青い空、あなたの長い髪が風になびいている
ねえ金色だ、それが綺麗だと素直に思って
言葉を無くしてしまう、無理に絞り出さない、身動きも奪われて
何故あなたを、こんなにも愛しく思う僕がいるのだろう
太陽が眩しすぎるね、あなたが目を細めている
僕と目を合わせようと、こちらを見て笑う
僕も笑う、精一杯その笑いに答えようと、大好きだと伝えたいと
眩しい陽ざしの中に立つあなたに向かって、僕も目を細めて
生きている答えが無いように
あなたへの愛しさへの答えも無くて
あなたの笑った顔がただ好きだと
それに解を求めてもしょうがないこと
それでも理屈を求めようともする
それは僕の悪い癖、確かな確証が欲しいから
僕らがここで出会えたことの答えもなくて
ただありがとうを言えば良いだけなのに
ねえ、何故、あなたは風の中に立っているの
時々は、その大切な言葉が聞こえないよ
あなたの姿が消えてしまいそうで怖いよ
少し苦しそうに笑う時があって、僕の心が痛むよ
消えてしまう一瞬一瞬、もう戻らないことは切ない
だから力を込める、それは僕だけなの
逆らって逆らおうとして、でも何もできない無力を感じる僕にも
いつもあなたはそんな風になんのためらいもなく笑うね
駄目だね、時々は、僕が卑屈になってしまうから
そんな僕にも悪く染められずに、何故にあなたは笑っていられるの
汚れ汚れて行く僕が洗われるとしたら
それはあなた、あなたの僕を見て微笑むその時だから
ねえ、寂しく蔑む目が僕を見て通り過ぎるよ
口汚く罵っていく人々が幾千もの言葉を残すよ
無関心な人々と街頭で行き過ぎるよ
満員の電車で関係の無い人たちと押し合っているよ
人はどれだけ、嘘の言葉を口にするのだろう
僕はその嘘に嘘で返そうとして、それでいいと思って、満足をして
僕は、自分が寂しくなって、でもそれしかできなくて、あなたを見て
あなたはいつもと変わらない笑顔のままで
ねえ、僕は影を縫われるのかな、あなたの微笑みに
だから動けなくなるのか、嬉しくて
僕はこれからも救われていいのかな
ねえ、何故こんなにも愛しく感じているのだろう
悲しみは、昔の人の歌のように
これからも汚れ続けて、歩調を合わせて僕も汚れ続けるのかな
その悲しみを見ても、変わらずに笑うあなたがいて、と
それは都合のいい思い、でも僕の願いでもあって
ねえ、そこから手を伸ばして、僕の手を取って
しっかりと、一つ一つの指も離れないように
僕も力を入れるから、離そうとばかりする寂しい力が働くから
ねえ、いつまでも、あなたに救われて、その後には、僕の微笑みも返せるといいな