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Jan/5(Mon)
あなたはしあわせな人です

年、私を一番悩ませた年賀状は元同僚が記した一言でした。
「あなたはしあわせな人です」。
この前後に何か記していれば迷いもせずそのまま解釈するのですが
(お前はおめでたいほどに、しあわせな性格だねぇ)
ということなのか、
(あなたはしあわせでうらやましい。私はしあわせになれないで困っている)
ということなのか。彼自身のことが何も言及されてないので、ますます苦慮します。ともあれ、
「私がしあわせ」
なのか、もう一度考えさせられる機会にはなりました。
▼昨日、所用で区界峠を越えました。上りを無難にこなし、下りの左カーブに差し掛かった時、ハンドルを取られスリップします。ガードレールにぶつかる、あわわわ。だまってブレーキを踏めばよいものを、ハンドルをひたすら切り、反対側の車線にはみ出ます。対向車がなく、後ろの路線バスが車間距離を取っていたので難なきを得ましたが、思い出しただけで体が震えます。
▼地球温暖化を止めるもっとも効果的な方法は、文明の利器を捨てて、昔に戻ることです。車の運転を止め、テレビを見ず、パソコンを使わないこと。すると、インターネットもホームページも作成できなくなる。いや、この行為も時間と電力などをむさぼっていることになりますから、そういう上でなりたっていることを心しておかないといけないでしょう。
▼30代半ばにして、家族4人。しかも双方の両親とも健在。これを幸せといわずして、何を幸せというのでしょう。もちろん、幸せ→恵みというのは一方的なものですから、それをただむさぼることなく、感謝しつつ過ごすのは当然のことです。そして、何よりもこの「しあわせ」に安住することなく、次なる目標を決め、着実な歩みを始めることが今求められていることなのだろうと思います。
2月にはこのページが満1年になります。ホームページ作成の喜びを忘れず、日々過ごそうと思ってます。(山田壮一)
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Jan/6(Tue)
熊・鯉の新春放談
:もう6日だね。
鯉:そうそう、年末年始休暇もあっという間に終わった。
熊:君は、まだおとそ気分が抜けてないみたいで
鯉:あぁ、ぼくはおとそを1杯飲んだだけで
熊:真っ赤になる、違う。おとそ気分が抜けてないみたいで、けさは寝坊したじゃないか。
鯉:昨日は、中山ゴンが出ていた「ニュースステーション」を見て、つい
熊:それよりも、午後からずっとパソコンに向かってたではないか。
鯉:あれは、しょうがない。年賀状の住所整理と、宛名一覧を直して
熊:出してないところもいっぱいある。
鯉:まぁ、ね。それよりも、モデムが調子狂って
熊:あぁ、ときどきあるんだ、あれは。いまどき28800でアクセスしている人って珍しいよ。
鯉:まだ、2400でやっている人、いるんだろうか。
熊:あまり、聞かないねぇ。ISDNじゃないとインターネットじゃないってね。
鯉:でも、それは変。モデムでがんばってアクセスしている人もいっぱいいるんだから
熊:君がいいたいのは、そういうことに対応してないページが多すぎる、ってことかい。
鯉:その通り。Java対応で、いきなりフリーズされる。あれが一番困る。
熊:「みなさん、来てください」って言っておきながら、モデムでやっている人間を切り捨てている。
鯉:もっとも、日本語のページって、日本語でしか書かれてないから、その他の言語の人間を切り捨てているんだけど
熊:英語を覚えなさい。
鯉:フランス語もしなさい。
熊:なんていってると、いつまでたっても先に進まないから、とりあえず日本語ですると。
鯉:あの、きょう言いたかったことが別にあるんですが
熊:おぉ、新年だい。言ってみな、おめでたいこと。
鯉:最近、私のところに妙なメールが来て
熊:このメールに書いていることを、一つ宣伝してくれ、とな
鯉:そう。「リンクさせてくれ」っていうのは、まだかわいいほうで
熊:鯉ちゃんのハートに訴える投書が増えている、と。いいじゃねぇか。
鯉:いや、ありがたいんですけどねぇ。他の人の主張を載せるほど、余裕がないんですよ。
熊:でもよ、好き勝手なことをいっているんだからよぉ、載せてやったらどうだい。
鯉:いやねぇ、ホームページを見て感想を書いてくるならいざ知らず。それは付け足しで
熊:自分の意見を一方的に言ってきて、それを載せろと
鯉:まぁ、私の出入りしている会議室に「こういう投書があった」と載せておきましたけど
熊:反応はどうだい。
鯉:まだないです
熊:その投書、浮いちゃったんじゃないかい。
鯉:いや、どなたかがコメントを書くと思いますけどね
熊:で、てめえの意見はどうなんだい
鯉:まぁ、闇に葬るには惜しいものですから、載せておきましたが
熊:感想をいうまででもない、と
鯉:いや、投稿者がホームページを作って、署名を入れておけばいいんですよ。
熊:ところが相手は「匿名希望」だと。
鯉:それをねぇ、私のページを使って載せてほしいと来てるんですから
熊:そりゃ、厚かましいねぇ。でも、紹介したんだろ
鯉:えぇ。反応待ちです。まぁ、立派なこと書いてます。共感できるところが多いですから
熊:転送した、と。まぁ、どういう反響がでるかなんだけど
鯉:私のところにいきなりメールが送りつけられて「さぁ、意見を書きなさい」と突きつけられても
熊:そりゃ、おまえさんにも生活があるから、1から10まで相手にはできない
鯉:えぇ、しかし、昨日はそんなメールのやり取りが立て続けにあって、メーリングリストを紹介した途端
熊:ぱたっと、やり取りが止まったってんだろ。疲れるねぇ。
鯉:だから、寝坊したんですよ。
熊:あんたねぇ、これぐらいのことで寝坊してたら世の中やってけないよ。
鯉:まぁ、寝坊できる日だったからよかったんですけど、ね。
熊:とにかく、こいつのところにはメールは送らない方がいいな。
鯉:(篠原ともえの声で→)いや、メールはほしいんですぅ。お答えできる範囲で対応しますので、ぜひよろしくお願いします。
熊:あんた、今年いくつ?
鯉:(彼女の声で→)35ですぅ。
熊:これじゃ、今年も相手は来そうにないね。
鯉:いや、妻子がいるんですけど、実家に行っていないんです
熊:ありゃりゃりゃ。
(山田壮一)
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Jan/7(Wed)
熊・鯉の新春放談(その2)

:鯉よ。(その2)ってネタがないねぇ。
鯉:まぁ、山下達郎大滝詠一も毎年放談しているし
熊:あの人たちとはレベルが違う
鯉:大滝さんも突然ヒット曲を作り出して、大ブレイク。
熊:ところで、熊と鯉といえば
鯉:サンフレッチェカープ
熊:そそ。広島の名だたるスポーツどころ。
鯉:サンフレッチェはどうなるんですかい。バクスターが辞めたとたん、勝てなくなったじゃありませんかい。
熊:まぁ、それが勝負の世界、ってなもんよ。
鯉:森俣がいなくなり、高木もヴェルディ入りだって
熊:誰か君の知ってる人って残る?
鯉:キャラクターの熊さんしかわからないかも(^^;)
熊:東北のブランメル仙台もそうなんだけど
鯉:客が減るとすぐ「若手中心のチームで行きます」って言って
熊:要するにリストラ、と
鯉:リスとタイガース(^^;)
熊:すべった奴だねぇ。つまり、年棒の高い選手を整理して、安くて済む若手で行く
鯉:知ってます。大手企業を辞めさせられて、最後まで残るのは中高年層。
熊:ところで、カープは1億円プレーヤーが多くて、うらやましいねぇ。
鯉:ロペスがホークスに行っちゃった。うちの球団も貧乏だから彼の分の年棒が残ってなくて(;_;)
熊:また。市民球場前で「カープ募金」をしなきゃいけなくなる?
鯉:それはない。テレビ中継料が球団に入るし、それよりファンが入場料出すのを惜しんで
熊:外野から入る。そういえば、君が1度だけ市民球場行った時に
鯉:ナビゲーターは内野席じゃなくて、ライトに連れて行って
熊:立ったり座ったり、「♪そーれそーれ、にーしだぁ」と踊ったりもした。
鯉:でも、西田は解説者の方が合ってる。
熊:達川が二軍監督になって、今年のTSSの解説は森永さん?
鯉:まぁ、イヤーブックを見ればわかるでしょう。
熊:それにしても、君のページもあちこちにリンクしているねぇ。そろそろ広島エフエムとかRCCにリンクすればいいのに。
鯉:シーズンに入ったら考えます。それをすると、リンクのアイコンが多くなって収拾が付かなくなる。
熊:でもなぁ、あのリンク集の中途半端なところがいいよなぁ。
鯉:それって、ほめてるんですかっ
熊:ほめてない。そう、ほめてないといえば「最近の中学生は叱るのがむずかしい」という先生からの投書が
鯉:岩手日報に出てました。この新聞社はこちらからのリンクの申し出に対して返事のないところです。
熊:個人的なことは言うな。それは置いておいて、「みんなほめられることには慣れているんだけど、叱られた体験が少ないから
鯉:叱られると過剰反応したり、会話にならなくなる。ただ、昔の子どもは叱られて育った面もあって
熊:『認められない』ことへの反発から成長することもある」という結びだった。
鯉:ここまで書くと「著作権法違反」になるんですかね。
熊:でもよ、新聞に投書が出ることは、そこから一人歩きを始めることだから
鯉:まぁ、こちらの考えを言うために必要な部分だと認めてもらって。ところで熊さんはどう思います。
熊:これさ。この人は「ほめて育てる」という風潮を面白く思ってないと思う。
鯉:「昔はよかった」に通じるものがあると思います。
熊:もちろん、ほめるのと叱るのと、両方うまくやらなきゃいけないし、それには相手のことを知らなきゃ叱れない部分と、知らなくても叱らないといけないところがあるから
鯉:Zzz.Zzz.
熊:こら、人の話は起きて聞け。だから一概に「こういう教え方じゃなきゃだめだ」と決めつけると
鯉:教えられる方はたまったもんじゃありません。
熊:よくわかってるじゃねぇか。生徒が40人いるなら40通りの対応があるから、それをマニュアルで解決しようとしてもいけないってこと。
鯉:でも、最近の高校生は何を考えているかわからなくなりました。
熊:そら、それがいけない。そう決め付けることで、わかることもわからなくなるとは、君がいつも言っていることだろう。
鯉:いや、最近高校生してないんで、よくわからないんです。
熊:そうかぁ、高校生はポケベル・PHSを持っているのに
鯉:私、持ってないんですぅ(;_;)。
熊:だめだ、こりゃ
(山田壮一)
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Jan/8(Thu)
メールソフト試用中
ンターネットからメールをする時に、今までは
1・秀丸エディタで打ったものを秀Termで送信する
2・ネットスケープコミュニケータ(Ver4.04)付属のソフトから送信する
この、どちらかで間に合ってました。
ところが最近メールのやり取りが多くなって、秀からパソコン通信に入るのと、ネスケからインターネットを見るのと両方やっていると、煩雑になって困ります。決定的だったのは、ネスケメールからファイル添付の文書を立て続けに送ろうとしてできなかった。いや、可能なんですがオンラインにしてないと難しいようなんです。
ということで、みなさん「便利だ」と評価しているBecky!を入れてみました。わからないところも多いんですが、
・添付ファイルの処理がオフラインになっていてもできる
という1点だけでも便利です。署名のパターンも20(!)あって、これも便利。で、最大の難関
・ニュースグループへの投稿
について、どこにも説明がないので、それが難題なんですが(ASAHIに行って聞けばいいのか)、それさえクリアすれば乗り換え、代金支払いです。
ただし昨晩、知人からメールが来た時の返事を打ったら
>サーバーの設定をもう一度して下さい
とエラーがでます。たぶん、向こうがメールを読めない設定になってるからだと思うんですが。
(山田壮一)
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Jan/9(TGIF)
雪なんて...
ある会議室で「今年は暖冬、雪なんかないよ」
と軽口を叩いたのが響いたのかどうか。岩手県内陸は雪。こちら沿岸部も雪があり、長野にも東京にも雪が積もってます。雪のため高速道で82キロ(!)の渋滞があったそうですが、先ほど(6:40ごろ)の環状7号線の坂をそろそろと上るトラックを見ると(TBS)納得できます。各局とも大雪情報で、ジパングあさ6はいきなり逆L字画面(注・選挙で使うあれ)で情報を伝えてます。
さて、私がここで雪対策を言ったところで、ただのお節介に過ぎないのですが、あえていくつか。
・除雪は早めにしておく。
たとえ5センチぐらいでも侮れません。その手間を惜しまないことで、雪が早く解け、圧雪・凍結を防ぐのです。これは宮古で実証済みです。
・時間にゆとりを持ってでかけ、可能な限り公共交通手段を使う
スタッドレスタイヤで運転すればよいではないか、と考えられるでしょうが、あれも滑るのです。雪国の人間は滑りながら運転することを当たり前だと思って運転するのですが、都会の方はそうは思わないでしょう。その滑った時に慌てて事故になるのです。車を運転するのであれば、チェーンを巻いて出かけ、いつもの3倍時間がかかると思ってた方がよいです。現在(夕べはお疲れさまでした)は電車がそれなりに動いているようですから、きょうは混んでも電車移動でしょう。生放送の番組にキャスターが間に合いますかどうか。
・わからなければ、ふだん通りの生活を心がける
きのうの高校サッカーの決勝戦は、画面が真っ白で何が何だかわけがわからないままに前半が終わってしまいました。でも、最後に勝ったのは東福岡高校。両校とも雪をコントロールできなかったのだけれども、自分たちのプレーを先に取り戻したのが、西日本の東福岡だったというのが興味深いところです。つまり、「基本がしっかりしている」(昨日の解説・田島さん)チームだから、修正も早くできたのです。もっとも、昨日のようなゲームは、北海道・東北代表チームが望んでいた試合ではありました。
さて、雪でも1日が動き出します。
・両手を空けて、しっかりした靴を履いて
でかけましょう。よい週末を!
(山田壮一)
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Jan/12(Mon)
自分を取り戻す
人はまるで意識していないことで、むしろ謙遜の意味で身内を語ることがあるのですが、知人から
「それは、卑下のし過ぎ」
と言われることがあります。例えばこんなレトリック。
知人「○○ちゃんもかわいくなって」
私「いや、うちの娘も女の子と思われているようで何より」
−−それがよろしくない、と知人が言います。
「いい、子どもがいる前では絶対にそんなこと言っちゃだめ。子どもが悪い気をおこすから」
とも付け加えます。
この原因は、私が育ってきた風土とも関わってきます。つまり、出る杭が打たれないように、周囲とほどほどに調和して生活するために、ことさら身内の存在を卑下する。それは
「こんな遠いところまで足を運んで下さりありがとうございます。何もないところですが...」
という挨拶に象徴されるのです。例えば、パソコン通信でこんなやりとりがあったとします。
☆雪って、どうして人の心をわくわくさせるんでしょ(^_^)
★われわれ、北国に住んでいる者には、雪かきは大変なんです。大変さをわからない人に同情はいりません。
−−☆の人からすれば、素直に気持ちを表しただけなんですが、★はすでに心を閉ざしてます。それが寒さの厳しい北国を生きる知恵でもあるわけですが、素直じゃない一面もあります。ところが当人はそのことを意識してないのです。正確にいうと、生活の中で「自虐的思考」が染み付いて、そこから自由になれないのです。
私が最初にそのことを言われたのは高校生だった16年前でした。しかし、当人はすっかり自虐的な考えに凝り固まってましたし、指摘した大人もあまりうるさく言いませんでした。それから10年以上経って、しきりに指摘したのは妻でした。
「もっと素直にうれしいことはうれしいって言えばいいのに」
と身内のことを言ってました。それはふりかかって来ることでもありました。
そういう表現ができない周囲とどう向き合っていけばいいか、というよりもまず自分を取り戻そうと思います。そのことが卑下から自由になる唯一の方法なのですから。
(山田壮一)
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Jan/13(Tue)
大きいバケツにする、あるいは...
務先では昨日が始業式でした。その後のホームルームで、正担任の要請を受け生徒たちに話をします。
「シンプルに生きよう」
と話をするつもりだったのが、いつしか
「去年の卒業生はこれだけ進路変更をしている」
という話に化けてしまいます。さらに、話の直後に
「あの生徒も会社を辞めて戻ったらしい」
と噂を生徒から聞かされ、現実がもっと進んでいることを知ります。
「あたし、その会社に行っていいのか不安になってきた。辞めた卒業生の家に電話していいと思いますか?」
という生徒の悩みはもっともなことだと思うのです。
改めて卒業生の動向を見直したところ、私が把握しているだけで1/4が進路変更をしています。入った会社が不況のあおりを受け、別の会社を勧められた例。どうしても公務員になりたくて、会社を辞め学校に入り直すという積極的な理由というのもあります。一方で同僚から陰湿な「指導」を受け、耐えられずに辞めてしまった者。都会と肌が合わず戻ってきた者など、1年後に数えてみると両手ほど存在してくるのです。
彼らには高1の時から進路指導を行い、自主的自覚的な進路決定ができるように努めたつもりです。希望の会社・学校があるのなら進んで見学をせよ、卒業生が行っているところから情報を仕入れよ、自分の行きたい職種の資料を集めろ...ということは一通りやってきました。それでも変更をした者が1/4。−−この数字が多いのか少ないのか、わかりません。当人が「こんなはずじゃなかった」というのを、周囲もあっさりと認める風潮がでてきてます。問題はそれだけなのでしょうか。例えば
「社会は厳しい。人を何かのプロジェクトの歯車でしか見てない。あなたはそんな歯車でよろしいか?」
と私が問い掛けたところで、それが具体的に響かないため、生徒たちに説得力を持たないまま卒業されてしまう。ところが卒業後要求されるのは歯車としての自分。それに耐えられない生徒から、進路の見直しに入ってくるのです。
私たちはそれぞれバケツを持っていて、その容量の中で暮らしています。水が絶えず上から落ちてきて、容量で収まれば問題なし。ところが今までに体験したことのないものが上から降ってくると、あっという間に水があふれます。となると、水が降ってくる中で必要な情報を取捨選択する必要が出てきます。あるいは持っているバケツを大きいのに変える必要がでてくるかもしれません。大きいバケツに変えることができるのなら、それでよろしい。できなければ、やはりシンプルに生きるしかない。むだを削いで、本当に自分にとって必要なものだけ残す。それが世の中を生きる道だ−−と本当は話したかったのです。
(山田壮一)
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Jan/14(Wed)
労組の意識と人々の意識
日、とある党と労働組合合同の「旗開き(=新年会)」が行われて、当方の組織からただ一人出席してきました。当方は仕事が動き出して初日(実はまだ始業してない職場もあり)。それにしても各組織が複数の出席だったのに対して一人とはさびしい限りでした。もっとも組織の長がその党を好ましく思ってない方であり、大部分の組合員もノンポリですから、「政党支持」では動かない。そういう意味で組織にとっては、今の委員長は願ったりかなったりです。
さて、組合関係は1年間見てきたのである程度事情がわかったのですが、党となると謎の部分も多くあります。2月の市議会議員選挙に向けて、党も全面に出てこなければいけないのはわかるのですが、次のあいさつはわが方の組合員には理解されないことでしょう。
「正しい労働運動というのは、組合と党が一体となって要求実現に向かって尽力することだ」。
「そうじゃない」という勢力が中間層を説き伏せ、「特定政党の影響を受けず、要求・政策で一致する団体と協力する。そのためには選挙では政党支持自由の原則に基づき、組合員が自由に投票することとする」という方針を定期大会で通してしまいました。そういう立場からすると
「もう、『正しい労働運動』とあいさつする時代じゃない」
と思いつつ、党の話を聞いてました。
何よりもふだん党の人はどこで何をやっているか、労組幹事がわかっていても、一般組合員にはわかりますまい。そして選挙直前になって党の道具として労組を使い、全面的に依存している。党代表は全国を駆け回る中で、そのことを肌で感じ、現状を何とかしなければならない。そして活動には市民が必要なのだと痛感しています。代表はわかっているのに、もっともわかってないのは党にどっぷりと染まっているベテラン党員だと思うのです。
党がもっと支持を広げようとするならば、進んで市民に出向き、公約で訴えればよろしい。「地縁・血縁があってどうも」と言っているうちは、党組織は広がることはありますまい。一方で組合員は候補者に「組織の利害関係をよくする選良」という意識が薄くなって来てます。
単組は「自由投票」という方針を決めている中、他の労組が推そうとしている3人の候補者は、個人的に知る限り立派な方々です。ぜひ当選してほしいと願います。しかし、党の動き方、組合の動き方に独特のものがあり、それが「何か違うなぁ」と思うのです。組織を持たないただの人が「この人に入れていいのだろうか?」と思った時の受け皿を党・労組とも持ち得るのでしょうか。少なくとも今までの選挙結果の推移を見る限り「持ち得ない」と出ています。党代表と取り巻きはわかってます。しかし党に「貢献」してきた人がわかってない。この落差をどうしましょうか。(山田壮一)
注)この心配が’99年から2000年にかけて的中することになります。もっとも、この党のお家騒動は恒例行事で、そのたびに民意が離れていくわけです。
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Jan/15(Thu
成人の日について
:熊さん、きょうは大家が建物点検のために手入れするって言ってましたよ。
熊:それって、われわれの雑談にも手を入れるってことかい?
鯉:まさか。それより関東圏の雪について、けさから情報番組は「大雪シフト」に変えました。
熊:きょうが平日じゃなくてよかったねぇ。
鯉:でも、この程度の雪は北国ではざらです。
熊:東京ではざらじゃない。だからふだん賑わうことのない会議室が「雪って大変(^_^;)」という調子で賑わっている。
鯉:あっ、熊さん、すねてますね。
熊:あたぼうよ。じゃなくて、それだけ雪に弱いことの裏返しだ。
鯉:北に行く新幹線はそのへんの対策をしているわけですが
熊:東京だとパンタグラフに2センチ雪が積もっただけで、電車が止まる。
鯉:あれって、電流が流れているから、そこから雪は溶けていきそうだと素人は思うのですが
熊:そうじゃない。プロレスの鉄線と違って、パンタグラフは薄いらしくて、まだ溶けるまでの技術開発をしてないらしい。
鯉:今年、雪が降れば降るほど東京の雪対策も万全になってよいじゃないですか。
熊:そう考えられればいいんだけど、都民から「もういいよ」というコメントも出ていることだし
鯉:話題を変えましょう。きょうは成人の日でした。
熊:久米宏が「どうせ雪だから、無理して式に出席するの止めましょう」といってたなぁ。
鯉:でも、そんな天気です。あえて着物を着て公的な行事に出る人がどのくらいいるのでしょうか。
熊:鯉ちゃんの時も、すでに成人式は「同窓会」と化していた。
鯉:14年前の盛岡での出席率が65%を超えていたといいます。
熊:今はもっと下がっているんだろうな。あの時も式の最中に雑談が止まなかったそうだから
鯉:今も一緒でしょう。市長が何かを話している最中、実行委員会が手話通訳をしたりと様々な試みをしていたのですが
熊:ところが覚えていない。
鯉:というか、NHKの新人アナが司会をしていたのですけど、どこかズレた司会で、会場がまるで協力的じゃなかったものですから
熊:そっちのほうだけ覚えている。
鯉:その後、知人と一緒に飲んでくるという話もあったのですが、とにかく人が多くてだめ。
熊:君は共通1次(=当時)の日に、試験を受けないで成人式を取った。えらいねぇ。
鯉:国公立志望じゃありませんでしたから
熊:だったら、身分が定まらないまま飲み歩くわけにも行きますまい。
鯉:えぇ、混雑の中こそこそといなくなって、知人の家に行って祝ってもらいました。
熊:あれから14年だもんねぇ。で、1984年1月15日で何か他に覚えていることは?
鯉:確か新日鉄釜石ラグビー部が日本一になりました。
熊:あの前後は、まるで負ける気がなかった。岩手県民の恒例行事だった。
鯉:ところでその日は日曜日でしたから、礼拝の前に教会学校で話をしました。
熊:何を話したの?
鯉:忘れました。むちゃくちゃ脱線して、何を話したか覚えてません。
熊:まぁ、成人になった記念に牧師が話をさせてくれた、ということで。
鯉:新成人のみなさん。雪を見るたびに思いを新たにすることでしょう。
熊:いいねぇ。これ、忘れられないな。
鯉:でも、われわれの時は寒かったけれども晴れていたんです。
熊:それぞれの成人の日。思いを新たにして歩み出してください。
鯉:実際は、そんな感慨に浸ってる間もなく「じゃ、バイトがあるからここで」という感じになると思います。
熊:盛岡では「おこめブラザーズ」が出てきて「おめでとうございます」とやるんだろうか。
鯉:何か、やりそう。それぐらいのパフォーマンスがないと、新成人を引きつけるのは難しいかもしれない。
熊:そろそろ改装工事の時間。
鯉:「おかみさん、時間ですよ−−」。あっ、このフレーズ知らない?
熊:知っているの、30代以上だぜ。
鯉:あぁ、そんなに月日が経ったんだ。とほほ。
(山田壮一)
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JAN/16(TGIF)
大雪警報継続中
時に起きて、NHKラジオをつけたところ
「午前3時現在、宮古の積雪量が25センチ」
と聞いて、飛び起きます。昨晩雪かきをした段階である程度予想はしてましたが、外に出たところ長靴の上まで雪がびっしりです。しかも、きのうのパウダースノーからやや湿り気を含んだものに雪質が変わってます。幹線道路の除雪がされても、こちらまで雪かきをするとは思えないので、小1時間雪かきをしました。しかし、終わらない。というよりも風速10mを超える風が私を襲い、雪かきの手を止めるのです。加えて共同住宅ということもあって、範囲が広く終わらない。後は、住人が起きるのを待って行動しようと考え、道具としての雪かきを置いたのが4時50分でした。その直前にバスレーンを除雪している車が見えたので、幹線道路まで車を出せればなんとかなりそうですが、朝2時間は仕事にならないでしょう。
5時25分現在、IBCテレビがいっていたことをおさらいします。
・岩手県沿岸に大雪警報。現在も1時間当たり3〜5センチ雪が降っており、夜までに平野で40〜50センチ。山沿いで70〜80センチ。
・これまでの積雪は久慈で38センチ、宮古で26センチ、大船渡で20センチ(1月としては観測史上最高の積雪量)。
・JRは新幹線・在来線とも始発から平常運行の予定。三陸鉄道南リアス線は徐行運転の見込み。
・東北道・秋田道・八戸道は全線50キロ規制。
・釜石では幹線道路を中心に除雪を行っているが、朝までに間に合わない地域も出そう。渋滞は避けられない。
というのがこれまでの情報です。
これから考えられるのが、各地からの荷物の到着が大幅に遅れそうだということです。先週9日(金曜日)、盛岡の書店で
「今日発売予定の雑誌は夕方到着予定です」
とありました。恐らく今回もそれに準ずる遅れとなるでしょう。そうこうしているうちに、6時になりそうです。雪かき・出勤の準備に入ります。続報は、また。
(山田壮一)
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JAN/17(Sat)
大雪警報、その後
前。昨日は車で出勤という選択肢を取ったのですが、住宅から抜ける坂でスリップし、そこで10分取られて(Kさん親子、Sさん、ありがとうございました)、職場に着いたところまたまたスリップ。「4WD車(パートタイム可)がほしい」と切に願ったのでありました。
さて、昨日書いたことがどうなったかというと、こうなりました。
昨日)「午前3時現在、宮古の積雪量が25センチ」
→33センチ。しかも午前中も雪が降り、それが綿雪だったり、水分を多く含むものに変わったり、何種類にも変えて降ってきます。
昨日)朝2時間は仕事にならないでしょう。
→これは△。大部分の同僚は出勤時に間に合います。ところが、生徒が足止めされます。バスの生徒がたどりついたのが2時間以内と予想通りだったのですが、除雪がされず来れない生徒続出。他校では始業式打ち切りという話も入ってきて(=その間にわれわれは授業をしてました)、すったもんだした挙げ句、午前授業で切り上げます。
昨日)・これまでの積雪は久慈で38センチ、宮古で26センチ、大船渡で20センチ
→岩泉54センチ、宮古33センチ、大船渡20センチ。雪かきに出かけた時、長靴が全部埋まります。岩手県沿岸北部の大雪警報は夕方まで続いたのでした。
・JRは始発から平常運行の予定。
→新幹線は車両故障(=新型車両だと聞いてます)で2時間ストップ。山田・釜石線は暴風雪で動かず。
こんな大雪は5年前の3月以来と記憶してます。あの時は「春を呼ぶ雪」としてすぐ溶けたのですが、今回は厳冬期に降った雪で、雪かきを怠ったところは凍結・圧雪と化すのではないでしょうか。こんな宮古の道を走る経験がない(注・他地域ならあります)ので、やっかいな怖さを抱えることになりそうです。きょうも出校できない生徒が多数でそうです。さて、昨日の予定を延期した他校の始業式は、きょう実施できるのでしょうか。
(山田壮一)
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JAN/19(Mon)
日常としての1・17
年前の1月18日から、冬場の通勤時にはMBSラジオ(毎日放送・大阪50kw)を聴いて出勤するようになりました。夏場(4月〜9月)は電波がとどきません。もともと宮古は海岸線で電波障害も少なく、日中は常時北海道・釧路からの電波が届く地域です。名古屋や大阪からの電波が通勤時に聞こえても不思議なところじゃありません。聞けば、福島・いわきでも同様らしい。ともあれ、それから関西のものの考え方ややりとりを聞かせてもらって、ほくそえんでいるうちに職場に着く。そんな出勤です。
ところで一昨日(1/17)のMBSラジオは、ほぼ平常編成だったと聞いてます。5時46分。テレビが明石天文台の時計が再び時を刻み出した、とやっているころ、かの局は宗教番組を普通通りやってました。これについて、6時からのパーソナリティ・川村龍一はこう答えてます。
>放送するからには、死を悼むっていうのは基本に置きますけれども、生き延びた我々がそれじゃどうするんだってことのね、
>きちんとした放送をしよう。
>その中には笑い声があってもいい、というふうにね、そういうふうに僕は思ってます。やっぱり当日も翌日も笑うなんてもちろん
>不謹慎だと思うし、笑えなかったですけどもね。一刻も早く日常の、笑いが普通にあるラジオの放送であり、生活であり。
>それからみなさん大人で悲しい目にあったら−−お子さんもそうだけども−−笑えないよね。それも、全然笑えないけれども、
>でもふだんの生活には笑いがあったんだから、そのふだんの生活っていうのがどんなに大事かっていうのはね、つくづく痛感
>しました。(1998年1月17日「MBSゴールデンエージ・おはよう川村龍一です」より)
日常の中で1・17を迎えた人たちは、口を揃えて
「どうして、ふだんやっていたことが、震災でできなかったのか。それを非常に後悔している」
といいます。例えば、関西弁で放送することをウリにしてきた人が、それを止めてしまったこと。演奏家たちが「自粛」ということで演奏会を中止してしまったこと...。それらを続けることは、「不謹慎」に見える事柄かもしれません。しかし「非日常」であることを耐えるには、限度があります。震災数日後、あるレポーターが老夫婦に一番したいことを尋ねたところ
「お茶が飲みたい」
という場面がありました。それを聞いた知人は「不謹慎」だといってましたが、私ははっとさせられたのです。つまりそれは
「早く、日常に戻りたい」
ということのサインだったのです。
イベントとしての1・17がいくつかありました。新聞広告も出ました。けれども「日常に戻りたくても、戻ることがままならない」人々の存在がまだ残っています。その矛盾をかかえつつ、人々は日常を取り戻そうと、日常を生きます。
(山田壮一)
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Jan/20(Tue)
ラヂオもりおかの開局に寄せて
節はずれの雨の中、日曜の盛岡を流していると「ラヂオもりおか(76.9MHz)」の番組案内が流れてます。ラヂオもりおか。地域限定のコミュニティ放送局として、放送するらしいという噂は入ってました。が、何せ100キロ先の地域に住んでいるもので、具体的にいつ開局して、どういう番組になるのかが伝わってきません。もちろん地域限定の放送局ですから、新聞の番組欄に載ることもありません。
18日の12時ごろ。信号待ちで何気なくポスターに目をやると「ラヂオもりおか開局1・18」とあります。1月18日ねぇ。きょうじゃないか!で、改めてチューニングすると「開局記念特番」に変わってます。社屋で行われた開局記念式典での来賓あいさつを紹介した後、岩手朝日テレビの伊波アナがラヂオもりおかの性格を暗示するようなことをいいます。
J−WAVEも聞けるようになって、よかったです」
−−あの、地域密着番組もありますので、そちらも聞いてください、とフォローがありましたが。
そのあと、開局特番もそこそこに「TOKIO HOT 100」が始まりました。まぁ、確かにクリス・ペプラーのDJは面白いです。しかし、この手の番組は慣れてくると飽きたり、ついていけなくなるように思います。そこで既存のFM局とどう差別化を図るかが問題になってきます。
FM岩手が抱える弱点は「地域からの発信が少ない」ことにあります。朝・昼・夕にこそ自社制作ワイド番組があるものの、それ以外の時間帯は極端に地域情報が落ちます。交通情報も朝・昼・夕の3回(土日は朝・昼の2回)に限定されます。じゃIBCはというと、「高速道路の閉鎖」については随時連絡を入れるものの、情報発信が弱い時間帯が存在します。「発信する情報そのものが少ない」と取るか、「地域に密着した情報を発信する気がない」のか、どちらにも解釈できます。ただしFM岩手の某パーソナリティが「情報番組はやっていて、面白くないんだよ」とこぼしたのを聞き逃すわけにはいきますまい。確かに彼は音楽番組のプロデュースが本業ですし、そちらでいい番組を作ってます。しかし、情報番組はさばき手がよければ、どうにでも変わるということは、「5きげんテレビ」「夕刊テレビ」を見ればわかると思います。
ラヂオもりおかには、ぜひ地域密着番組で成果を上げてほしいと思います。知人には「コミュニティFMしか聞かない」という人もいるのです。同じような人が盛岡地区に現れることを願いつつ、激励とします。J−WAVEはあくまでも添え物だということをお忘れなく。
(山田壮一)
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Jan/21(Wed)
テレビを買い換えなかった
末、子どもたちがテレビに手を出して本体が棚から落ちた−−ということがありました。危ない。そろそろテレビ台を含めて買い換えようかということになりました。台も含め、ビデオ内蔵型だと今の大きさ(14型)で4万も出せばおつりがきます。もっと大型にして、BS対応の音声多重を買っても6万で大丈夫。さぁ、休日になったらテレビを買おうと店まで行ったのですが、結局中止となりました。
理由は、現在のものが壊れてないこと。それから、購買直前に妻が聞かされたことも大きな要因でした。
「長時間テレビを見ている子は、人の話が終わる前に、自分で次の行動パターンを読んで、機械的な応答をする」
という。
「何気ない会話だったが、怖くなって購入を躊躇した」
と妻はいいます。
それから、陳腐になった地上波のソフトにも問題があります。だらだらと進行する番組を見ていて、その傍らで動き回る子どもたちを見るのは難儀です。彼らは「おかあさんといっしょ」「ポンキッキーズ」「ヤン坊マー坊天気予報」「CM」といったものに興味を示しますが、それ以外はだめです。「ドラえもん」ですら、テーマ曲が終わると番組そっちのけで自分たちの世界に入ります。ましてや、ビデオについてをや。
CSの一部チャンネルに食指が動くのがあるのですが、「それには及ばない」ということで却下。ビデオも、ある程度行動パターンを決めかねないので、うちでは買ってません(置く場所がないこともあります)。子どもたちは困ってないかって?いいえ、全然。大人が「きょうもつまんないテレビ番組だねぇ」とぼやいて、子どもの好きなCDソフトをかけてあげます。ですから、大人は世の中の動向に疎いのです。(山田壮一)
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Jan/22(Thu)
ホームページに書く、BBSに書く
BSのモデレーター(=会議室の進行役)もやっているのですが、最近とんとごぶさたです。会議室は1日2回覗いているのですが、なにせ今週になって仕事の密度が高くなったのと、子どもたちがパソコン襲撃を再開したこともあって、パソコンに向かって文章を打てるのが早朝のみとなりました。ところが起きられない(;_;)。いや、悪いなぁと思いつつ、モデレーターなしでも会議室は進行しているので、それをいいことにこちらの更新のみ行ってます。
同じ内容を書いてホームページとBBSとどちらが反応があるか、疑問でした。このページのアクセスカウンタが現在1日=10ぐらい。BBSで何人覗いているのかが不明なのですが、最近BBSの方が反応があるように思えてなりません。それはホームページが不特定多数を相手にしているのに対し、BBSは特定多数を相手にしていて、後者の方が内容を把握しやすい。書いていて、流れが出てくるので書きやすい−−ということがあるのです。
なぜホームページがあるか?
−−それはBBSでは制限があって書けないことを書くスペースがほしいのと、一ネットに限らない情報交換をしたいからです。
じゃ、書きやすいか?
−−結局、自分が面白がって書くことを、必ずしも他人は面白がらないわけで、その点がジレンマになっているところです。あちこち出歩いているのであれば、書く材料は揃っているわけですが、職場の中だけでは「きょうも授業した」ということに尽きますし、「情報の守秘義務」も出てきますから、書けないことも出るのです。
そんなわけで、最近BBS(というかパソコン通信)も見直しているところです。大家も言ってました。「インターネットから始めた人は、パソコン通信で飛び交っている情報に気づかない」と。ホームページ優先シフトにして、BBSに書く時間がなくて焦っているのですが、ともあれBBSを見直しているところです。モデレーターをしていながら「見直す」というのもおかしな話ですが。(山田壮一)
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Jan/23(TGIF)
腰痛について
:熊さぁん。聞いてくださいな。私、腰とひざが痛くてしょうがなかったんですよ。
熊:そいつぁいけねぇ。君、まだ30代半ばだったではないか。
鯉:えぇ、4月になると四捨五入で40になります。ってことは置いておいて、昨日はぎっくり腰直前でした。
熊:ありゃりゃ。何か対策はなかったのかい?
鯉:特に何も。とにかく、そろりそろりと腰を上げて何とか凌いだんですが
熊:それにしても、ここ何日か、君は眠りが浅かった。
鯉:ところが、なんですよ。妻から借りた腰痛矯正ギプスを付けたら
熊:矯正「ベルト」だろう?よくなった、と。
鯉:そうなんです。半日しか付けてないんですが、久々にぐっすり眠ったという感じです。
熊:ここのところ、仕事も忙しかったみたいだし。
鯉:妻が貸してくれたんですよ。よくできた妻で(;_;)。
熊:のろけるでない。そのベルトはどう使うんだい?
鯉:腰が出っ張っているところからお腹にかけて巻きます。
熊:奥さんもこのベルトの愛用者みたいだし
鯉:「腰が曲がっているから、負担が来て痛くなる。ひざの痛みも腰から来る」とのことでした。
熊:もっとも、君の奥さんは「整体に行きたい」と言ってたねぇ。
鯉:それどころではない多忙を極めてます。
熊:仙台に15分=1,500円という店があった
鯉:そこの標準コースが40分=4,000円だったようです。年末にホテルに泊まった時、マッサージを受ければ良かったと思うのですが
熊:あれは躊躇する価格設定だよ。でもマッサージそのものは天にも昇る心地と聞いてる。
鯉:それにしても、半日「ギプス」をしただけで良くなったと錯覚するのはなぜでしょう?
熊:だから「ベルト」(^_^;)。君も骨盤が曲がっているからだよ。
鯉:16の時に「骨盤が曲がっていると、勉強に集中できない」と脅されました。
熊:まぁ、事実その通りだ。そういえば、君は20代のころにもぎっくり腰で
鯉:動けなくなって、家族の助けを求めたことがありました。整骨院にまで通いました。
熊:結局、運動不足なのだよ。
鯉:確かに。腰のところに筋肉を付けてしまえば、ある程度は腰痛も緩和されるとは、大学で習いました。
熊:実際は?
鯉:筋肉を付けるどころか、雪かきのせいで腰痛が進行してしまったように思います。
熊:誰だろうねぇ、「暖冬で雪かきなんか知らないよ」って言ったのは
鯉:私です。
熊:まったく、「口は災いの元」とはよく言ったものだ。
鯉:それより、腰痛なんとかして下さいよ。
熊:当分の間「矯正ベルト」を巻いて生活すること。
鯉:「ギプス」は嫌です。
熊:だからそれは「ベルト」だって。
(山田壮一)
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Jan/26(Mon)
ニュースグループを「論評」するニュースグループ
ちこちに散らばっているニュースグループを紹介し、読者に便宜を提供するという目的でニュースグループを作ってしまった人がいます。
それまでもプロバイダで「初心者サポート会議」で、「こういうニュースグループがありますよ」という紹介ができました。さらにパソコン通信専用の「会議室紹介の場」も存在しました。この「読者に便宜を提供する」目的の会議室というのは、大家さんが設立したものかと思ってたら、一会員が設立を呼びかけ、賛同者が現れてできたもののようです。
「ニュースグループ/会議室を紹介する部屋」「それへの感想の部屋」の2つに分けること自体おかしなことだと個人的には思いますが、そのことは置いておきます。「紹介する部屋」は会議室の世話役が使ってもいいとありました。しかし、それは前述したサポート会議で書けますし、会議室の性格がもう一つよくわからないので、会議室の全貌が見えてからでもよかろう。で、進行状況を見ていたのですが、こういう感じになりつつあるようなのです。
「一会員があちこちのニュースグループを見回り、一刀両断する」−−。
その人がいままでどういうニュースグループに出入りし、どんな書き込みをしているのかわかりません。会議室のコンセプトが「ニュースグループ/会議室の紹介」とありましたから、客観的にあちこちの会議室を紹介するのだろうと私は想像してました。ところが、あちこちの会議室のおいしいところだけをつまみ食いし、そのことを彼の主観でまとめている。そのあたりから胡散臭さを感じるようになります。つまりこの会議室、他人のふんどしで相撲を取り続けるみたいなのです。
他人の書き込みをまとめ、それをいくつかの会議室に紹介することは、実は私もしています。行為をある世話役は「怖くてできない」といいますがもっともで、自分が書こうとすることと違ったまとめにされると、何を言われるかわからない。一応「これは私の責任でまとめたものですが、内容は本文を参照してください」という断りを私は入れておきます。行為が許されているとするならば、自分が関わっている会議室に責任を持っているからで、そこがいい加減になったらおしまいだと思ってます。
彼はあちこちの会議室を紹介するのが目的だといいました。今までの書き込みを見ていると、会議室の揉め事を中心に取り上げているようです。それは興味本位の取り上げ方でもあります。昨日、別の会議室の世話役からクレームがつきましたが、主宰者は自分の土俵のみで対応しようとしてます。そこが会議室の限界であり、もともと読者のためのニュースグループではなく、自分のためのニュースグループにしか過ぎなかった。会議室を一刀両断することは、やっている方が快く思っても、心血注いで会議室を作り上げてきた側からすればそうは思えないのです。「発言に責任は持てません」と言っておきながら、斬り続けるのを止めないなら、会議室に人が寄らなくなる日も遠くないでしょう。
「よそのニュースグループを紹介し、便宜を提供する」ニュースグループ/会議室に対する欲求はあります。しかし対応を間違えるとこの会議室、消滅が早くなるかもしれません。
注)2000年現在、そのニュースグループは消滅しています。
(山田壮一)
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Jan/27(Tue)
旧型「95」の限界
:熊さぁん、あたしもう限界です。
熊:なんだってねぇ、今月は出番が多いんだろうねぇ。ホームページぐらい1人で書きゃぁいいじゃねぇか。
鯉:書けるんですけど、ぐちりたいときは熊さんじゃないとぐちれないんです。
熊:なんでぇ、高木琢也がヴェルディにいっちまうことかい?
鯉:織り込み済みです。いまさら心配している人もいますが。
熊:それじゃ、「5きげんテレビ」のキャスターが正月休みで、現在入社1年目の女子アナ2人で担当していることかい?
鯉:あれは楽しめるからいいんです。何よりも
熊:じゃ「国語における読解力」は何か?
鯉:テストの点数がいいこと、と解釈するのが一般的なんでしょうが、それはニュースグループに書けばいいことです。
熊:標題に行こう。ウィンドウズ95がちまちま動いてるってことだろう。
鯉:ここに持ってくるまで10行使ってます(;_;)。そうです。あのOS、現状維持で作業する分には何の不自由も感じないんです。
熊:じゃ、「限界」っていうのはオーバーだ。
鯉:いいえ、オーバーじゃありません。ここ何日かソフトのインストール→アンインストール→インストール→アンインストールということを繰り返してるんです。
熊:そりゃ異常だねぇ。そんなにソフトをいっぱい使ってたか?
鯉:ブラウザ2つ、ワープロ2つ、通信ソフト1つ、エディタ1つ、年賀状ソフト1つ
熊:それにホームページ作成ソフト2つ。あとオフィス。どうってことない。何か困ったことでもあった、と?
鯉:1つ目のハードディスク(以下HD)が540MBしかないんです。
熊:「95」直後に発売された機種は、まぁ、そんなもんだった。
鯉:OSって、1つ目のHDを基準に動くらしいので、2つ目のHDにソフトを入れたとしても
熊:OSの書き換えが生じてくるから、1つ目の容量も減る。当然残量も気になる。
鯉:今50MBしか残ってません。2つ目は430MBもあるんですが。
熊:インターネットエクスプローラー(IE)を削除したら?
鯉:容量はクリアするんですが、インターネット環境が格段に不便になります。
熊:じゃ、ネットスケープ(NC)を消せばよいものを。
鯉:これ以上、マイクロソフトマイクロソフトするのはいやです!
熊:でもねぇ、君もまたマイクロソフト帝国の支配下にあるわけだからねぇ。これってどうにもならないのかねぇ。
鯉:どうにかしようとインストール→アンインストールを繰り返してるんですが、いつのまにかファイルの上書きをされていて、おかしくなっているのもあります。
熊:ハードディスクのフォーマット。
鯉:やめてください!あれは危険が多過ぎます!!
熊:しかし、何かいい方法はないもんだろうか?
鯉:OSをNTに変えようかと思ってます。
熊:近くの店には置いてないのが悲しいところ。
鯉:あるいは、1番手のハードディスクをあきらめ、大容量に変えるという手も。
熊:フォーマットと変わりないもんなぁ。でもさぁ、3太郎とか4太郎を大事に使っている人もいるんだろう?
鯉:5インチフロッピー!大部分の人はそんな程度のパソコンの使い方だったんですもんねぇ。
熊:それから時を経て。そういえば「ワードが一太郎を抜く!」っていう話をみんな冷笑してましたが
鯉:本当にそうなりかねない。帝国さまさまですねぇ。
熊:いや、MS社一辺倒で行ったらトラブルも少ないし、「正しい」行き方かもしれないけど、それまで他社ソフトに慣れ親しんできた人々を省みているかというと
鯉:そうじゃない。もっとも、OSを握っているのはMS社ですから
熊:情報公開をしていても、他社にデータが渡るのが遅くなりかねない。
鯉:JRとJTBの時刻表みたいな関係ですね。
熊:そう。でも東日本の駅売店でなかなかJTB時刻表にお目にかからない。
鯉:あれは営業妨害です。あの写植、観光データ、遊び心...。全部JTBの方が上です。
熊:君、なかなかへそ曲がりなんじゃない?
鯉:でも、それぐらいじゃないと世の中健全じゃありません。
熊:広島市民球場でも相手球団グッズを置くようになったから、まぁ、いいのか。
鯉:いいえ、市民球場ではカープグッズを買うのが正しいのです。
熊:そこだけへそ曲がりじゃない。
鯉:鯉にはへそがないですから(^^;)。
(山田壮一)
注)この後NT導入か、ハードディスクそのものを交換するか迷ったのですが、HD交換を決断することとなります。
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Jan/28(Wed)
子どもがかぜひいた
曜日、氷点下の最中、子どもが雪かきを志願しました。その日はむしろ、おとなが音を上げるような寒さで、妻は30分もしないうちに戻ってきました。ところが息子が
「イヤダ」
を連発し、なお彼は雪かきを続けることになります。おとなは交替し、子どもはそのまま雪かきを続けます。私も30分ほどで引けようとしたのですが、彼は鼻水を垂らし
「ティッシュちょうだい」
と要求。風の中ティッシュを落としては拾い、雪かきしては鼻をかみを繰り返します。やっぱり寒いことには変わりないので、撤収しようとしたところ
「もっと雪かきする」
と言ってききません。結局その日、彼は1時間近く氷点下の戸外にいたのでした。
翌日、夕方から発熱。湯たんぽと氷枕で様子を見るのですが、事態が変わらず。月曜日の夕方、医者に向かいます。ところが妻の知り合いがいるところは
「子どもは看ていない」
と断られ、空振り(それが治りを遅くした原因でもあります)。昨日になっても変化なしで、私は2日続けて早退。下の子の面倒を見て、その間に妻が息子を同僚が紹介した町医者のところに連れて行き、事無きを得ます。その医院は混んでいることもなく、すぐ診療してもらい「病気をもらってくることもなさそう」とは妻の弁でした。
ちなみに、彼は39度台まで熱を出しているのですが、水分を欲しがり、母親のところに寄りたがる以外、いたって平常です。これが病人なの?というくらい快活に話しますし、テレビとふとんを行ったり来たりします(えっ?)。妻も医者も大騒ぎすることがなかったので、とりあえず安心して経過を見ているところです。前の医者は
「どーして、もっと早く来なかったんですかっ!毎日の熱をグラフにしてつけてきてくださいってあれほどいったじゃありませんかっ、おかーさん」
という人だったそうで、それに比べれば淡々としたやりとりで、よいです。
(山田壮一)
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Jan/29(Sat)
「役職」より、まっとうな人
蔵省のできごとに象徴される、公務員が「接待され」ることへの麻痺状態。世が「不景気」を体感しているのに、なおも取引業界と接待を重ね、それを若手官僚(私よりも若いらしい)が要求していたこと。「奢り」への怒りでキーボードを打つ手も震えます。
彼らの意識にしてみれば、バブリーな時代からの習慣をそのまま引き継いでいるに過ぎなかった。まっとうな民間企業、そこに勤めている方はは「バブルは異常事態だった」ということに気づいてます。コーヒー代に1,000円を出すのを止め、150円の店にくら替えします。300円で出していた店も、150円ショップが増えたのに対抗して、値下げで応じます。1,000円の店で高飛車な応対をしていた店員が、150円のセルフサービスの店で皿洗いをし、トレーを返却するたびに「恐れ入ります」と連発する。これが1998年の一般的状況なのです。
「会員制の店で接待を強要した」官僚。入った当初は「国民のために奉仕する」という気概を何がしかは持っていたはずです。それが、仕事で接待されることに慣れてしまいます。接待は「役職」への尊敬にしか過ぎないのに、回を重ねるたびに接待されることに染まります。そして「接待?どこが悪いんだ!」という感覚に変わりはてます。
昨年、「教育懇親会」がセットされている会議に出ることがありました。案内には「会議費=****円(注・参加者の学校で負担するものです)」という項目があったのですけど、要は座敷での宴会であります。翌日の閉会行事である県の校長がこんなことをいってました。
「うちの県では、オンブズマンがうるさく、公費で飲み食いすることができなくなってきた。しかし、昨日の教育懇談会は非常に有意義なものだった。ぜひ、今後も続けていけるよう」。
これが、公務員の一般的感覚です。実は、設定について会議の事務局に問い合わせが相次ぎ、「全体で経費がいくら」という表記を項目別にせざるを得なかった、とも聞いてます。
結局のところ、職場の人間(あるいは自分とその周囲)だけで物事を考えているから、善悪の判断も、価値基準の判断もそれに染まることになるのです。さまざまな人とさまざまな場所で話す機会を持っていれば、彼らの感覚も変わっていたでしょう。彼らの体質も怖いのですが、その子どもたちが気質を受け継いでいることがもっと怖いです。そして、われわれは虚像と実像が錯綜したまま21世紀に向かって進んでます。まっとうなことが正当に評価されるのが世の中だ、と知らせることができなくなった時、虚像は実像を超えるのです。役職を剥ぎ取られた時、まっとうな人でありたい。そう、私は願います。
(山田壮一)
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Jan/30(TGIF)
類型化でくくるのはやめよう
前。ここ何日かのメディアは「キレるこども」を特集してます。なんか、キレている(=すぐ頭に血が上って、見境のない行動をとる)子どもたちが急激に増えてきたような書き方なのですが、そうではないのです。キレ方のパターンが読めないので、苦慮している。
それも、今に始まったことじゃありません。よくないのは、子どもたちを一つ(あるいはそれに近い)パターンで考えてしまって、つい同じような対処をしてしまうことにある点です。子どもに限らず、大人の社会も変動してますし、その下に子どもたちは生活してますから、当然教師・保護者などの対応の仕方も変わってきましょう。−−そうは言っても、「何か、世の中おかしいぞ?」と生徒にいった時の問いかけが鈍いのが気になります。「こういうことを感じ取ってほしい」というこちらの思惑が通じないのであります。私が伝えようとしていることも類型化を免れなかったことで、なお企業努力が必要なことだと思ってます。
思えば、われわれの世代(=筆者は1963年生まれ)以降が、「手先が不器用になっていく世代」と言われたように思います。
「靴ひもが一人で結べない(=事実、苦労しました)」
「逆上がりができない(=これは、ある先生からテクニックを教わって、克服します)」
「服をたたむことができない(=今でも苦手です^^;)」
などと言った状況に、その当時の教師・保護者もぼやきつつも、何とかしてきたように思います。
では20年以上経て、子どもたちのどこがどう変わったのでしょうか。「少子化」(=世帯に子どもが1人しかいない状況をいう)で、子どもそのものが少なくなっていることが上げられましょう。子どもたちに横(=同学年)のネットワークが存在しても、縦でのやりとりが成立しにくくなくなっていることが最大の変化でしょう。
「ガキ大将がいなくなった」
のは良いことのみならず、弊害もまた起こしているのです。大人が「ドラえもん」を懐かしんで見ている横で、うちの子はコマーシャルこそ見ても、肝心の番組を見ないのです。
さて、まとめの時間となりました。うちにはビデオがないので、ビデオを見る習慣はありません。しかしテレビがあって、パソコンの画面を見てます。その影響を受けて育ってきてますから、今の小学生・中学生たちが見せる反応と別の反応をして育っていくことでしょう。その時に、「昔はこうだったが、今の子たちには対応できない」といってはいけないと思います。対応しなければ、未来を迎えることができないのです。子どもたちが大人の対応ばかりか、自分自身の対応もわからなくなってきているのは事実です。しかし、大人が慌ててもしょうがない。大人に求められているのは、対処できない子どもたちに冷静に教え諭すことです。何より人生の達人、年長者に敬意を表すことを教えないと、足元をすくわれるだけだと思います。
(山田壮一)
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