風のささやき

空を見上げて

今日も僕は何もできなかったと
思う日の後悔の積み重ね

時折は自分への憤り
人への八つ当たりを押える術も忘れ

悪戯に重ねてきた年月は
僕の背に執拗に圧しかかって
耳元には呪詛の言葉
僕を押しつぶそうとするけれど

何気なく見上げた時にはそこに広がる
正しい青い空
その下にあることができれば
僕はきっと何度でもやり直すことができる

その空の色合いにあこがれ続け
届きたく思うこと
恥じぬ素直な心があれば

何度でも地上から
眼差し高く空に注いで
僕の小さな足取りの汚れ
気にするちっぽけさ恥じて

背骨からすっとしみこむ
空の青さ感じ
猫背の背中に一本の強い筋を通して

僕は何度でもやり直すことができる
空に繋がる心持があれば
その出直しは何時でも
遅すぎることはなくて

時折はその広さと深さに
途方も無く迷ってもしまうけど

生まれた時から贈られている
空の色合いを瞳に焼き付けていられれば
僕はきっと顔をあげ
進んで行くことができる
たくさんのしくじりに
顔を叩かれながらも