やっとカヌーでの海津大崎花見が実現した。 前日から長浜に宿泊し、海津大崎に向かった。 湖北の景色を楽しみながら走った。 カヌーを降ろす場所をいろいろ探したが、ちょうど花見の季節で通行止めとなっており、菅浦方面から牧野の方にはいけなかった。 菅浦から降ろすこともできたが、そこからでは桜の咲く海津大崎が遠すぎた。しかたなく海津大崎の北の端にあるキャンプ場に車を乗り入れ、降ろした。漕ぎ出す準備をしているうちに、風も出てきて琵琶湖特有の三角波が立ちだした。タンデムなので無理もできない。 風に向かえば何とかなるだろうと、ボイジャーを組み立て漕ぎ出した。 思った通りに、湖面からの桜はきれいであった。 風はますます強くなり、湖面の波も高くなってきた。 岬を越えて回ってこようと思ったが、岬の向こうは風をまともに受け、さらに波が高いので引き返すことにした。 Uターン後は追い風なので、横波や三角波に気をつけながらも、快適に漕ぐことができた。それでも波が高いのでバランスに気をつけながらのパドリングであった。 漕ぎ出したキャンプ場の岸にボイジャーを揚げ、コーヒータイムにした。いろんなカヌーが次々と漕ぎ渡っていた。 サーフボードに立ち上がってパドルを漕ぐ「スタンドアップパドル」をやっていた。私などとてもできないと思うが、結構上手に漕いでいた。アマゾン川やメコン川でカヌーを立って漕いでいるのをよくテレビで見かけるが、すごいなーと思っていた。それがスポーツカヌーのジャンルのひとつになっている。それとジェットボートもたくさん走っていた。うるさい上に結構波を立てるので、あまり近寄って欲しくない。きちんと乗っている人もいるが、マナー違反をしている人もいる。 岸辺の駐車場では車が琵琶湖に入りたがっていた。どうしたのだろうか。 コーヒーを飲み終わり、艇を車に積み、白州正子の「かくれ里」にも書かれている菅浦に向かった。
海津大崎の花見に続いて、琵琶湖二日目は、近江八幡水郷を漕いだ。 ここを漕ぐのは。この日初めてであった。車は、事前にネットで調べておいた近江兄弟社の体育グラウンドのうらかわに駐めた。カヌーは先日海津大崎を漕いだままなので、組まなくてもよくすぐおろせた。この組み立てをしないというのは何となくうれしい。ファルトを持っている人ならわかると思う。 天気は昨日とうってかわって快晴となった。少し風のあるのが気になったが、絶好のカヌー日和であった。 ![]() 鳥や亀がたくさん迎えてくれた。特に鳥はいろんな種類があり、葦にすがってあちこちでさえずりが聞こえた。 こういう自然なスペースは段々少なくなっているので、貴重な場所である。 カヌーを降ろし、地図を片手に漕ぎ進み橋を過ぎてかなり広い水路に入ると、その水路の中州に東屋がある。 桟橋もあるので上陸し、コーヒータイムにした。 水路に遊覧船が何艘も行き来していた。 海津大崎と違って桜はかなり散ってしまっていたが、ところどころ残っていて満開の時のきれいさがうかがえる。 ![]() 葦が生い茂る迷路のような水路をあちこち漕いだ。観光船乗り場近くの水路が切れ、少し広いところに出ると、突然祠があった。吉野大竜神ということで、何となく水の神様らしいが詳しくは分からない。 西の湖でバス釣りをしたくてロッドも積んで漕ぎ出したのだが、夕暮れが近くなると共に風が強くなり、西の湖には漕ぎ出さず引き返した。 水路を何度か迷い場所が分からなくなったが、近江兄弟社グラウンドのネットを目標に船を降ろしたところにたどり着いた。 ここはおもしろいところである。また来なければいけない。艇を揚げ、折りたたんでからインスタントラーメンで夕食にした。
2014年の近江八幡水郷漕ぎは5月10日11日だった。 ![]() 桜の季節にはちと遅いが、水郷の魅力にひかれてまたやってきたのである。 10日に琵琶湖に着き、宿を取った。連休を避けての琵琶湖漕ぎ漕ぎだが、天気予報を通り、風が強くてカヌーを出せなかった。そこでおかっぱりで釣った。岸に向かっての風が吹いており、なんとなく釣れそうにない感じがしたので、必殺ルアーのラパラシャドラップを投げた。2投目に来た。かなり引いたので大きいかなと思ったら、中型のナマズだった。 湖岸の木が切れたところはみな釣り人がいたので、「釣れますか?」と聞くと、「あたりも全然ありません」という返事であった。
ナマズでも釣れたのはラッキーか。でもナマズを釣った後は、全然であった。
湖岸を歩くとたくさんの竿を出していた。鯉狙いかな。
ところが人がいない。10本ほど並べていたが、ロッドのリールのところにアンテナのついた機械が取り付けてあり、ヒットするとスマホか何かに信号が行くのだろう。機械には番号を付けていたので、当たった竿が分かるようになっていて、あたりがあるまで車でのんびり待っていればいいのである。うーーん。ルアー釣りでは考えられない釣りかたである。
昨年2013年と同じように中州にある東屋で食事をしようと上陸した。 上陸の時やたら毛虫が多いのが気になったが、弁当を持って東屋に入ってびっくり。 なんと東屋の中一面に、それどころか周囲の地面一杯に、毛虫がびっしりとついて、それぞれが蠢いていた。 これにはいくら昆虫好きの私でも、この中で食事をする気にはなれなかった。 仕方なくまた船に乗り込み食事ができるような所を探した。 結果的には食事をできる場所がなく、船の上で昼食にした。何となく落ち着かない食事になった。
2016年の近江八幡水郷漕ぎは4月9日だった。 桜の季節にあわせた。朝少し早く家を出た。カヌーは前日に組んでルーフに積んでおいた。 ![]() 天気は最高であった。
カヌーをセットしていたので近江兄弟社のグラウンドについてすぐにおろせ、漕ぎ出すことが出来た。 水郷へは1時50分に漕ぎ出した。 桜は満開を少しすぎていたが、川面に花びらが散って美しかった。 これで水がきれいであればいうことはないのだが。 今年は風もなく漕ぎやすかった。
いくつかのカヌーのチームが並んで漕いでいた。 途中の橋の上では桜と菜の花とそして我々カヌーと屋形船を入れての写真をものしようと大勢のカメラマンがカメラを向けていた。気の毒だが私たちは地味なスタイルで、フォトジェニックではないので作品にはならないだろう。 それでも橋の下を通り過ぎるとき、カシャカシャとたくさんのシャッター音がした。 漕ぎ出すといくつかのカヌーチームとすれ違った。皆それぞれに楽しんでいた。屋形船もひっきりなしに通る。 いつもの島で昼食にした。今年はまだ毛虫も小さいので出ていなかった。 コーヒーミルで豆をひき、飲んだ。 こういうところで飲むコーヒーは格別の味がする。 カヌーのチームが島でバーベキューをしていた。ポリカヌーをごろごろ引きずりながら通り過ぎていった。 ![]() 今年は風も緩やかだったので、西湖まで漕ぎ進んだ。やはり広い湖なので湖面に出ると風が吹き抜けていた。 エリのようなパイプが湖面から出ていた。何かを養殖しているのかも知れない。ロッドも積まずに漕ぎ出したので、エリを一周して元の水路まで戻った。途中葦の野焼きをしたところがあり、一匹のサギが餌をとるために何かを待ちかまえていた。 ここを漕ぐときは龍神様にご挨拶しなければならない。よしの龍神である。 小振りな祠だが日本の神様はこういう感じでたくさんある。水郷の中に中州にあるというところが気に入っている。 水郷は相変わらず屋形船が行き来した。カヌーはすでにほとんど陸揚げしていた。船を降ろした元の場所に戻ったのは4時30分であった。船を陸に揚げようとしたとき、すでに上がっていたカヌーチームの一人が引き上げてくれた。カヌーはたたまず来たときと同様に組んだままルーフに積み込んだ。
▲ページトップに戻る
|