コラムの目次
Index

April/2002

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April/1(Mon)
イワテライフ日記を送る。
つて、盛岡には「イワテライフ日記」というサイトがありました。3月までは盛岡を代表する個人サイトだったのです。
このサイトの売りは、単身者が原付自転車でスケッチした盛岡を淡々と綴るところにありました。彼は盛岡出身者でなく、たまたま職場を盛岡に求めます。ですから盛岡生まれ・盛岡育ちというフィルターがかかってなく、盛岡を客観的に見ることができました。なおかつ「転勤族」でもありませんでしたから、生活者として盛岡を観察することができたのです。
3年1か月に20万アクセス達成。殊にこの1か月に1万アクセスという数は異例でした。例えばテレビ岩手のようなサイトはニュースを追いかけるには便利なところですけれども、このサイトのよそゆきでない、地べたを記録する性格を人々は評価したのだと思います。
マスターのまるとさんと、1度だけ会ったことがありました。他にメールのやり取りを何度かしただけですが、本質的に彼は密やかなタイプなのだろうと思います。大々的に評価されることや掲示板で絶賛されることは、できれば勘弁してほしいと。なるほど、彼が記録してきたことは「現代の雑書」と呼ぶにふさわしいと思いますが、それを別媒体で残すことに私は躊躇するものです。ネット上で見られることが彼の本意であり、他媒体になることは別のフィルターが入りやしないかということなのです。
彼が盛岡を離れる日が来ることを、私はある程度予想してました。理由は省きますが、そうであったからこそイワテライフ日記が成り立ったのだろうと思います。これから彼のような眼差しで雑書を作れる人が出てくるかどうか知る由もありません。しかし彼のした「仕事」は、代わる人がいなかったことは事実です。
注)このサイトは4月いっぱいで閉鎖されるようです。とりあえずアーカイブから見られるとよいのですが。
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April/2(Tue)
レッズが勝てない。
フト監督は、「幸いワールドカップがあるので、じっくりとクラブを再建することができる」。そう言ってました。Jリーグ開幕3連敗だったとしても、レッズサポーターとすれば、その言葉を信じて気長に待とう。そう思ってたのです。
ところが、昨日の日刊スポーツのコラム(宮沢ミッシェル)を見て、ちょっと考えます。
レッズ(リンク先はオフィシャル)には日本代表がいない。ガンバには宮本がいる。チームに核となる選手がいるかどうかで、試合の質が変わってくるのだ」
という文言に唸ってしまいます。
事実、
「レッズの誰が好きなの?」
という問いに、即答できないのです。私が好きなのはレッズサポーターであり、サポーターが醸し出す雰囲気(駒場は言うことなし。まして他競技場においても)です。山田とか土橋といった特定のプレイヤーではないのです。
レッズのキャプテンは井原。生え抜きという点では福田もいます。彼らを核というには年齢的に厳しい現況があります(←2人ともオフトの申し子)。その次の世代はチームから去り、次の次は永井にしても田中にしてもまだまだ不安定です。
土台が出来上がってないので、この状況はまだ続くのでしょう。
「負けても負けても、サポーターたちは元気のかたまりだった」
とは言え、次の駒場(サンフレッチェ戦)には勝ってほしいところです。

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Apr/3(Wed)
サイトの維持管理。
ーティンになっているうちは、別にどうってことないです。だって好きでやっていることですから。ここから外れる動きがある時が問題なんですよ。突発的なことがあると、一気につらくなります。
ここは総花的(何でもあり)サイトですから、ネタは尽きません。問題はもう一つのサイトが専門的なこと。あちらが佳境に入ってくると、どうしてもこちらが影響を受けます。ここに演劇のことを書いてもいいわけですし、事実よく書いてますがダブルはきつい。いや、別にはまっているわけじゃないんですが。
例えばコラムのバックナンバーをどう取り扱うか、再開にあたって表紙の色をどうするかってことは考えます。ここはデザインや音で評価してもらうサイトじゃありませんし、またいつ更新が止まってしまうかわからないじゃないですか。2ヶ月半更新してないと、あちこちに綻びができてくるのですよ。自分のサイトがデッドリンクになっているのに気づいてないということもありました。
これからどうするか。とりあえず土日が休日になりますから、週末に更新するという作り方が成り立つかもしれません。ただ、更新間隔が長いとサイトの更新も面倒になるのですよ。5時に起きてブラウジングで終わるのと、新聞を見ないでサイトを作るのと、新聞のチェックを終えてからサイトを作るのでは密度も違ってきますから。って書いていると、キャスターになったような錯覚を持っちゃうんだなぁ。体力・気力の勝負です、ってこれも錯覚か。

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Apr/4(Thu)
これが私の生きる道。
年度最初となる会議。ところが、メンバーの1人が来ない。私が
「その分を周囲でカバーするか」
問題提起したところで、それだけで1時間要する難題となったのであります。議論が何度も中座したり、不在者をどう捉えるかでまたもめたのです。結局、もう後戻りできない時期になっていることを座長がまとめ、そのことへの支持を取り付け本題に入ります。その後何事もなかったかのように本論に入り、全体を2時間ちょっとで終えたのでした。
後戻りできないことの厳しさを、現場にいる人間はわかっているのです。会議のいらだちは、わかっているはずの人間が現場をちょくちょく離れ、そのことについて断りを入れてないことにあります。組織で動いているのに、自分の「都合」で動いている。
ともあれ、スタッフは覚悟を決めました。冷徹に自分の持ち場を守ることで意見の一致を見ました。それが座長に報いる道。私たちはあなたに従います。だって、そうでもしなきゃ今までやってきたことむだじゃん。何考えてるのあなた。−−きょうからの動向と、一連の結果が楽しみです。

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Apr/5(TGIF)
語学テキストに躊躇。
つもの年なら迷わずNHK出版の語学テキストを買って、希望にあふれた1年の始まりを過ごしているところです。ここ2年は遠山顕先生の『ラジオ英会話入門』とマーシャの『英会話』をテキストを買って聞くのが定番でした。ところが、今年は両者とも講師のみならず番組内容をがらっと変えたので、何を継続するか迷っているうちに新講座が始まります。しかも、講座の内容が日替わりでなくて月→火、水→木というような2日連続同じものってやつです。じゃ、素直に上級の『ビジネス英会話』に進んでもいいのですが、それもまた「うーん」と唸りつづけている状況です。
最大の理由はうちに眠っているCD、CD-ROMが数種類あること。加えてフレッツの導入で、ブロードバンドを利用できること。時間に縛られ、教材を買ってという必要がなくなったことも確かです。
インターネットを使った通信講座をモニターしよう、という話がありました。その時はパソコンの不調と通信料金・通信速度の問題で失敗に終わったのですが、現状なら何とかなりそうです。
何にしても、きちんと勉強しなければいけないことははっきりしてます。あと語学をする動機と、一歩踏み出す勇気がないと。
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Apr/6(Sat)
26年ぶりに母校へ。
子の入学式があり、卒業以来26年ぶりに母校に足を踏み入れます。当時木造2階建て校舎、まきストーブ。全校1,200人だったのが、鉄筋3階建て、600人弱というように変わります。下足箱も正面玄関1ヶ所となり、時代の経過を実感します。
受付を済ませた後、子どもはいきなり「入学式の練習」で教室に入れられます。それを遠巻きに見る空間(オープンスペース。廊下を兼ねてます)が教室ぐらいの大きさで戸惑います。昔の面影はどこに行ったのでしょう。
さて、入学式の体育館は26年前の建物が残ってました。天井に目を向けると雨漏りしそうなところがあちこちに見受けられたものの、床にワックスがかかっていて、大事に使われていることがわかります。式の中で「起立しましょう」「礼をしましょう」という「しましょう」を妙に思ったり、男女とも「ふくやままさはるさん」というように「さんづけ」という(しかし、名簿は男子が先)のに面食らったりしたします。ともあれ、時は巡りめぐっているのでありました。

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Apr/8(Mon)
学校5日制。
校5日制。学力低下にはならないか、余った時間はどうしようか。逆に部活動・補習・塾通いの過熱になりはしないかと、ここに来て言われてます。ともあれ、6日(土)から毎週土日が休みになりました。
わが職場はと言えば、特別な対応を取らず1日6時間×5日=週30時間授業を続行。「今まで通りやります。それでいいですね?」ってことです。
まことしやかに入ってくる噂では
「45分授業にして、1日7時間する」
「土曜日『自習』という名目で登校させる」
(↑本当は教師が立ち会う『課外』にしたいのだけれども、教育委員会から『指導』が入るのでままならず)
「土曜日に『全校一斉業者テスト』を入れ、受験させる」
というのが入ってきてます。「不安」なそう。それは誰が感じる不安なんでしょう?
もともと文部省(現文部科学省)が週5日を打ち出したのは、
「カリキュラムの詰め込みで子どもたちが消化不良を起こしている」
「世の中が週休2日制になっている。子どもたちを家庭に返し、共に過ごしてもらおう」
ということでした。確かに10年近い前は、懸命にやっていてもついていけない子どもがちらほらいたり、受験といえばフルコースか一芸のどちらかしかありませんでした。
そのことへの反省から学校5日制が出てきたはずなのに、まるで何となく出てきて、実施前から非難を浴びている現状があります。しかも経済が右肩上がりじゃなくデフレ。
お金を使って何かしようということではなくて、今までに目を向けられなかったこと。例えば部活動なりボランティア活動、地域の探検、家庭での語らいと、探せば過ごし方は見えてきます。まだ始まったばかりの制度をやいのやいの言っても仕方ありません。成果が見えるのは10年以上先らしいそうですから、ぼちぼち考えましょうよ
(↑文部科学省の片棒を担いでいるようで、何なんだか)。
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Apr/9(Tue)
バラエティの素地。
東四朗が司会をするクイズ番組(フジテレビ系『ウィーケストリング・一人勝ちの法則』)。笑いを取ることなく進行します。その昔、バラエティの要素が強かったクイズ(『ザ・チャンス』)を司会していたイメージがあったので、どんなもんかと思ってましたが、無難に進行します。そういえば、彼はシリアスな役もこなせますし、バラエティもOK(=本職ですから)。民放もこなすしNHKも違和感がない。民放で活躍する人は、いかりや長介・関根勤・所ジョージと出てくるのですが、NHKまでこなす人といえば黒柳徹子まで探さなければなりません。
テレビに出ている時間が長い人というのを思い浮かべてますが、日本テレビの福澤アナにしてもTBSの安住アナにしても。キャスターだとテレビ朝日の久米さんにしても、みんないろいろとさせられてきたということを思うのです。それがバラエティの素地なのでしょう。伊東四朗はてんぷくトリオが1人になってしまったので、いやでもピンにならなければいけなかった。黒柳徹子はテレビ放送創成期に立ち会ってきたので、本当に何でもありだった。久米さんは欽ちゃん(萩本欽一)にしっかりといじられたので鍛えられ、福澤アナはとんねるずの番組でいろいろあり、あずみんは…もういいでしょう。
というわけで、人に歴史ありです。どこでどんな場面が巡ってくるか現在では知る由もありませんが、意外なところで意外なことが役に立ちますから、新人のみなさん>今週を乗り切るんですよ(って、誰に向かって書いてるんだか)。

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Apr/10(Wed)
ドメイン指定。
It化を進めたのは森前総理ではなくて(女子)高校生。それを躍らせたのは携帯電話会社というのは既成の事実であります。彼女らが持っている端末は電話本来で使われるより、メールで使われる方が多くなってます。その方が通信料金が安くて、気軽にやり取りできるからです。
携帯のメールが普及したのは、自分が希望するアドレスを持てて、忘れられないようにすれば相手にも好印象をもたれるということでした。
ところが携帯メールの仕組みがパソコンメールに比べてシンプルなために、一斉に迷惑メールを送りつけられてきます。例えばドコモのドメイン指定に、***@ezweb.ne.jpというような他社携帯を指定すると、それを騙った迷惑メールが来るのです。
>!広告! 春休み。○○するには絶好のチャンス
というのが送りつけられます。以前はJフォン関東・甲信のドメインを入れてましたが、外した途端にメールが来なくなりました。携帯を装った、PCからのメールだったのですよ。
新聞広告に「4月15日からドメイン指定受信機能を強化」と出てます。初期設定で携帯・PHSのメールはすべて「許可」となります。これで私もケータイ間のやりとりは問題なくできそうです。申し遅れました。私のアドレスはかなりシンプルなんですよ。それが捨てがたくて、長いアドレスにしてなかったんです。

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Apr/11(Thu)
「お話にならない」。
部科学省の片棒担ぎみたいなことを数日前に書いたばかりでした。ところが教科書検定で、相変わらずしょうもないことをやってくれます。旺文社の高校・国語の教科書で山田詠美が槍玉に上がります。
数年前、『ぼくは勉強ができない』を一読した時、さっぱりとした読書感を持ちました。どこか不器用な男の子(=時田くん)が、もどかしさを抱えながら大人になっていくのを読んで、うんうんと相槌を打ったものです。同時に
「『教育的』なことを望む人々は、この本を読みたがらないだろう」
ということも思ったのです。なぜなら、彼女が示したのは強者の視点ではなく弱者からの視点だったからです。それを「痛快」と取るか、「侮辱」と取るかは読者に委ねられるものです。
教科書検定で注文がつけられたところは、この作品のツボでした。
小学校6年生の学級役員選挙で、いじめられている女子に転校したての彼だけが1票を入れます。級友が嘲笑。なぜ?
「馬鹿だから」。
教師に理不尽を訴えるも取り合わず
「この時、初めて、大人を見くだすことを覚えた」
と結んだところに検定意見が付きます。いわく
「生徒の言葉だけでなく、全体を通じて差別を助長する恐れがある。生徒が理解しやすいよう、工夫が必要」
なのだそうです。
つまり彼女の作品を読むには「判断力」が必要で、新指導要領の水準をはるかに超えているってことなわけです。どう思いますか?

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Apr/12(TGIF)
新歓公演2002。
演先、キャストなど二転三転しかかったのですが、何とか公演そのものはつぶれずに成立しました「新入生歓迎公演」。
エリートサラリーマン(←彼女は最後まで男役でした)と求職中OLの2人芝居、40分弱。故障したエレベーターで起こったことを、どこまでもばかばかしく、踊ったり泣きわめいたり弱気になったりで、OLが意識を取り戻すまでの話でした。
この脚本、『アロマチックビターズ2001』(さとうひろみ・作)で言えば、台詞のテンポが命で、スピードはまぁよし。ぼつぼつ笑いが起こっているのもよし。顧問として見れば初日はそこそこ笑えたのですが、2日目に笑えなくなってしまいます。たぶんそれは、表現の問題。
一生懸命やっているのはわかる。OLが自分を捨てて、壊れた姿になっていく。捨て身の芝居を観客(新1年生)はたぶん支持したと思います。けれども、声のトーンが同じところに終始している(←力が入りっぱなし)。どっちも女が芝居しますから、声域が重なり、聞き取りづらいところが出てきます。加えて苛立ちや悔しさという感情が身体表現されてない。上級生が演じたエリートサラリーマンが、もっと彼女を引き出せれば、と思うのです。
羞恥心を捨てて芝居をしているOLと、本番にめちゃ強いエリートサラリーマン。200人収容のホールでなくて、80人がやっと入ったであろう芝居小屋ですれば、もっと集中力を発揮できたことでしょう。そこに一般の演劇人も来て、手厳しく書いてもらえれば、もっと高い質を追求できたのでしょう。−−と回想する間もなく、終演30分後には次の芝居のPR写真撮影に入っていたのでした。恐るべし、演劇部。私が言うのも変ですが、そのポーズが絵になるのですよ。
「演劇部よ、街に出よ」
という挑発に乗ります。次はあの芝居を公演します。(詳しくは「岩手・高校演劇の小部屋」で)

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Apr/13(Sat)
初代デジカメの憂鬱。
7時に盛岡地方裁判所前の石割桜過去の桜はこちら。に行きます。20人ぐらいがいて、午後にかけてもっと多くの人が尋ねることでしょう。
さて、35万画素のデジカメは、これ以上大きく伸ばすと荒くなってしまいます。6枚撮ったのはいいのですが、フレームに入らなかったり、ぼやけたりでむずかしい。この写真も右側がぼやけてます(←どうも、レンズが曇ったような)。
5年半前に買ったものですから、それは仕方ないのかもしれません。問題はケーブルや電源コードが他社との互換性がないこと。売れ線が他社に移ってしまったこと。この社の200万画素に魅力を感じてますが、売っている店が少ないのと、それほど評判を聞かないのです。

それは、デジカメに求める要素が変わってきただと察します。この社のデジカメが売れたのは、乾電池4本で持ち運びでき、必要に応じて写真を取捨選択できる機能が評価されたからだと思います。けれどもカメラメーカーが重視したのは、カメラ本来の色合い・バランスということでした。家電メーカーはPR・周辺機器の充実に力を入れます。結果として、先駆者だったこの社は第2集団・第3集団へと下がってしまいます。なお、この社のカメラを使っている側からすれば何なんだろうなと。
書籍でこれと似たような事例を思いついたのですが、それは日を改めて。
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Apr/15(Mon)
レッズの進化。
フィシャルページの監督コメントを見て、チームが貪欲になっているのが見てとれます。アウェイで、取りあえず負けなかった。勝ち点2を取ったから良しとするかとついこちらは思いますが、「本当はフィニッシュの精度がもっと高いはず」というニュアンスにも取れます。
地方レッズサポはたまに見る試合でレッズを判断します。去年の仙台スタジアム(ジェフ戦)と比べれば、結論は「Yes」です。その前に見たヴィッセル戦(駒場)に比べれば雲泥の差です。「こういう試合をしよう」という戦術が、以前に比べてはっきりわかるようになってきました。例えば、去年は自信なさげにバックパスをしてそこから失点という場面があったのですが、今年は同じバックパスでも次に回す場所がはっきりしているのでわくわくして見ていられます。また、守備の場面でも早めにつぶしにかかり、マークのずれが少なくなってます。坪井・山田・井原といった面々の連携もよくなってます。
さて、ゴール裏(南側)からベガルタサポを見てたのですが、レッズを意識しすぎでした。取ってつけたようなウェーブ。キックオフ前から騒ぐだけの応援。
「今日、ビブス(黄色く羽織るやつ)1万枚無料配布!」
結果はレッズのVゴール勝ちです。エメルソン・トゥットだけのチームではなく、戦術面の意識統一がされ、結束力のあるサポーターが後押ししているレッズ。挫折を知らない他人様との違いはそこです。

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Apr/16(Tue)
党の体質。
民派を名乗りたい政党があります。大政党では小回りが聞かなかったり、その党には与党から鞍替えした人々がいますから、そのような節操のなさと一線を画したい。党が元気だったのは、そのような議員が何人かいたからでした。
ところがかの党にはびこっているのは「闘士」と呼ばれる方です。労働団体から来たのであろう党の幹部は、普段フットワークはよろしくない代わりに、選挙になると労働団体を仕切りたがるのです。「党を支えているのは、自分たちだ」と。
この議員が問題にしたかったのは、「市民の感覚と『支持者』の感覚がずれている」ということだろうと思います。党の在籍が短ければ短いほど、その感覚を強く持つだろうと。
あの人がかつて議員だったころ、こんなことを言ってました。「党が強くなるには、市民も『支持者』も大事にしなくちゃだめ」と。彼女は党の体質を見抜いておきながら、体質に染まっていったのもまた事実です。
注)4年前のコラムに書いていることを見直しましたが、やっぱりなぁって感じです。

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Apr/17(Wed)
教科書の選択。
来年度、高校現場では週5日完全対応の教科書に変わります。その中で「情報」のような新科目はまっさらな状態で採択の検討に入ります。この教科を担当する状況で、どの教科書を選ぶかで、授業の方向性がまるで変わります。
「WordとExcelをやっていればいいってわけじゃありません」
と免許講習で脅されます。しかし、教科の具体的な方向付けがあいまいで、掛け声だった「IT化」は言葉だけが先行しました。
ところで、公民科に「現代社会」という教科があります。同じ教科でも、アプローチの仕方が各社微妙に違っていて、バランスを第一にした社、歴史の背景説明に工夫している社、地理学の説明を得意としている社、「政治・経済」の導入を試みている社など先差万別です。
「同じことが『情報』にも言えるのです」
と出入りの業者が教えてくれました。
「どういう教科かよくわからないので、各社がやりたいことをやって、それで検定が通った」
のだそう。だから、採択状況もどうなるか見えないと。
認定講習で示された状況では、「とりあえず全部やる」ということでした。そうなると
▽実習が具体的で、生徒を飽きさせることがない
▽教師が教えるのに耐えられる内容
という視点で選ぶつもりでした。それだと、今まで無名の社が採択される可能性もあったわけです。しかし大手は手馴れてます。指導書・ワークブック・用語集を揃えてきます。そうなると、
▽副教材が充実している
というのも視野に入れなくてはなりません。
標準化と、教えやすさと。相反する命題を抱えつつ、3ヵ月後には結論を出します。

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Apr/18(Thu)
宮城スタジアムの不慣れ。
4日前、ベガルタ仙台浦和レッズ(リンク先はオフィシャルページ)の試合を宮城スタジアムで見たことは前述しました。試合そのものはレッズのVゴール勝ち(かえすがえすも最後までいられなかったのは残念)。レッズにとっては「本格的アウェイの初体験」(埼玉新聞)でした。だからこそ、「URAWA BOYS」をはじめとするサポーターはいつも以上に力を入れて応援し、数ではベガルタサポーターに劣ってましたが、それを凌ぐ質だったと私は思ってます。アウェイ席(南側ゴール裏)のあちこちから四角形の応援旗が波打ち選手に激励する姿。駒場よろしく、選手の名前がコールされるたびに起こる掛け声。闘志が掻き立てられ、
「ベガルタをやっつけてやろう」
という気になりました。本気です。
「BOYS」をはじめとする一角は終始飛び跳ねてましたが、それにつられてわれわれが声援を送ったのは事実ですし、彼らのリードがなければ選手の意気も変わってきたと思います。「今日は勝つぞ」という意気込みが、特に守備陣を通して伝わってきたのも事実です。
前置きが長くなりました。私が覚えている範囲(Webで見た限り)で記します。おかしなところがあればご教示願います。
「宮城スタジアムで椅子が破損されていた」
「レッズ側で20、ベガルタ側で7」
管理側の話として伝えられたところによれば
「ベガルタ・レッズ両サポとも熱心な応援なので、ある程度の破損は予想していた」
「ワールドカップでも同じことが予想されるので、替えを常備しておきたい」
というのが、翌日には
「フーリガンもどきの悪質な行為があった」(河北新報
と変わってます。何、それ。
今回の試合で、警備側(主催者)が重点を置いていたのは「ベガルタサポーターをどうするか」ということでした。3000台分の駐車場を用意し、ベガルタのサイトでその案内を載せ、ローソンチケットのみで売ります。シャトルバス利用券にしても、ベガルタ側自由席のチケットをつけて売る方式のみで対応します。そこに「どうしたらよいか困った浦和サポ」・「情報を収集できた浦和サポ」が混在します。結果として、北側出入り口(泉方面からのシャトルバスで来たり、北側にしかなかった駐車場)から浦和サポが入り、案内表示がなかったので正面から入れられ、アウェイ席が自由席と混在します。さらに、アウェイ席と一般自由席の緩衝地帯が狭かったので、BOYSの過熱に拍車がかかった。
そのことについて、どうにも手を出せなかった不手際を棚上げにし、「浦和サポはおかしい」という論調には納得できません。スタジアムを見てから報道しろ、駒場を見てから報道しろと言いたくなります。

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Apr/19(TGIF)
日々是更新。
求められているサイトっていうのは、
☆日常のできごとが脈々と綴られていて
☆日々の写真が更新されている
☆それを見て、掲示板でやり取りする
というのはわかります。私も、事情が許せばそういうサイトを作って、アクセス・1日=100カウントぐらいにしたいです。けど、申し訳ない。私の興味は一つどころになくて、あったりする関心はメジャーどころを微妙に外し、写真を取れるのは早朝と夜。しかも、カメラは35万画素でバス移動。どうやっても似て異なるものになります。
あのサイトが消えるまであと10日。
「残してほしい」
という要望を、住民でなくなったマスターは穏やかに、かつ断固として拒んでます。一つの形がなくなる以上、次の形を構築するのがそれぞれのマスターの仕事でしょう。かなりの試行錯誤が続いているようですが、でも、できることは一つ。自分の形を作って、それを日々更新することです。現在、ここのサイトは1日=20カウントちょっと。再開して20日足らずです。

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Apr/20(Sat)
ルーティンが崩れる時。
ルーティン(毎日の約束ごと)が決まっている時は、その通りに動いていれば何とか1日を乗り切れるのです。ところが一つのきっかけで崩れると、もうぼろぼろ。大げさに言えば「有事への備え」ということになりますが、昨日は立ち直るまでに1日要しました。
冷静になって周囲を見て考えればどうってことないことでも、こちらの思惑通り行かないことがあります。私は早めに行動を予告し、周りに示しているつもりなのですが、直前になって
「こういう予定がある」
と行ってくる向きがあります。そちらの予告が示されていればよいのですが、よくないことに全体に通知されてない。
――次の仕事に行く直前に、用件が立ち話で済まそうという向きもありました。こちらもぐちゃぐちゃになっていて、粗雑な対応になってしまいましたが、これもそれもねじが1個外れたからです。これしきで動揺していたら、これからどうなるんだろうな、って休日の朝だから冷静に振り返れるのですけど…。

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Apr/21(Sun)
2002・各地の桜。
アクセス解析機能をつけて、連日の状況を分析してますが、桜見たさに訪れている方が結構いらっしゃるようです。それならば、3ヶ所だけですがご要望にお答えしましょう。

その1)江刺・岩谷堂高校近くの桜
2002年4月18日10時30分撮影強風でかなり散ってしまいました。

その2)盛岡地方裁判所前・石割桜
2002年4月20日午後5時10分ごろ撮影。そろそろ散りはじめです。

その3)盛岡市役所脇・中津川の桜
2002年4月20日午後5時20分ごろ撮影。なぜか、カラスと猫がうろうろしてました。

すべてCASIO・QV-10Aで撮影したものです。
デジカメを覗いていたら、昔の東警察署の画像が出てきました。

おまけ)旧・盛岡東警察署
20世紀に写したことは確かです。←4年ぐらい前でしょうか?
ここもですが、読売盛岡支局があった朝日生命ビルもかなり完成してきました。それは、また機会を見て。

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Apr/22(Mon)
盛岡漂流
イワテライフ日記の更新が止まって、受け皿を求める人々の漂流が始まっていることは確かです。ある層は、個人サイトの掲示板に移動しているらしいのですが、「許可なくリンクをすることを堅く禁じます」というところでは、読む側は身構えて気軽に漂流もできますまい。
かの日記は恐らく、サイトを更新する側も覗く側も、気軽に盛岡を楽しんでいたのでしょう。それが管理者の盛岡離れによって、緊張を強いられた。一時の空間に過ぎなかったサイトがどんどん巨大化して、管理者のプレッシャーは相当のものだったに違いありません。カウンタが20万を超えたというのは、もう社会現象と言っていいでしょう。個人が受けるプレッシャーは、すでにそれで十分です。
でも、受け皿を求める人々の「盛岡漂流」は始まったばかりです。あのサイトを享受してきた人々がどこからきて、どこのサイトに向かっていくのか。そして、定点としての盛岡を記録する個人サイトが他に現れるかどうかも不透明です。

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Apr/23(Tue)
使えないサンクスクーポンって…
とあるカード会社が送ってきた「サンクスクーポン(5000円相当)」が使えないままで、間もなく期限切れとなります。
そのクーポンを使うと「もう1回旅に出られる」というのが売りでした。数ヶ月前、勇んで署名・カード番号の記入(ということは、譲渡もできないのです)をし、窓口からの発券を待っていると呼び出しを受けます。
「このクーポンは使えません」。
つまり、パンフレットに「クーポンマーク」がついてないからだめなんですって。じゃ、具体的にはどういう商品に使えるかというと、終点まで旅行して、泊を伴うようなもの。差額は「指定のクレジットカードをお使いください」ということで、どちらにしても1万円は持ち出すことになります。ところが「2名以上でお申し込みください」という文字も見えて、なお使えないってことが判明します。
このように縛りが厳しいクーポン。ただの旅行クーポンと思っていた私がばかでした。あと1週間で有効期限が切れます。

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Apr/24(Wed)
4年目の真価。
転勤が2回あって、3つ目の職場。1年目は割と楽をさせてもらって、2年3年と経過するうちに4年目の1ヶ月を経過しようとしてます。3年同じポジションだったのが今年になって変わり、風が強く吹いていることを今更ながら感じます。風を読むことはできても、風に乗ること・立ち向かうことができているかどうかは微妙です。
周りと一緒に動いていればいい、指示に従って動けばいいという時期は過ぎました。周りを動かし、教える時期になったのです。そのことへの支持・反発が半ばする中で、相談相手が少なくなり、遠くに行ったりすることで、彼らの存在の大きさをようやく感じたのでした。つまり、今まではその下でぬくぬくと過ごしていた。
「今度の職場は多忙だから、体に気をつけなさい」と送り出される時に言われます。
(へへっ、そんなことないじゃん。楽勝、楽勝)
と思い続け、現に回りにはそういう風に返事していたはずだったのに、ここに来て"ひとなみ"の忙しさを経験。なるほど、先人たちはこのような忙しさを通ってきたのか。
吹いている風が順風なのか逆風なのかわかりません。ただ、その大きさが4年目にしてようやく見えてきます。風見鶏のようにあっち向きこっち向きしているうちに、「風が強くなってきた」とわかってきたのでしょう。

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Apr/25(Thu)
会館の利用率
ひところに比べて、ホールの貸し出し率が下がっているように思います。例えば、盛岡のような人口30万弱の都市に千数百人以上収容のホールが3つということであれば、二千人弱収容の岩手県民会館の使い出が悪いというのは理解できます。ちょっと小ぶりの盛岡市民文化ホールやキャラホールにシフトする現象もわかります。
さて、手元に某市ホールの「催物案内」があるのですが、大ホール・中ホールともガラガラの状態です。10日前のデータとはいえ、31日あるうちの保守が5日、休館が1日。実25日のうち中ホール稼動が13日(準備を含む)、大ホールに至っては6日(!)。4回ある週末のうち、3回は空いています。いくらゴールデンウィークがあるからとはいえ、ここまで利用率が下がっているのは驚きです。
千人単位で集まって何かすること自体が珍しくなったのか、自分とこの施設で集会をまかなうようになったためか、会館を使用することが面倒になったのか、はたまた不況がそこまで進行して会館を借りられなくなったためか…。
どの自治体に行っても同じような多目的ホールが作られて、同じように利用率が少ないというのも、何かもったいないです。借りる側からすれば、使いやすくなってよいのですが、はてどうしたものか。

Up
Apr/26(TGIF)
「忘れたいのです」。
本人はそのことを公にされたくないでしょうし、現在のサイトを見ると「忘れたいのです」と言っているので、具体的な事項は省きます。ただしわかったことというのは、この人はえらくまじめな方だということです。
生い立ちが詳細に書かれてあって、でも属した学校は自分の思想とかなり違っているので恥ずかしながら書かなかった。ほどなく、自分を受け止めてくれる組織が見つかったのでそこに属し、とある活動をします。自分の置き場を見つけたその人は、精力的に活動を始めます。メーリングリストを作ったり、講演会を開いたり、リンク集も作りました。それを残して置けば、現在も立派に資料として残っただろうに、とこちらは思います。
ところが、あることをきっかけにその人は不調になります。次の組織が見つかるまで、相当時間がかかったらしいのですが、現在は落ち着いた模様です。しかし「インターネットにいたことを忘れたい」状況には変わりがないようです。
その人はいきなりサイトを消すことをせずに、「忘れたい」というメッセージを現在も残してます。人柄なのでしょう。インターネットという波を利用しようと思ったけれども、波が高く、対応しきれなかった。他人事とは思えないできごとです。
そういえば、昨日は衆議院予算委員会での参考人質疑がありました。

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Apr/27(Sat)
東奔西走
6時30分過ぎ、仕事で70キロ先まで向かい、8時ちょっと前に職場に着きます。その往復だけでもやれやれなのですが、昨日は2つ負荷が加わります。1時に職場を出て、会議先目指して35キロを北進します。オンタイムの2時に到着。会議が3時間30分かかり、さらに職場近くまで35キロ戻ります。6時15分には別の会合に出てたのでした。2時間30分ほど懇談し、20キロを運んでもらい、50キロを各駅停車で帰ったのでした。
今日の予定。70キロ先まで行くのは一緒。さらに30キロ南下し、100キロ戻ってくることになってます。そういえば、3日前も100キロ往復でした。しばらく見ていないところを観察するのはよいとして、これだけの濃い毎日だったら、ちょっと疲れます。しかし、3連休の後ろ2日も予定が入りそうなので、ゆっくりできそうにない感じです。まぁ、忙しくできるうちが花なんですが。
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Apr/28(Sun)
米内浄水場の桜・2002
米内浄水場の桜(遠景1)
米内浄水場まで行ってきました(7時15分ごろ)。写真ファンが陣取り「光がどうの、絞りがどうの」と言っている脇をそそくさと3枚だけ撮ってもどってきます。この時間なので20人程度で済んでいるのですが、絶好の快晴。どのくらい混むんでしょうね。
米内浄水場の桜(遠景2)
浄水場の水質保護のために、「宴会」ができなくなってますので、他の名所のように騒がしくはならないと思います。出店も出てたり、「米内の名所シダレザクラ、綱取の名所かっこうだんご」というキャッチが出てます。あれ、かっこうだんごって一関・厳美渓のものだと思ってましたが。
米内浄水場の桜(近景)
というわけで、混雑のさなかでは接写もむずかしいでしょうから、近くでもう1枚。後半の4連休ではここまで残ってないだろうな、と思いながら静かな米内から戻ってきたのであります。

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Apr/29(Mon=Holiday)
鬼門のゴールデンウィーク
ゴールデンウィークにどこかに行って、思いっきり楽しんでくるというのが、うちではままならないのです。お金がないというのはさておき、家族の誰かがダウンするジンクスがあるのです。
「子どもが具合悪くしたらおしまいだからね」
と妻が口癖のように言うのですが、案の定、今年も不安が的中します。
私がティシュを欠かせなくなったのはともかく、娘が体調を崩します。直接の原因は食べ過ぎだったのですが、
「新生活のストレスがたまっていて、それが出たんじゃないか」
というのが妻の見立てです。
そんなわけで、3連休の後半2つを静養する羽目になりました。今回は、ある程度事態を予測して遠出の計画を作らなかったので良かったのですが、みなさまのお子さんはどんな感じでゴールデンウィークを過ごしているのでしょう。

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Apr/30(Tue)
アクセスカウンタ30000へ
5年2ヶ月かけて、アクセスカウンタが30,000になろうとしてます。ここ数日の動き方を見ると、たぶんきょうのお昼ごろ達成されるでしょう(注・実際は17時21分)。ご覧になったみなさま、ありがとうございます。
高校演劇の小部屋のような専門サイトなら目的も集まる層も絞れて、ある意味では書きやすいのですけれども、日常の延長を淡々と書き続けることは、意識しだすとだめです。
「どこどこの誰々さんが見ているみたいだよ」
って話が入ると
「あれも書けない、これも書けない」
と落ち込み、ずーっと書けない日々がありました。図表を入れて、洗練されたデザインでやればもっと多くの人が来ただろうとわかっていても、そんな余裕がありませんでした。
「子どもと岩手・宮古で起こる日常を扱うサイト」
という内容から、いつしか子どもが消え、宮古を離れて盛岡暮らしと変わります。デッドリンクが増え、契約プロバイダの増減もあったりで、それが5年という流れなのでしょう。
盛岡色を増してほしいという声なき声と、でも実際の反響がまるでないぞという思いの中で、次のカウンタを重ねていきます。このサイトがどういう方向に流れるか、自分でもよくわかってないのですが、よかったら今後ともご支援・ご愛顧のほどよろしくお願いします。
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