティーカーとなった。
スバル360デビュー時のパワーウェイトレシオ24kg/psがヤングSSでは11.8kg/psであった。
初期のスバル360とは全然別のクルマと言える。

おもしろいのはシフトパターンで3速フロアを4速フロアに改造したため、左上がリバース、その下が1速、2速右上、3速右下、そしてオーバートップが一番右上であった。
それでも最高速=120km/h 0→400m=22.8秒(カタログ値)をたたき出していた。

当時のカタログには、「ポルシェタイプのカバーがついたヘッドライト」「ポルシェタイプのスポーティーホーン」等とポルシェを意識していた。
すごいことである。
実際にはカブトムシならぬコガネムシとかテントウムシなどといわれていた。
スバル369は初代ワーゲンやポルシェ911同様に丸味を帯びたリアエンジンリアドライブ車なので、スバル ヤングSSはワーゲンではなくミニポルシェを標榜したかったのだろう。
その証拠に、ノーマルよりかなり堅い足回りで、ふわふわした感じは全くなかった。
加速感は、ソレックスツインの吹き上がりはすばらしく、軽い車体と相まって当時としてはかなりのものであった。

燃費も4速がオーバードライブで、リッターあたり20kmを簡単にクリアした。
きわめて経済的であった。
デザイン的には、ヤングSSの特徴はヘッドライトの他に、ルーフが波打ちラインが入っていた。
これは当時ラリーカーがよくやっていた。ボンネットにも斜めのラインが入って、ノーマルスバルと差別化していた。
タイヤは私の当時の給料では、ラジアルを4本買うお金がなく、前をノーマル後をラジアルにして走っていた。
これで雪道もダートも走った。
今思えば無謀なことであるが、ヤングSSは文句も言わず元気に走ってくれた。

私がこの車でもうひとつ気に入っていたところは、車高が簡単に変えられたことで、走る場所に応じて上げ下げできて、なかなか良かった。

なぜ車高を頻繁に上げ下げしなければいけないかというと、当時は国道すら舗装されていないところが多く、ダートが普通だったのでそんな道を行くときは車高を上げて走ったのである。
当時車高を自由に変えられる車は、シトロエンDSやトヨタセンチュリー、パブリカ、スバル1000などしかなかった。

今、バイクでダートを探して走りに行くが、当時は舗装道路が少なかったのである。

困ったのがシートでリクライニングが3段しかなく、微調整をダイヤルでしたため操作がやりづらかった。
そこでスクラップ工場に行き、たしか三菱ミニカの最上級グレードのシートをスクラップの中から探し、自分で外し買ってきて取り替えた。
これで便利になった。
同時にシートベルトを取り付けた。当時はシートベルトのボルト穴はあったが法制化されていなかったのでベルトは付いていなかった。

ヤングSSは16万q走った。
購入してから8万q走ったことになるが360ccで楽に10万qをクリアした。
スバルのエンジンの優秀さを感じた。もっと乗りたかったのだが会社の帰りの直線道路で急に右折した車と衝突し、やむなく廃車にした。

先方が悪かったので修理費として、買ったときと同じ金額を出してもらったが車は再生不可能で、そのお金を元手に次のホンダライフGSに乗り換えたのである。

 
スバル360 ヤングSS
スバル360 ヤングSS
スバル360 ヤングSS
スバル360 ヤングSS
《SPECIFICATION》

スバル360ヤングSS
直2・2サイクル/EK82 
 
排気量 (cm3) 360
ボア×ストローク (mm) 61.5x60.0
圧縮比 7.5
最高出力 36PS/7,000rpm
最大トルク 3.8kgm/6400rpm
燃料供給装置 ソレックスキャプx2
燃料タンク容量(g) 25
最大時速(km) 120kmは出た
全長x全幅x全高(mm) 2995x1295x1335
ホイールベース (mm) 1800
トレッド前/後(mm) 1140/1075
最低地上高 (mm) 150
乾燥重量 (kg) 425
ステアリング ラック&ピニオン
ブレーキ 前/後 2リーディング/LTドラム
サスペンション 前・後 トレーリングアーム/トーションバー・スイングアクスル/トーションバー
タイヤ) 4.80-10-2PR
乗車定員 4名
車両価格 38.5千円
スバル360 ヤングSS
 
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