詰中将棋創作・私のポリシー

 


私が創作にあたり、気を使っていることは次のようなことです。

  1. 易しく楽しめる。
    詰中将棋は、普通詰将棋に比べて未開であり、知られていなので普及させるには並べている だけで楽しいもの、アハ効果が出るようなものが一番よい。 難しいものを作っても今の状態では敬遠されるだけだろう。
  2. 今までにない手筋や狙いを持っている。
    詰中将棋ではこんなことが出来るんだね、凄いねという感動を与えること。 私の場合、普通詰将棋の手筋を流用することも多いですが、作品構成を工夫し、物マネだけに 終わらせないように一応は心掛けているつもりですが。
  3. 実戦で決して現れない配置をしていない。
    歩兵が仲人より前にある、自分の角行が同じ筋にある、等です。 結構、作っているうちにいつのまに駒数オーバーしてしまったなど(*1)ということがあるので 発表前には使用駒の枚数チェックは必ずしています。
  4. 不自然な敵陣不成駒を配置しない。
    @成って絶対に損しない駒(香車、反車、角行、飛車、竜馬、竜王、盲虎、酔象)を、成らない状態で 敵陣に絶対に置かない
    A歩兵、麒麟は非常に稀なケースで成らない場合があるが、初形では極力置かない
    B仲人、鳳凰も成の可能性が極めて高いと思われなるべく置かない
    @Aは今迄の自作品では置いていないが、B鳳凰は置いているものがある。
  5. 自陣小駒成駒はなるべく避ける。
    これは普通詰将棋と同じです。無論中将棋では4段目以内ということになる。
    但し、ここでいう中将棋の小駒成駒は、@と金、A仲人が成った酔象、B銅が成った横行、C太子の4つを指す。
  6. 双玉と単玉を区別しない。
    普通詰将棋の場合でも、双玉を特別視したり嫌ったりする方がおられますが、私は 同列に考えております。詰中将棋は、双玉にしたり、王将と太子を2つとも登場させることにより 更に面白みが増します。
などです。

その他、創作とは関係ないのですが、私のこだわりです。
中将棋ソフトで駒を1文字表記しているものがありますが、やはり酔象は、「酔」よりは「象」がよいです。 また、盲虎は、「盲」ではなく「虎」がよいです。 当サイトでは「DHTML中将棋盤 Ver.0.95.1」を使用していますが、「象」「虎」と表記されます。 「酔」「盲」を使用しているソフトもありますが、「酔」は乗り物酔いを連想するし、「盲」は身体障害を表す ので個人的には使いたくありません。 これは、あくまで好みの問題ですが。

最後に、これから詰中将棋を創作されたい方に申しておきたいのですが、あまり難しく考えずに気楽にやって 欲しいです。駒の動きや基本的ルールを理解すれば、大丈夫です。詰将棋を創ったことのある方なら、その ノウハウが活かされ、駒の種類が多いので、何か行き詰まったときも、カバーしてくれる駒があるものです。 中将棋の実戦が強いか強くないかは関係ないと思います。指したことがなくても創れます(私もそうです)。 どうか、頑張ってください。

(*1)まともに中将棋の盤駒を買っていない、というのがバレバレですね。


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