ここのところテレビのアンパンマンを見ながら、アンパンチという必殺技を覚えたというShimbo三男。ことある毎に、アンパンチで立ち向かってくるのだという。顔はアンパンマンのようにまん丸で、一見、友愛といった類の顔をしているのだが、性格は獰猛で、事ある毎に人に殴りかかるのだという。家庭内暴力を受け続けるShimbo妻の顔は、打撲の痕で青白く腫れあがり、折られた眼鏡をかけているのだという。ここのところは「あの子が来る、あの子が来る」とうわ言を言い続け、震えが止まらないのだいう。
ここは家庭崩壊の危機。父親の威厳を見せつけて、黙らせるしかないと立ち上がったShimbo氏。いつもの如く悪いことをしでかした、Shimbo三男に対し、ここぞとばかり、攻撃を仕掛けたのだとう。まずはデコピンで先制攻撃を仕掛けたShimbo氏。ちょっとよろめいたShimbo三男であったが、泣かずに「バン」と言って叩いて攻撃をしかけてきた。再度、Shimbo氏がこずくと少し泣きそうな顔。ここぞとばかりに、Shimbo氏が顔を近づけて、小馬鹿にしようとした瞬間、Shimbo三男の必殺アンパンチが嵐のように、Shimbo氏の顔に叩き込まれたのだった。一瞬たじろいだShimbo氏。ニヤリとするShimbo三男。ここを勝機と思ったのか、引き続き、アンキックと頭突がShimbo氏の鼻めがけて叩き込まれた。目から火花を散らすShimbo氏。これは、たまらんと、後ずさりすると、ファイティングポーズのままに立ちつくすShimbo三男が「まだやるのか。親父。いつでもアンパンチを食らわせてやるぜ」という表情をしてこちらを見下ろしていたのだという。
「ちょっと、待ってくれ」と言ってポケットから飴を出して、Shimbo三男に渡したというShimbo氏。「今日は、これで許してやるから、あっちへ行け」とちょっと涙目になりながら、Shimbo三男を向こうに追いやったのだという。
それ以来、親父の威厳は地に落ちたShimbo氏。夜な夜な、会社帰りに、アンパンチに対抗する必殺技を身につけるために、ボクシングジムに通っているのだという。「年寄りの冷や水だね。若い人にはもう敵わないよ」というのがハーブたちのもっぱらの評判だ。